こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
現在、東山花灯路(ひがしやまはなとうろ)と呼ばれる
イベントの一環として行なわれている・・・
狐の嫁入り巡行です
まず最初に
『東山花灯路』についてご説明しますと
東山を代表する寺院、神社、歴史的な建築物へと繋がる小路に
約2400個の行灯(あんどん)を並べ
風情ある京都の夜を演出するイベントです
今年は3月8日~17日まで行なわれています。
※行灯の点灯時間は18:00~21:30となっています。
その中で行なわれる『狐の嫁入り巡行』は
狐のお面を付けた白無垢姿の花嫁が
人力車に乗り込み
ライトアップされた東山の小路を
提灯を持った約30人の行列と供に
巡行するというものです
※東山花灯路の期間中、『狐の嫁入り巡行』は毎晩行なわれています。巡行時間は19時と20時の1日2回です。
ちなみに
この期間中は『狐の嫁入り巡行』以外にも
祇園囃子の巡行や日本舞踊の奉納(八坂神社)
学生によるジャグリングなどの
パフォーマンス(清水寺)も行なわれます。
これに加え
ライトアップされているんですよ。
つまり東山花灯路とは・・
東山一帯を幻想的に灯し、春の宴を楽しみましょう
というイベントなんですね~。
では早速『狐の嫁入り巡行』をレポートしたいと思います!
すでに出発地点である知恩院・三門前には
多くの人が立ち止まり
狐のお嫁さんを写真撮影していましたね。
こうしてたくさんの人が見守る中
狐の嫁入り巡行はスタートします。
※知恩院については知恩院 その1、知恩院 その2の記事をご覧下さい。
ここで順路を簡単にご説明しますと
知恩院・三門
↓
円山公園内・枝垂桜
↓
春光院(しゅんこういん)
↓
となっています。
知恩院・三門をスタートした一行は
円山公園内、枝垂桜前を通過しそのまま南下します。
そして『ねねの道(高台寺前を通る石畳の道)』を通って
春光院前へと向かいます。
ここで一旦停止した後
今度は、左に曲がり
高台寺の南側から、境内へと入るといった
コースになっていて
30分かけてこれらのルートを巡行します
※巡行ルートはページの最後の順路マップをご確認下さい。
ちなみに『狐の嫁入り』の起源は
人々が寝静まった真夜中に
川の対岸や山の麓など、遥か遠方に出現する
不思議な数百の火(灯)の塊の事を
そう呼んだ事に由来します
昔の人は
この不思議な火を『狐火(きつねび)』と呼び
狐火の塊を『狐が嫁に行く際の行列』だと考えたワケですね。
※ただし、徳島では狐火の塊を『嫁入り』ではなく『狐の葬式』だと考えられているようです。
日本において狐は
少し神秘的な生き物として伝承されていますよね。
この事から
不思議な火の塊を狐の仕業にしたのでしょう。
バックに写っているには大雲院の祇園閣です。
古来より
狐火を多く見かけた年は豊作になると言われ
現在でも、『狐の嫁入り』を見る事は縁起が良いとされているんですよ
特に独身の方には
良縁のご利益があると言われています。
さて知恩院前を出発した一行は
東山のライトアップされた小路を通り
先頭の2人は狐のお面をぶら下げ、拍子木を打ちながら一行を先導します。
『ねねの道』を更に南下し
春光院(しゅんこういん)前で一旦停止します。
ここで数分
スタッフによる記念撮影を行い、再び出発します
こうしてゴールの高台寺へと向かいます。
巡行を偶然見かけた人たちは
狐の顔をした花嫁に驚きながらも
皆さん興味津々で、巡行に一緒について行く方が多く
春光院前は大勢の人で埋め尽くされてましたね~。
こうして、高台寺の南側に人力車が停車すると
花嫁は介添人に手を引かれながら
石段を登り、境内へと入ります。
※高台寺については高台寺 その1、高台寺 その2の記事をご覧下さい。
そして境内にある天満宮にて参拝した後
方丈に入り、巡行は終了です!お疲れ様でした。
ちなみに、狐の花嫁は一般公募の中から
毎年10名が選ばれるそうで
18歳以上の女性であれば
誰でもエントリーする事が可能だそうですよ
※もちろん既婚者でもOKです。
過去には
60歳や70歳の花嫁もいらっしゃったみたいですね~
という事で今回ご紹介した『狐の嫁入り』は
3月17日まで連日やっていますので
東山に来られた際は
是非、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
巡行ルートはコチラ↓