今回も写真と解説付きで
京都検定の過去問をお送りしたいと思います。
早速1問目です。
【問題】
三勅祭の一つで、平安中期に単に「祭」といえば( )を指した。
ア.葵祭(あおいまつり)
イ.やすらい祭(やすらいまつり)
ウ.祇園祭(ぎおんまつり)
エ.八朔祭(はっさくさい)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ア.葵祭
毎年、5月15日に行われる葵祭は
京都3大祭の1つとして有名です。
※源氏物語や枕草子にも名前が出てくるんですよ。
江戸時代までは賀茂祭と呼ばれていました
約500名もの行列が平安装束を身にまとい
京都御所を出発し
一大パレードなんですよ
葵祭に関しては
当サイトでもレポートしていますので
詳細は下記リンクをご覧下さい
葵祭 2011(賀茂祭)
葵祭 2010(賀茂祭)
続きまして2問目です。
【問題】
京都三大奇祭の一つである鞍馬の火祭は、( )の例祭である。
ア.貴船神社
イ.平野神社
ウ.由岐神社
エ.秋元神社
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.由岐神社(ゆきじんじゃ)
鞍馬の火祭は10月22日に行われる祭で
京都3大火祭の1つにも数えられています。
鞍馬街道(鞍馬寺の前を通る南北約1kmの道)を
約500本の松明や神輿が練り歩くんですよ
※鞍馬の火祭に関して詳しくは、鞍馬の火祭 2011(由岐神社)、鞍馬の火祭 2012(由岐神社)の記事をご覧下さい。
940年に天変地異が続く都を鎮める為
朱雀天皇(すざくてんのう)の命により御所内に祀られていた祭神を
この地に移したのが始まりです。
境内には
拝殿の中心を石段が通っているというスタイルが特徴的な
割拝殿(わりはいでん)や
子供を抱いている珍しい狛犬があるんですよ。
※詳しくは、由岐神社の記事をご覧ください。
続いて3問目です!
【問題】
東寺にある国宝の建造物で、寝殿造の面影を伝える遺構として知られ、御影堂(みえいどう)とも称されるのはどれか。
ア.金堂(こんどう)
イ.講堂(こうどう)
ウ.灌頂院(かんじょういん)
エ.大師堂(だいしどう)
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では、答えですっ。
【答え】
エ.大師堂
東寺は薬師如来を本尊とする
平安遷都と供に建てられたお寺です。
大師堂は弘法大師・空海(くうかい・平安時代の僧)が生活していた場所で
後堂(うしろどう)、前堂(まえどう)、中門(ちゅうもん)という
3つの建物で構成されています
この中で空海は
講堂の立体曼荼羅(密教の教えをわかりやすく具現化した曼荼羅)を
構想したと言われています。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので選択肢ではありません。
ズバリでお答え下さいっ。
【問題】
上御霊神社の神饌(しんせん・お供え物)菓子である( )は、平安時代に 疫病が流行、悪霊退散のための御霊会が開かれた時、健康を祈る厄除けの煎餅としてふるまわれたのが起源といわれる。
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
唐板(からいた)
上御霊神社は794年に平安京の守り神として
桓武天皇(かんむてんのう)が早良親王(さわらしんのう)の御霊を祀ったのが始まりです。
唐板は長方形の形をした煎餅で
小麦粉、砂糖、卵を混ぜて薄く延ばし焼き上げたお菓子です
863年、都で疫病が流行り多数の死人が出た事に
心を痛めた清和天皇(せいわてんのう)が
神泉苑(しんせんえん)で御霊会(ごりょうえ・怨霊や疫病を鎮める祭)を行いました。
この時、神前に供えられた煎餅が唐板煎餅の始まりと言われています。
現在でも上御霊神社の門前で
『水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう・1477年創業)』が
500年間、唐板のみを作り続けているんですよ
という事で今回も4問出題させていただきました。
皆さんは何問正解されましたか?