2013-10-21 | |
テーマ:京都検定 |
京都検定過去問 その228
今回も京都検定の過去問をご紹介します。
写真と解説付きですので
問題にチャレンジしてみて下さいね
では1問目です。
【問題】
京都の美しさを表現した「山紫水明(さんしすいめい)」を書斎の名称に用いたのは( )である。
ア.角倉了以(すみのくらりょうい)
イ.新宮涼庭(しんぐうりょうてい)
ウ.頼山陽(らいさんよう)
エ.佐久間象山(さくましょうざん)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.頼山陽
頼山陽は江戸時代後期の儒学者で
歴史や文学だけでなく美術など
様々な分野で活躍したと言われています。
※山紫水明とは自然の景色が美しいという意味です。
彼の没後に出版された
『日本外史(にほんがいし・全22巻)』は
ベストセラーとなり
幕末から明治時代初期の人々に
大きな影響を与えたと言われています
内容は武士を中心に描いた歴史書で
源氏平氏の活躍した平安時代から
江戸幕府10代将軍・家治までの長期間に及ぶものなんですよ。
長楽寺には彼のお墓が建てられています。
※長楽寺については長楽寺 その1、長楽寺 その2をご覧下さい。
続きまして2問目です。
【問題】
若狭湾で獲れるアカアマダイは( )と呼ばれ、京料理の高級食材として使われる。
ア.あご
イ.がしら
ウ.ぐじ
エ.のどぐろ
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.ぐじ
ぐじとは
皮が薄いピンク色をした白身魚で
若狭で獲れるぐじは
『若狭ぐじ』とも言われています。
頭部がへこんでいるように見える事から
『屈頭魚(くつな)』と呼ばれていたのが
『くつ』『ぐつ』『ぐづ』と訛って
『ぐじ』になったそうですよ
ちなみに若狭湾は
福井県西部から京都府北部にかけて
日本海が深く入り組んで出来た湾の事で
日本3景として有名な
天橋立も含まれているんですよ。
引き続き3問目です。
【問題】
「因幡薬師(いなばやくし)」として知られる( )は、「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」の歌を詠んだ中納言行平(ゆきひら)が薬師如来を祀ったことに始まる。
ア.行願寺(ぎょうがんじ)
イ.平等寺(びょうどうじ)
ウ.引接寺(いんじょうじ)
エ.頂法寺(ちょうほうじ)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
イ.平等寺
平等寺は
橘行平(たちばなのゆきひら・第30代天皇、敏達天皇の皇子)の邸宅跡に
建てられたお寺です。
※通称『因幡堂』として親しまれています。
本尊である『薬師如来立像』は
因幡の国(現在で言う所の鳥取県)へ出掛けていた橘行平が
神託を受け、海底から拾い上げたと言われているんですよ
※平等寺について詳しくは、平等寺 その1、平等寺 その2の記事をご覧下さい。
ちなみに
「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」
を訳してみると
「お別れして因幡の国へ行きますが、いなば山の峰に生えている松のように、あなたが私の帰りを待つと聞いたなら、直ぐにでも都に帰ってきましょう。」
という事みたいだそうですよ。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので、選択肢ではありません。
ズバリでお答えください!
【問題】
江戸中期の扇絵師で、斬新なデザインによる彩色を考案し、今日の高級手描き染色の基礎を築いたとされるのは誰か。
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
宮崎友禅
宮崎友禅は
染色技術として有名な
『友禅染』の創始者と言われているんですよ
謎の多い人物で
初めて文献に登場するのは
井原西鶴(いはらさいかく・江戸時代前期の俳人であり作家)の
好色一代男(こうしょくいちだいおとこ・全8巻)で
京都で評判の扇絵師として登場し
「友禅扇子を持たない人はお洒落ではない」
という記述があるそうです。
ちなみに住居は
除夜の鐘で有名な知恩院前に
構えていたと言われています。
※知恩院については、知恩院 その1、知恩院 その2、除夜の鐘試し撞き 2011(知恩院)をご覧下さい。
という事で本日も4問出題させていただきました。
皆さんは何問正解されましたか?
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