2013-04-14 | |
テーマ:祭り・イベント |
関連:玄武神社 / |
やすらい祭(玄武神社)
今回ご紹介するのは
4月14日に玄武神社(げんぶじんじゃ)で行われました・・・
やすらい祭です
※毎年4月の第2日曜日に行わる祭で、国の重要無形民族文化財に指定されています。
玄武神社は四神(東西南北を守る神)の1つである玄武から
名前が付けられました。
そして惟喬親王(これたかしんのう)が祭神である事から
別名・惟喬社とも呼ばれています。
惟喬親王は平安時代、文徳天皇の第1皇子として誕生し
轆轤(ろくろ)などを作る木地師(きじし)の祖と言われ
全国各地に伝承が残っていたりします
玄武神社の起源は
星野市正紀茂光(ほしのいちのかみしげみつ・惟喬親王の末裔)が
平安京の北側を親王に守ってもらう事と
紀名虎(きのなとら・惟喬親王の外祖父)が持っていた
剣(惟喬親王が寵愛していた物)を祀ったのが始まりと言われています。
春になると流行る疫病を封じる為に行う祭で
行列が氏子地域(柏野・鳳徳・紫野)を練り歩き
家々の前で踊り、疫病を追い立てて
花傘の中に集め鎮めるものです
※元々は、鉦(かね)や太鼓を叩き踊りながら神社に参拝した『鎮花祭(はなしずめのまつり)』が起源と言われています。
また、春のさきがけとして行われ
やすらい祭が晴れなら
その年、京都の祭は全て晴れると言われています。
ちなみに、やすらい祭は
京都3大奇祭の1つに数えられているんですよ
それでは早速レポートしていきましょう。
8時半頃、宮司により花傘がお祓いされ
関係者が本殿で踊りを奉納します。
その後、三輪明神(みわみょうじん・本殿横)でも踊りを奉納し
行列は氏子地域へと出て行きます
花傘を先頭に小鬼や
赤熊(しゃぐま・赤いカツラ)被った鬼などが
太鼓や笛、鉦(かね)を鳴らしながら氏子地域を練り歩くんですね。
※小学校低学年の子が小鬼を、高学年になると笛を、中・高校生は鬼を演じます。
続いて10時過ぎに
本殿で悪霊退散や、やすらい祭の無事を祈り
例祭が執り行われます
午前中の様子は動画でご覧ください。
神社を出発した行列は、お昼頃に境内へと戻り
13時半過ぎになると
再び本殿前で全員が輪になって踊りを奉納し
氏子地域を回ります
※かつては大太鼓や神明旗・榊台・唐櫃(からびつ)・祭鉾なども行列に参加していたそうですよ。
こうして18時頃、再び神社へと戻ってきます。
花傘をお祓いしてから境内へ入り
昼間と同様に本殿前で踊りを奉納し
やすらい祭は終了です。
10時間にも及ぶと~っても長い祭なんですけれど
子供達は最後まで一生懸命に踊っていました
祭が終わると皆さん榊の葉を頂いていました。
玄関前に飾ると厄除けになるそうです
本殿前で輪になって踊り氏子地域へ出て行く様子は動画でご覧ください。
上野・川上・上賀茂という3地域でも行われています。
それぞれに特徴がありますので制覇してみてはいかがでしょうか
※上野・川上のやすらい祭については、やすらい祭 2012(今宮神社)の記事を、上賀茂やすらい祭については、上賀茂やすらい祭 2012の記事をご覧ください。
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