こんにちは京子です
今回は京都検定の過去問をご紹介します。
写真と解説付きですので
是非、問題にチャレンジしてみて下さいね。
【問題】
大和猿楽四座の一つ坂戸座(さかとざ)を源流とし、現在、能シテ方五流のうち、唯一京都に本拠をおく流派はどこか。
ア.観世流(かんぜりゅう)
イ.金剛流(こんごうりゅう)
ウ.金春流(こんぱるりゅう)
エ.宝生流(ほうしょうりゅう)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
イ.金剛流
※写真は金剛流の方による『翁(おきな)』という演目です。
問題にもある通り『金剛流』は
現在も京都を拠点として活動している流派で
能の人気演目『土蜘蛛 千筋の糸』の考案者である
金剛唯一(こんごうただいち)を輩出した事でも知られています
八坂神社でお正月に行なわれる『初能奉納』は
金剛流と観世流によって行なわれるイベントで
毎年、多くの方が観覧に訪れます
※詳しくは初能奉納 2013(八坂神社)の記事をご覧下さい。
この他にも、京都御苑近くにある『金剛能楽堂』にて
毎月、様々な催しや定期公演が行なわれていますので
気になる方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか?
続いて2問目です!
【問題】
念仏の布教のために催された念仏狂言が伝承されている寺院はどこか。
ア.金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)
イ.清凉寺(せいりょうじ)
ウ.法然院(ほうねんいん)
エ.知恩寺(ちおんじ)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
イ.清凉寺
清凉寺で行なわれている念仏狂言は
『嵯峨大念仏狂言(さがだいねんぶつきょうげん)』と呼ばれるもので
境内の狂言堂にて定期的に行なわれています。
嵯峨大念仏狂言は京都三大念仏狂言の1つに数えられる無言劇です。
念仏狂言は
仏教の教えを説く為に始められた宗教劇で
清凉寺の嵯峨大念仏狂言は
円覚(えんがく)というお坊さんによって
始められたと言われています
※嵯峨大念仏狂言に関して詳しくは嵯峨大念仏狂言 2012(清凉寺)の記事をご覧下さい。
では3問目にいってみましょう。
【問題】
嵯峨野小倉山麓にある俳諧道場であった落柿舎(らくししゃ)は誰の閑居跡か。
ア.向井去来(むかいきょらい)
イ.松尾芭蕉(まつおばしょう)
ウ.与謝蕪村(よさぶそん)
エ.山鹿柏年(やまがはくねん)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ア.向井去来
向井去来は江戸時代の俳人で
松尾芭蕉の弟子の1人です。
ちなみに、この落柿舎という名前の由来は
去来のある体験に基づき付けられました
詳しくご説明しますと・・・
ある年の秋、落柿舎の庭に植えられた
40本もの木に実った柿を求め
商人が買い付けをしにやって来たんですね
去来との商談は無事に成立し
翌日、その柿を引き渡す事なったのですが・・・
なんと、その日の夜に
台風によって全ての柿が、地に落ちてしまったのです。
※これによって残念ながら商談は流れたそうです
この出来事から
去来は草庵を『落柿舎』と名付けたと言われているんですね~
※詳しくは落柿舎の記事をご覧下さい。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので、選択問題ではありません。
ズバリでお答え下さい。
【問題】
左京区上高野の神社( )の裏山から、小野妹子の子である小野毛人(おののえみし)の経歴を記した墓誌が発見され、現在、国宝に指定されている。
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
崇道神社(すどうじんじゃ)
小野毛人の墓誌が発見された場所には
このようにお墓も建っています。
彼は太政官を務めていた人物であり
遣隋使として隋に渡った小野妹子の息子にあたります
ちなみに、この崇道神社のある辺りは
かつて小野氏が多く住んでいたと伝わる場所なんですよ。
山の麓には野妹子と小野毛人を祭神として祀る
小野神社も建立されていていますので
是非、セットで回ってみてはいかがでしょうか?
という事で今回も4問出題させていただきました。
みなさんは何問正解されましたか?