御所八幡宮
こんにちは京子です!
今回ご紹介する神社は・・・
御所八幡宮(ごしょはちまんぐう)です
かつて
室町幕府・初代将軍『足利尊氏』の邸宅に
守護神(八幡神)として勧請された事から
その名が付いた神社です
※現在も、御所八幡宮から程近い場所にある邸宅跡には『足利尊氏邸・等持寺跡(あしかがたかうじてい とうじじあと)』という石碑が建っています。詳しくは足利尊氏ゆかりの地巡りの記事をご覧下さい。
源氏の氏神として知られる八幡神は
応神天皇(おうじんてんのう)の神霊とされていています。
※足利氏も源氏である事から八幡神が勧請されたと考えられます
ちなみに
応神天皇、比売神(ひめがみ)、神功皇后を併せて
『八幡三神』と呼ばれています。
※御所八幡宮も、この八幡三神が祭神として祀られています
尊氏の邸宅は
弟・直義(ただよし)の邸宅『高倉殿』の跡地に
建てられたものであり
すでに、その頃から八幡神は祀られていたようですね。
ちなみに三宅八幡宮と同様に
『虫八幡(むしはちまん)』とも呼ばれ
安産や疳の虫封じのご利益がある神社としても知られています
※三宅八幡宮が疳の虫封じと言われるようになった由来については、京都 検定 過去問 その80の記事をご覧下さい。
拝殿左手には、矢が描かれた額が飾ってありました。
さて、足利尊氏の邸宅跡からも程近い場所に
位置する御所八幡宮ですが
室町幕府衰退後も社殿は残り
何度も火災に遭いながらも
その都度、再建を繰り返していました
そして明治には
この地域の鎮守社として崇拝されるようになったようです
ちなみに
かつては広い境内だったそうですが
第二次世界大戦中
御池通(おいけどおり・御所八幡宮の前を通る道)の
強制疎開によって、現在の場所に社殿が移され
縮小する事となりました。
強制疎開とは空襲での
火災による延焼を防ぐ為の対策です
建物を壊したり、移動したりして
道幅を広くする事によって
燃え移らないように対策を行い
火災の被害を事前に食い止めたんですね
この事から、現在の御池通も
道幅が大変広いものとなっています。
ちなみに、御所八幡宮の場合
社殿の全てを移したというワケではなく
境内も狭くなった事から
殆どは廃材となってしまったものと思われます
境内末社である初音稲荷です。鳥居の奥には、初音稲荷に加え、金毘羅社・大宮比賣社・猿田彦社という三社の祠もあります。
八幡宮の神使である鳩が描かれた絵馬です。八幡宮と鳩の関係については三宅八幡宮の記事をご覧下さい。
ちなみに、毎週金曜日には
境内にて『おもしろ市』も開催されています
出店数はそれほど多くないですが
古道具や古着などが売られているんですよ
お近くを通った際は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
そんな御所八幡宮の場所はコチラ↓