2013-09-19 | |
テーマ:その他 |
京都が誇る日本最古の○○なもの
歴史の町、京都には
日本最古のものが数多く残っています。
今回は、そんな中から
『日本最古の○○なもの』をご紹介したいと思いますっ
では、早速いってみましょう~
・京都が誇る日本最古の『トイレ』
まず、最初にご紹介するのは『トイレ』です!
いきなり変化球投げちゃいますけど(笑)
日本最古のトイレと言われているのがコチラっ
『東福寺の百雪隠(ひゃくせっちん)』です。
それぞれの穴の中には、坪が埋め込まれていて
掃除の際はそれを取り替えるという、合理的なトイレです。
こちらが外観です。建物自体は東司(とうす)と呼ばれていて
この中に、先ほどの穴が72個も並んでいるんですね~
このトイレは、主に東福寺の修行僧が使っていたものだそうで
当時は『用を足すのも修行のうち』と、厳しい作法の元
集団でお手洗いに行っていたみたいです。
※詳しくは東福寺 その1の記事をご覧下さい。
・京都が誇る日本最古の『劇場』
劇場と聞いて、京都の方ならピンと来る方もいるかもしれません。
どこかと言いますと・・
それがコチラっ。
『南座(みなみざ)』です。
創建は江戸時代初期
1615年~1624年(元和年間・げんなねんかん)頃と言われています。
つまり約400年の歴史を持つ劇場なんですね。
創建当初、京都には
芝居小屋は合計で7つあったそうですが
焼失などで徐々に減り、明治期には
2つ(北座と南座)を残すのみとなったそうです。
そして1892年に『北座』が閉鎖となり
江戸時代初期より続く劇場は南座のみとなったんですね
※詳しくは南座の記事をご覧下さい。
・京都が誇る日本最古の『盆踊り』
続いては、盆踊りです!今では全国的に行われていますが
発祥は京都だと言われています。
そんな最古の盆踊りだと言われているのがコチラっ
『松ヶ崎題目踊り(まつがさきだいもくおどり)』です。
約700年の歴史をもつ盆踊りで
京都市の登録無形民俗文化財に指定されています
現在も、松ヶ崎(京都市北部の地名)にある涌泉寺(ゆうせんじ)にて
毎年8月15日・16日に行われています。
この松ヶ崎題目踊りは1306年に、松ヶ崎の人達が
日蓮宗に改宗した事をきっかけに始まったもので
『南妙法蓮華経』と唱え、踊った事を起源としているんですよっ。
※ちなみに、このすぐ裏手の山では、同日(8月16日)に五山の送り火の『妙・法』の字が灯されます。
松ヶ崎題目踊りについて詳しくは
松ヶ崎題目踊り・さし踊り 2013(涌泉寺)の記事をご覧下さい。
・京都が誇る日本最古の『天満宮』
天満宮とは、学問の神様『菅原道真(すがわらのみちざね)』を祀る神社で
全国に1万2000社もあるんですね。
ちなみに、総本社は北野天満宮なんですけど
それよりも更に古いと言われている天満宮があります
それがコチラっ
『生身天満宮(いきみてんまんぐう)』です。
そもそも天満宮は、不遇の死を遂げた菅原道真の祟りを
鎮める為に彼を神格化し祀ったもので
北野天満宮をはじめ、彼の死後建てられた社ばかりです。
※天満宮の起源については文子天満宮や北野天満宮 その2の記事をご覧下さい。
しかーし!この生身天満宮はその名前からも分かる通り
生前から彼の木像を生祠(いきほこら)として祀っていた事から
日本最古の天満宮と言われているんですね
※詳しい起源については生身天満宮の記事をご覧下さい。
・京都が誇る日本最古の『梵鐘』
梵鐘(ぼんしょう)とは鐘の事です。お寺に行けばありますよね~
現存する梵鐘で
日本最古のものと言われているのがコチラっ
『妙心寺(みょうしんじ)の黄鐘調(おうじきちょう)』です。
境内にある法堂(はっとう)に吊るされています。
※残念ながら法堂は撮影禁止の為、黄鐘調の写真はありません。ご了承下さい。
この梵鐘が作られたのは698年!!平安京よりもさらに前なんですね。
長年の間、NHKのゆく年くる年でも
一番最初に鳴らされていたそうですよ。
ちなみに、現在は撞くと破損する恐れがある為、使用されておらず
その音色はテープでのみ聞くことが出来ます
※黄鐘調について詳しくは妙心寺 その1の記事をご覧下さい。
・京都が誇る日本最古の『三門』
お寺の玄関と言える三門(山門)ですが
現存する三門で、日本最古と言われているのが京都にあります
それがコチラっ
『東福寺の三門』です。
高さ約22メートルの三門で
創建されたのは室町時代初期と言われています。
つまり約600年もの間、この場所に建っているというワケなんですね。
その間には、天下人である豊臣秀吉が
手直ししたりもしているんですよ~。
※東福寺について詳しくは東福寺 その1、東福寺 その2、東福寺 その3の記事をご覧下さい。
・京都が誇る日本最古の『神社建築』
神社の建築物で最古のものは
お茶で有名な宇治にある神社です。
それがコチラっ
『宇治上神社(うじがみじんじゃ)の本殿』です。
創建は1060年、平安時代後期です。
約1000年近く、戦火や災害にもみまわれずに残っているのは
奇跡だと言えるのではないでしょうか?
屋根はこのように大変美しい流造(ながれつくり)となっています。
こちらの本殿には、応神天皇(おうじんてんのう・第15代)と
その皇子である菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)や
仁徳天皇(にんとくてんのう・第16代)が祀られているんですよ。
※詳しくは宇治上神社の記事をご覧下さい。
・京都が誇る日本最古の『書院造り』
書院造り(しょういんづくり)とは、古くからある住宅形式の1つで
現在の日本家屋のモデルとなっています
※建物を引き戸で仕切ったり、床に畳を敷いたり、床の間を作ったりというのが書院造りの特徴です。
そんな書院造りの建物で
最古のものと言われているのがコチラっ
『銀閣寺の東求堂(とうぐどう)』です。
この中には四畳半の茶室『同仁斎(どうじんさい)』もあり
ここで、室町幕府8代将軍・足利義政や
茶人『村田珠光(むらたじゅこう)』が茶を楽しんだと言われています。
別の角度からどうぞ。
東求堂の間取りや、茶室の広さを見れば
みなさんのイメージする日本家屋とかなり重なると思います
千利休によって大成した『わび茶』も
足利義政が作り上げた文化(東山文化)が
きっかけとなり誕生したんですね。
まさに銀閣寺は日本の心が詰まっているような気がします
※銀閣寺や東求堂については銀閣寺(慈照寺)の記事をご覧下さい。
・京都が誇る日本最古の『法堂』
法堂とは、お寺にある建物で
ここでお坊さんが、経典を読んだり、説法を行うんですね。
※宗派によっては講堂と呼ばれる場合もあります。
そんな最古の法堂と言われるのがコチラっ
『相国寺の法堂』です。
こちらの建物は1605年に再建されたものだそうで
内部には『八方睨みの龍』と呼ばれる龍が
天井に大きく描かれています。
※臨済宗のお寺では、こうした龍がよく描かれています。
法堂内で手を鳴らすと反響して
その音が、龍の声のように聞こえる事から
別名『鳴き龍』とも呼ばれているそうですよ
※詳しくは相国寺の記事をご覧下さい。
という事で今回は
『京都が誇る日本最古の○○なもの』をご紹介しました。
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