メモ2014-10-15
テーマ:お寺

金毛院

今回ご紹介するのは

京都市左京区の鹿ケ谷(ししがたに)にあります

金毛院

金毛院(きんもういん)です!


鹿ケ谷という地名は

京の伝統野菜である鹿ケ谷かぼちゃや


鹿ケ谷かぼちゃ。

鹿ケ谷かぼちゃ。


1177年に起こった

鹿ケ谷の陰謀(ししがたにのいんぼう)といった

歴史の表舞台にも登場する名前なんですね

※鹿ケ谷の陰謀について詳しくは、三十三間堂の記事をご覧ください。


そんな鹿ケ谷にある

金毛院は浄土宗のお寺で


法然院

法然院です。


法然院(ほうねんいん)の塔頭寺院なんです。


山号を獅子山といい

江戸時代中頃の創建と伝わっています。


通常非公開のお寺なんですけれど

今回『京都浄土宗寺院 特別大公開』で

特別公開されていたんですよ


では早速中に入っていきましょう!


書院に通されます

まずは書院に通され


書院

書院です。


それから本堂に移動します。


本堂

本堂にはご本尊である

阿弥陀如来像が安置されているんですね。


阿弥陀如来像は

恵心僧都(えしんそうず)源信(げんしん)の作と

伝えられていて

平安時代のものになるそうです


ちなみにこの阿弥陀如来像は

ドコかが少し変わっているんですけれど


阿弥陀如来像

・・・

・・

わかりましたか~


実は手が通常の阿弥陀さんとは違うんですね~


これは転法輪印(てんぽうりんいん・または説法印(せっぽういん))といって

阿弥陀さんが説法をする際の

手の形なんだそうですよ


両手を胸の高さにあげ

指で輪を作っているのがわかりますよね。


ちなみにこの転法輪印は

様々なバリエーションがあり

親指と合わさっている指が

少しずつ違っているそうなので

阿弥陀如来像を見かけた時は

そういった所をチェックしてみると

面白いかも知れません


そしてこちらは


白衣観音

宵の白衣観音(よいのびゃくえかんのん)です。


一面真っ黒

と思った人もいるかと思いますけれど


じっ~と見てみてください!


そうすると・・・

ほら、観音様の表情が見えてきませんか??


これは時間が経って

古くなったから黒くなっているのではなく

最初からこのように描かれているんですね


絵の本紙の後ろに

黒色の裏打ちが使われているため

このように見えるそうです


この他にも

俵屋宗達(たわらやそうたつ・江戸時代前期の絵師)の筆と伝わる

俵屋宗達の筆と伝わる絵

絵などを見ることが出来ましたよ。


そしてこちらは茶室

凌雲亭

『凌雲亭(りょううんてい)』です。


部屋は四畳半で

大きな吉野窓があるのが特徴的です。


吉野窓

※吉野窓は、吉野太夫ゆかりの常照寺や、平清盛ゆかりの祇王寺にもあります。


こちらの凌雲亭で

お抹茶をいただきながら

ほっこりさせて頂きました


茶道具のあるお部屋

お部屋には徳川家光(とくがわいえみつ)の

茶杓(ちゃしゃく・お茶を点てる茶道具)と筒などがありました。


そして金毛院は

露地草履を履いて

露地庭を歩くことも出来るんですね~


露地庭

ちなみに露地とは

茶室を演出する目的で作られたもので

自然(山中)をイメージして作られたものが多く

世俗から隔離し

山中にひっそりと佇む風情ある茶室を

効果的に見せる事に重点を置いて

作られているそうです

通常は腰掛(こしかけ)・雪隠(せっちん)・中門があります。


奥に見えているのが腰掛です。


腰掛

腰掛は、腰掛待合ともいわれ

露地に設けられる休息所の事です


茶事に招かれた場合は

合図があるまでこちらの腰掛で待つんですね。


腰掛には円座(えんざ)という

藁などで作った敷物が重ねられていました。


金毛院は通常非公開とご紹介しましたけれど

実は、毎月第2日曜日に

お茶会が開かれており

当日、1,000円の会費を支払えば

誰でも参加する事が出来るみたいですよ!!


ご興味のある方は

是非参加してみてはいかがでしょうか


そんな金毛院の場所はコチラ↓


大きな地図で見る


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