メモ2016-01-09
テーマ:カフェ・スイーツ

西谷堂(京のでっちようかん)

今回ご紹介するのは

京都市中京区の新京極(しんきょうごく)にある

西谷堂(にしたにどう)の


京のでっちようかん


京のでっちようかんです!


西谷堂は、1892年(明治25年)に創業した

120年以上続く老舗和菓子屋店で

新京極の中の『たらたら坂』と呼ばれる

坂の横にあるんですね~


西谷堂

西谷堂


ちなみに新京極通は、1872年(明治5年)に
京都府2代目知事である
槇村正直(まきむらまさなお)が拓いた通りで
かつて大阪の千日前、東京の浅草と共に
日本三大盛り場の1つに数えられていました。


新京極は映画館や芝居劇場

浄瑠璃(じょうるり)、寄席(よせ)、狂言(きょうげん)

また、お土産物屋、飲食店等の

あらゆるお店が建ち並ぶ繁華街だったんですね


その新京極通にある『たらたら坂』というのは

東西の三条通(さんじょうどおり)から

新京極通に入る坂道の事で

新京極七不思議の1つに

数えられているんですよ~


たらたら坂

たらたら坂


坂道の何が不思議なのかと言いますと

新京極通の東にある河原町通(かわらまちどおり)や

西にある寺町通(てらまちどおり)には

このような坂は無く

どういうわけか新京極通にだけ

ゆるやかな坂があるんですね


つまり!三条通から新京極通に入る
この場所だけが坂道になっている
それが不思議というワケなんです!


そんなたらたら坂の横に

お店がある事から西谷堂は

『たらたら坂の西谷堂』

とも呼ばれたりするんですよ


たらたら坂の西谷堂

たらたら坂の西谷堂


さて、前置きが少し長くなってしまいましたけれど

西谷堂の京のでっちようかんをご紹介しますね♪


京のでっちようかん(昔のまま)と京のでっちようかん(栗づくし)

京のでっちようかん(昔のまま)と京のでっちようかん(栗づくし)


羊羹(ようかん)には
寒天で固める煉羊羹(ねりようかん)と
水羊羹(みずようかん)が一般的ですけれど
京のでっちようかん
寒天(かんてん)ではなく
小麦粉や葛粉(くずこ)を加えて固める
蒸羊羹(むしようかん)なんですね。


実際に京のでっちようかんを食べると

蒸しているからかもっちりした食感で

程よい甘さなんですよ


ちなみに西谷堂の和菓子には
茶道でも使われる
比良山水系から京都盆地を
100年かけて流れている
伏流水が使われているそうです。
こだわりを感じますよねっ


西谷堂の和菓子

西谷堂の和菓子


そんな京のでっちようかんには

いくつか種類があって

今回ご紹介しているものは

創業以来からずっと作り続けられている

京のでっちようかん

『昔のまま』というものです


他にも丹波栗(たんばぐり)が使われた

京のでっちようかん『栗づくし』

大納言小豆(だいなごんあづき)が使われた

京のでっちようかん『大納言小豆』等があります!


京のでっちようかん『栗づくし』

京のでっちようかん『栗づくし』


ちなみにでっちようかんの名前は
新京極の芝居小屋等に来た
丁稚奉公(でっちぼうこう)をする
丁稚さんでも買える手頃な金額という事から
名付けられたんだそうですよ♪


京のでっちようかんと書かれた暖簾

京のでっちようかんと書かれた暖簾


また、西谷堂のでっちようかんは

多くの有名人に愛された和菓子で

中でも西谷堂の向かいに京都座があった頃に

巡業に来ていた『オッペケペー節』で知られる

川上音次郎(かわかみおとじろう)や

その妻である女優の貞奴(さだやっこ)は

大好物だったといわれています

※京都座のあった場所に現在は、MOVIX京都があります。


という事で今回は新京極の名物として知られる

西谷堂の京のでっちようかんをご紹介しました!


西谷堂の場所はコチラ↓



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