今回ご紹介するのは
京都市中京区の新京極(しんきょうごく)にある
西谷堂(にしたにどう)の
京のでっちようかんです!
西谷堂は、1892年(明治25年)に創業した
120年以上続く老舗和菓子屋店で
新京極の中の『たらたら坂』と呼ばれる
坂の横にあるんですね~
西谷堂
ちなみに新京極通は、1872年(明治5年)に
京都府2代目知事である
槇村正直(まきむらまさなお)が拓いた通りで
かつて大阪の千日前、東京の浅草と共に
日本三大盛り場の1つに数えられていました。
新京極は映画館や芝居劇場
浄瑠璃(じょうるり)、寄席(よせ)、狂言(きょうげん)
また、お土産物屋、飲食店等の
あらゆるお店が建ち並ぶ繁華街だったんですね
その新京極通にある『たらたら坂』というのは
東西の三条通(さんじょうどおり)から
新京極通に入る坂道の事で
新京極七不思議の1つに
数えられているんですよ~
たらたら坂
坂道の何が不思議なのかと言いますと
新京極通の東にある河原町通(かわらまちどおり)や
西にある寺町通(てらまちどおり)には
このような坂は無く
どういうわけか新京極通にだけ
ゆるやかな坂があるんですね
つまり!三条通から新京極通に入る
この場所だけが坂道になっている
それが不思議というワケなんです!
そんなたらたら坂の横に
お店がある事から西谷堂は
『たらたら坂の西谷堂』
とも呼ばれたりするんですよ
たらたら坂の西谷堂
さて、前置きが少し長くなってしまいましたけれど
西谷堂の京のでっちようかんをご紹介しますね♪
京のでっちようかん(昔のまま)と京のでっちようかん(栗づくし)
羊羹(ようかん)には
寒天で固める煉羊羹(ねりようかん)と
水羊羹(みずようかん)が一般的ですけれど
京のでっちようかんは
寒天(かんてん)ではなく
小麦粉や葛粉(くずこ)を加えて固める
蒸羊羹(むしようかん)なんですね。
実際に京のでっちようかんを食べると
蒸しているからかもっちりした食感で
程よい甘さなんですよ
ちなみに西谷堂の和菓子には
茶道でも使われる
比良山水系から京都盆地を
100年かけて流れている
伏流水が使われているそうです。
こだわりを感じますよねっ
西谷堂の和菓子
そんな京のでっちようかんには
いくつか種類があって
今回ご紹介しているものは
創業以来からずっと作り続けられている
『昔のまま』というものです
他にも丹波栗(たんばぐり)が使われた
京のでっちようかん『栗づくし』や
大納言小豆(だいなごんあづき)が使われた
京のでっちようかん『大納言小豆』等があります!
京のでっちようかん『栗づくし』
ちなみにでっちようかんの名前は
新京極の芝居小屋等に来た
丁稚奉公(でっちぼうこう)をする
丁稚さんでも買える手頃な金額という事から
名付けられたんだそうですよ♪
京のでっちようかんと書かれた暖簾
また、西谷堂のでっちようかんは
多くの有名人に愛された和菓子で
中でも西谷堂の向かいに京都座があった頃に
巡業に来ていた『オッペケペー節』で知られる
川上音次郎(かわかみおとじろう)や
その妻である女優の貞奴(さだやっこ)は
大好物だったといわれています
※京都座のあった場所に現在は、MOVIX京都があります。
という事で今回は新京極の名物として知られる
西谷堂の京のでっちようかんをご紹介しました!
西谷堂の場所はコチラ↓