2016-02-27 | |
テーマ:京都ランチ |
松葉(にしんそば)
今回ご紹介するのは
京都市東山区の祗園(ぎおん)にある
松葉(まつば)のにしんそばです!
京都で『にしんそば』の元祖と言えば
南座(みなみざ)にある創業150年以上続く
老舗店『松葉』なんですね~
松葉
現在では色んな場所で『にしんそば』を
食べる事が出来るかと思いますけれど
にしんそばの発祥は、この松葉といわれています
※北海道の江差(えさし)という説もあります。
松葉は、1861年(文久元年)に初代の
松野与衛門(まつのよえもん)が18才の時
歌舞伎(かぶき)を行う伝統的な劇場
南座(みなみざ)の向かいにあった
北座(きたざ)で芝居茶屋を開いたのが
始まりといわれているんですね
※北座は、1893年(明治26年)に、廃業となっています。
北座跡
その後、1882年(明治15年)に
2代目の松野与三吉
(まつのよさきち)によって
『にしんそば』が発案されたそうです
与三吉は、京都で愛されていた鰊(にしん)と
蕎麦を組み合わせるという
とんでもないアイデアを生み出しました
京都は平安京以来
新鮮な海産物を入手するのがなかなか難しかった為
塩鯖(しおさば)や笹かれい、干し鱈(ほしたら)等
魚を干物にする食文化が育まれてきたといいます
松葉の看板
その後、江戸時代初期に
伊勢国(いせのくに)の度会郡東宮村
(わたらいぐんとうぐんむら:現在の三重県)
出身の豪商、河村瑞賢(かわむらずいけん)が
それまでよりも安全で早
かつ費用がかからない
西廻り航路(にしまわりこうろ)を開くと
蝦夷(えぞ:現在の北海道)で
水揚げされた海産物が
北前船(きたまえぶね)によって
続々と関西に運ばれるようになるんですね~♪
松葉の暖簾
その中に鰊があったというワケです
鰊は、北海道で甘辛く煮て干し
身欠き鰊(みがきにしん)として京都に入り
鰊の姿煮や鰊の棒煮として
大変な名物になったそうですよ
松葉のにしんそば
そしてその甘辛く煮て干した
身欠き鰊を『かけそば』の上に乗せたものが
松葉の『にしんそば』なんですね
箸でどんぶりの底に敷かれた鰊を
引っ張り出して、端っこの方から食べると
絶妙な甘辛さが口の中で広がり
とっても美味しいんです
鰊はホロホロと崩れ
その鰊を口に残したまま
お蕎麦を頂くと、これまた
不思議と合うんですね~
お土産用のにしんそば
ちなみに、鰊は栄養価が高い事でも知られ
鰊に含まれる主な栄養素には
丈夫な骨や歯を作るカルシウム
血液サラサラ効果のあるEPAやDHA
抜け毛や肌荒れにいいビタミンA
血行促進効果が高いビタミンEなどなど
・・・えっ?こんなに!?
こんなにも栄養がギッシリ詰まってるなんてっ
美味しいだけじゃない!
健康や美容にもいいなんて
まさに一石二鳥ですよねっ
という事で今回はにしんそばの元祖
松葉をご紹介しました!
つゆ付き(ストレートタイプ)にしんそば
にしんそばは、お持ち帰り用も
ありますので、お近くに来られた際には
是非とも京都の味を
味わってみて下さいね
松葉の場所はコチラ↓
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