2015-06-01 | |
テーマ:祭り・イベント |
関連:吉祥院天満宮 / 春季大祭(吉祥院天満宮) / 五穀豊穣祈願祭(吉祥院天満宮) / 例祭(吉祥院天満宮) / 爆竹祭(吉祥院天満宮) / |
雷除祭(吉祥院天満宮)
今回ご紹介するのは
京都市南区にある
吉祥院天満宮(きっしょういんてんまんぐう)で行われた
雷除祭(かみなりよけまつり)です!
吉祥院天満宮では
毎年6月1日に雷除けを祈願する
雷除祭が行われているんですよ~
雷除なんて珍しいですよね
これは御祭神である
菅原道真(すがわらのみちざね)が
雷除けの御神徳があると
されているからなんです
※吉祥院は、菅原家代々の土地である事から、菅原道真生誕の地とも言われています。
どうして学問の神様と言われる道真に
雷除けの御神徳があるの
とお思いの方もいらっしゃると思いますので
簡単にご説明しますと・・・
菅原道真は、幼少の頃より学問に励み
後に文章博士(もんじょうはかせ)
という中国の歴史や漢文を教える先生になったんですね
先生になったとさらりと書いているんですけれど
文章博士は学者の最高位なんですよ
その後、宇多天皇(うだてんのう:第59代天皇)に重用され
大出世をし蔵人頭(くろうどのとう)になります
※蔵人頭というのは、蔵人所のトップで簡単に言うと、天皇からの命令を伝達する秘書みたいな役職です。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで
どんどん出世する事になった道真なんですけれど・・・
時の左大臣だった
藤原時平(ふじわらのときひら)と
対立しデマを流されるんですね
それが元で九州は大宰府の
副司令官である大宰権帥
(だざいのごんのそち)に
左遷されてしまいます
※一連の出来事を『昌泰の変(しょうたいのへん)』と言います。
そして道真は、2年1ヵ月後に失意の内に亡くなります。
その後、京の町では
内裏の『清涼殿(せいりょうでん)』に
大きな雷が落ちたり、天変地異が
相次ぐようになるんですね~
その頃から
「これは道真の祟りだ!」
という噂が広まります
あまりにもタイミングが良すぎるので
そう思うのも無理ないですよね。
そこで道真の祟りを鎮める為に
全国に天満宮を作って、厚くお祀りし
『天満天神』の名で讃え始めたと
いわれています
※本来、雷様が天神様だったんですけれど、道真の祟りが雷でだった為、後に道真=天神様と同一視されたようです。
こういった事から道真には
雷除けの御神徳があるとされているんですよ
ちなみに、『桑原(くわばら)』という
道真の故郷には雷が落ちなかったそうです
※雷除けに「くわばらくわばら」と唱えるようになったのはこの頃で、近年、何か悪いことが起こらないよう「くわばらくわばら」と言うようになったみたいです。
それでは早速レポートしていきましょう
※写真は2012年、2015年のものを使っています。
朝、6時頃、吉祥院天満宮の境内に行くと
境内には祭典の準備がされていました!
流石に、この季節になると
朝早い神事でも
寒くないのが嬉しいです
しばらくすると
宮司の方が来られて
神事の始まりを告げる
太鼓がドンドンドンドン!と
打ち鳴らされました
まずは、神様をお迎えするに当たって
罪や穢れを祓う修祓(しゅばつ)を行います!
神様は罪や穢れがお嫌いですから
こうしてお祓いする事で
罪や穢れを祓うんですね♪
続いて、神様にお供えする神饌(しんせん)を供え
祝詞(のりと)が奏上されます
祝詞奏上
その後、玉串を持って
拝礼する玉串奉奠(たまぐしほうてん)をして
無事に神事がお納められました
ちなみに境内では、この日に合わせて
朝がゆの無料接待が
6時から8時まで行われているんですよ
朝がゆは、大根の漬物や梅干
昆布の煮付けが用意されていて
とってもヘルシーで美味しかったです
朝がゆ
こちらは6月だけ授与されている
雷除けのご利益があるとされる
桑の葉の御守と御札です!
桑の葉の御守と御札
農作業やゴルフ、登山等の
野外活動をする方の為にご加護があるよう
特別に祈祷されたものなんだそうです
これから梅雨入りすると
雷と遭遇する機会が増えると思うんですけれど
万が一にも雷に打たれない為に
御守りをゲットされてみてはいかがでしょうか
そんな雷除祭が行われた
吉祥院天満宮の場所はコチラ↓
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