メモ2015-02-02
テーマ:祭り・イベント
関連:相楽神社 / 

餅花祭(相楽神社)

今回ご紹介するのは

京都府木津川市にある相楽神社(さがなかじんじゃ)で行われた


餅花祭(もちばなまつり)


餅花祭(もちばなまつり)です!

※相楽と書いて『さがなか』と読むなんて珍しいですよね♪


餅花祭

相楽神社のお正月行事の1つで

竹串にお餅を挿して花に見立てた『餅花』

本殿や拝殿に飾りつけ


本殿

本殿


氏子で組織された宮座の繁栄や

豊作を願うものなんです


これが餅花です


餅花


ションマラと呼ばれる
粘土を藁で包んだ瓢箪型の土台に
紅白の紙と、お餅の団子を5つ通した竹串を
10本から12本程挿しているんですね。

そして、一番上のお餅は食紅で

×印が付けられています


ちなみに一見軽そうにも見える

餅花なんですけれど

完成した物は

1基が約20キロ!もあるそうです


かなりの重量ですよね~


これを9つある宮座の方達が
前日から用意をして
全部で20基程の餅花を
当日朝早くに本殿や拝殿に
飾り付けをするそうです

※ちなみに祭の当直の家を当座といって10年くらいの間隔で役割を分担しているみたいです。


本殿前に飾られた餅花


一昔前は

少しでも良い場所に吊るそうと

他の人より早く来て

飾り付けする人もいたんだそうです


今ではそういった事のないように

時間が決められているみたいですよ


さて、このお餅の団子ですけれど

見た目はとても堅そうに見えませんか


でも実際に触って見ると

ものすご~く柔らかいんです!

ふわふわなんですよ♪


こちらは拝殿に

飾り付けられた餅花です


拝殿に</p>
<p>飾り付けられた餅花

お餅の花が満開になっていて

本当に花が咲いているかの様に見えますよね


ちなみに、冒頭でもご紹介しました通り

餅花祭相楽神社のお正月行事の1つで

他にも色々と行われています。


■1月14日の夜

12ヶ月の水況を占う『豆焼(まめやき)』

豆焼(まめやき)の結果が書かれた紙

豆焼は大豆を焼いて、皮の割れ目で占うそうです。


■1月15日

早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)の作柄を占う
『粥占(かゆうら)』


粥占(かゆうら)


小豆粥を竹に詰め、粥の状態で占います。


■1月15日

豊作を祈る『御田祭(おんたさい)』

■旧暦の1月15日

年間雨量を占う『水試(みずだめ)』

が行われるそうですよ♪


そして今回の

餅花祭を含めた5つの神事は
中世の宮座祭祀の様相が
よく残されている事から
『御田と正月行事』として
京都府指定無形民族文化財に
指定されているんですね~


ここで相楽神社についても簡単にご紹介したいと思います。



相楽神社

江戸時代の頃までは八幡宮と称していたそうですけれど

明治の初め頃に

延喜式神名帳に『相楽神社』と書かれている事がわかり

相楽神社と名前を改めたんだそうです。

つまり、かなり古くから存在していたという事ですよね。

※延喜式(約50巻)とは、平安時代に藤原時平(ふじわらのときひら)らが中心となって作った(律令の)施行細則です。神名帳とは全国の神社一覧が記載された延喜式の第9、10巻にあたります。


それでは早速レポートしていきましょう♪


13時頃、境内につくと
境内の中はお祭を見ようと集まった人たちで
大変賑わっていました!


しばらくすると宮座の方や

巫女さんが現れて神事が行われます。


祓詞(はらえのことば)の後


祓詞(はらえのことば)


お祓いをします。


お祓い


続いて神饌をお供えし

祝詞(のりと)があげられました


祝詞(のりと)奏上


そしていよいよ

巫女さんによる神楽の奉納が行われます


神楽舞


餅花が吊るされた拝殿の中で
鉦・太鼓・鼓に合わせて
巫女さんが舞っている姿は
なんともいえない美しさがありましたよ~

神楽の様子は動画でご覧ください。


ちなみに近鉄の駅から歩いて

10分以内には辿りつけるので

気になった方は来年、訪れてみてはいかがでしょうか


という事で今回は餅花祭をご紹介しました!

餅花祭の行われた相楽神社の場所はコチラ↓


大きな地図で見る



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