メモ2013-12-31
テーマ:その他

一味違う京都の大晦日

今回は、『一味違う京都の大晦日』という事で

京都独特の大晦日に関する

風習や文化を中心にご紹介したいと思いますっ


・神社から火を持ち帰る!

をけら火

境内にある『をけら火(おけら火)』を持ち帰るというもので

京都では、この火を使って雑煮を食べると

「その1年は、無病息災で過ごす事が出来る」

と言われているんですね

この火は八坂神社北野天満宮にて

持ち帰る事が出来ます。


をけら火

ちなみに、どうやって火を持ち帰るのか??

と言いますと

吉兆縄

参拝者はこちらの縄に火を移し

消えないようにグルグルと回して

持ち帰るんですよ~。

八坂神社では、これを吉兆縄と言います

※詳しくはをけら詣り 2011(八坂神社)、白朮祭 2013(八坂神社)、火之御子社鑽火祭 2012(北野天満宮)の記事をご覧下さい。


・来年の恵方の方角に合わせて動かす社!

え?社が動くの!?と驚かれた方もいるでしょう。


そうなのです。

毎年、大晦日の22時半頃に向きを変える社があるんですね。


それが・・

神泉苑の恵方社

神泉苑(しんせんえん)にある恵方社(えほうしゃ)です


台座の部分が、360度

ぐるぐる回るようになっているというワケです


神泉苑では

参拝者が恵方の方角に向けて参拝出来るように

恵方社の向きを、年が変わる少し前に移動します。


ちなみに、ここに祀られているのは

歳徳神(としとくじん)という神様で

正月、家にお出迎えする『歳神様』として有名なんですよ。

神泉苑や恵方社については神泉苑 その1、神泉苑 その2、神泉苑 その3の記事をご覧下さい。


・みんなで超巨大な数珠繰り!

京都には、除夜の鐘が撞けるお寺は数多くありますが

知恩寺(ちおんじ)では、除夜の鐘以外にも・・


大念珠繰り

超巨大な数珠繰りをする事が出来ます。

長さにして、なんと・・・100メートルっ!


重さ320キロ、珠数の珠の数は1080個という

とてつもない大きさの数珠なんです


この世界最大の数珠を、大晦日に

みんなで一緒に繰る(回す)イベントが

知恩寺の『大念珠繰り(だいねんじゅくり)』なんですね

※詳しくは大念珠繰り 2011(知恩寺)の記事をご覧下さい。


・除夜の鐘ならここ!

日本三大梵鐘(ぼんしょう)と呼ばれる鐘のうち

2つが京都の寺院にあります。


それが・・・

知恩院(ちおんいん)と方広寺(ほうこうじ)です!


知恩院の梵鐘

知恩院は、超巨大な鐘であり

17人のお坊さんによって撞くという

ちょっと変わった『除夜の鐘』が見れます

知恩院の鐘の高さは3.3メートル、口径2.7メートル、重さは約70トンです。詳しくは除夜の鐘試し撞き 2012(知恩院)の記事をご覧下さい。


方広寺の梵鐘

方広寺の梵鐘は、『国家安康 君臣豊楽』という文字が

刻まれたもので

この鐘が、豊臣氏滅亡のきっかけとなったと言われています。

※詳しいエピソードについては方広寺の記事をご覧ください。


・京都の年越し蕎麦と言えば『にしんそば

実は『にしんそば』の発祥は、京都なんですね。


この事から、京都で食べる年越し蕎麦と言えば

にしんそば』が一般的です。

ちなみに、『にしんそば』を初めて考案したのは

『松葉(まつば)』というお蕎麦屋さんで

八坂神社南座からもほど近い場所にあるんですよ


明治初期に誕生した、この蕎麦は

にしんの昆布巻きにヒントを得てた事がきっかけだそうで

現在も、150年以上も変わらぬ味を提供しているんですね。


という事で今回は

一味違う京都の大晦日をご紹介させていただきました


場所はコチラ↓


より大きな地図で 一味違う京都の大晦日 を表示



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