2014-08-27 | |
テーマ:お寺 |
萬年寺
今回ご紹介するのは
京都市下京区にある
萬年寺(まんねんじ)です!
※万年寺とも記載されていますけれど、萬年寺で統一しますね。
こちらの萬年寺は
留径山と号する西山浄土宗のお寺で
1555年(弘治元年)
僧・頂空によって創建されたと伝わっているんですよ
萬年寺と書かれた瓦です。
もともとはこの場所ではなく
萬年寺通烏丸のあたりに
創建されたようですけれど
豊臣秀吉(とよとみひでよし)によって
1591年(天正19年)に移されました。
※萬年寺通は、戦時中の拡張工事により花屋町通に合流しました。
ちなみに現在、萬年寺のあるこの場所は
平安時代には
『源氏物語(げんじものがたり)』の主人公である
光源氏のモデルとも言われている
源融(みなもとのとおる)の
隠棲地『河原院(かわらいん)』が
あった場所と言われているんですね~
源融は河原院に
ある壮大な庭園を造ってしまうんです!
その庭園というは
塩釜の浦(しおがまのうら)を
模した庭園と言われています。
塩釜の浦というのは
陸奥(現在の宮城県)にあって
海水を焼いて塩を作る所で有名だったんですね
そんな塩釜の浦を
模した庭園があった場所という事で
この辺りの地名は
本塩竃町(もとしおがまちょう)というそうです。
現在、河原院の跡には民家の他
・極楽寺(ごくらくじ)
・金光寺(こんこうじ)
・西念寺(さいねんじ)
・荘厳寺(しょうごんじ)
・新善光寺(しんぜんこうじ)
・浄運院(じょううんいん)
・上徳寺(じょうとくじ)
・千喜万悦天満宮(せんきまんえつてんまんぐう)
・宗仙寺(そうせんじ)
・高市稲荷神社(たけちいなりじんじゃ)
・竹林寺(ちくりんじ)
・等善寺(とうぜんじ)
・徳林院(とくりんいん)
・白毫寺(びゃくごうじ)
・福田寺(ふくでんじ)
・本覚寺(ほんかくじ)
・萬年寺(まんねんじ)
・蓮光寺(れんこうじ)
といった寺院がいくつも建てられています。
※河原院について詳しくは源融 河原院跡の記事をご覧下さい。
ではさっそく中に入ってみましょう
山門を抜けまっすぐ歩いていくと・・・
目の前に本堂があります。
こちらの本堂には
ご本尊である
阿弥陀如来が安置されているそうです。
明治時代に発刊された観光本
『京都名所案内図会(きょうとめいしょあんないずえ)』によると 護念佛の項目の所に
源義経(みなもとのよしつね)の守本尊と書かれています。
本堂にかけられていた額です。
本堂の前には
綺麗に整備されたお庭がありましたよ
そしてこちらは
洛陽天神二十五社に数えられる
紅梅天神です
洛陽天神二十五社とは
菅公聖蹟二十五拝(かんこうせいせきにじゅうごはい)という
京都から大宰府までの間にある
道真にゆかりのある25社を選んで
順番に参拝する風習の京都版なんですね。
紅梅天満宮と書かれた額。
つまり京都市内で道真にゆかりのある
25社を順番に参拝するというわけです
※他の洛陽天神二十五社について詳しくは、匂天神社の記事をご覧ください。
ちなみに江戸時代に作られた
『都名所図会(みやこめいしょずえ・ガイドブックのようなもの)』には
紅梅天神は、もともと間之町万年寺通(あいのまちまんねんじどおり)の南にあったと書かれています。
そしてこちらは
紅梅天神の鳥居の前にあった
南無阿弥陀仏と書かれた石です。
境内南にはお地蔵さんも
いらっしゃいましたよ。
この辺りには萬年寺の他にも
いくつもお寺がありますので
ご興味のある方は散策されてみては
いかがでしょうか
そんな萬年寺の場所はコチラ↓
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