メモ2013-03-04
テーマ:京都検定

京都検定過去問 その145

こんにちは京子です!

今回は京都検定の過去問をご紹介します。


写真と解説付きですので

是非、問題にチャレンジしてみて下さいね


では早速1問目です。


【問題】

侘の庭

手水鉢や腰掛、雪隠(せっちん)を配し、茶の湯の世界を世俗から隔離する茶室を何というか。

ア.露地(ろじ)

イ.辻子(ずし)

ウ.坪庭(つぼにわ)

エ.園池(えんち)

答えは↓にスクロールして下さい。


シンキングタイム★

・・・

・・・

・・

では、答えですっ。


【答え】

ア.露地

茶室を演出する目的で作られたのが露地です。

自然(山中)をイメージして作られたものが多く

世俗から隔離し

山中にひっそりと佇む風情ある茶室を

効果的に見せる事に重点を置いて

作られているそうです。


上記写真の露地は桂春院にある

『侘の庭(わびのにわ)』と呼ばれるもので

境内にある既白庵茶室(きはくあんちゃしつ)へと繋がる

露地なんですよ

※侘の庭や既白庵茶室について、詳しくは桂春院の記事をご覧下さい。


続いて2問目です!


【問題】

「風神雷神図」屏風

建仁寺が所蔵する「風神雷神図」屏風(国宝)を描いた絵師は誰か。

ア.尾形光琳(おがたこうりん)

イ.葛飾北斎(かつしかほくさい)

ウ.酒井抱一(さかいほういつ)

エ.俵屋宗達(たわらやそうたつ)

答えは↓にスクロールして下さい。


シンキングタイム★

・・・

・・・

・・

では、答えですっ。


【答え】

エ.俵屋宗達

俵屋宗達は江戸時代初期の画家です

製作された当時は、あまり評価されておらず

彼の作品が広く大衆に認められるようになったのは

大正頃からだそうです

※1913年に行なわれた『俵屋宗達記念会』が催された事をきっかけに再評価され、現在に至るというワケなんですね。


ちなみに『風神雷神図』の原本は

現在、京都国立博物館にて保管されていますが

模写されたものは

建仁寺にて展示されています。


では3問目です。


【問題】

嵐山を流れる大堰川(おおいがわ)は、上流を保津川とも呼び、保津川下りでも知られているが、江戸時代初期に、この大堰川を開削し、保津峡を船で通れるようにした人物は誰か。

ア.前田玄以(まえだげんい)

イ.角倉了以(すみのくらりょうい)

ウ.茶屋清延(ちゃやきよのぶ)

エ.淀屋常安(よどやじょうあん)

答えは↓にスクロールして下さい。


シンキングタイム★

・・・

・・・

・・

では、答えですっ。


【答え】

角倉了以

イ.角倉了以

京都の豪商で知られる角倉了以は

医者でありながら、質屋の経営や貿易商などを

手広く行なっていた人物です。


彼は貿易商の経験から

「水運こそが経済に大きな発展と影響を与える」

考えていたようで

大堰川の開削を1603年に行いました


以後、運搬船を使う事によって

山中で取れた米や木材などの大量運搬を可能にし

京の経済発展に大きく貢献したと言われています


では最後の問題です。

1級からの出題になりますので、選択問題ではありません。

ズバリでお答え下さい。


【問題】

江戸後期の儒学者である(   )は、京都の都の美しさを「山紫水明(さんしすいめい)」と表現し、書斎の名称にも用いた。

答えは↓にスクロールして下さい。


シンキングタイム★

・・・

・・・

・・

では、答えですっ。


【答え】

頼山陽(らいさんよう)

山紫水明とは、自然の風景が清らかで美しいという意味です。

ちなみに

彼の著書『日本外史(にほんがいし)』は

大変有名な歴史小説で

幕末にはベストセラーとなりました


頼山陽の墓

こちらは長楽寺にある彼のお墓です。長楽寺については長楽寺 その1、長楽寺 その2をご覧下さい。


内容は、武士を中心に描かれた軍記物で

平安時代後期から

江戸幕府10代将軍・家治までの長期間に及びます。

※北条氏、楠氏(楠木氏)、新田氏、足利氏、武田氏、上杉氏、織田氏、豊臣氏、徳川氏など、それぞれの家系ごとに分けて描かれているんですね。


当時の尊皇攘夷思想に

広く親しまれた事がきっかけで

明治維新の原動力になった1冊とも言われています

という事で本日も4問出題させていただきました。


皆さんは、何問正解されましたか?





イベントカレンダー

祇園祭のイベント一覧

京都検定過去問

萩の名所巡り

京の茅の輪巡り

半夏生の名所巡り

一初の名所巡り

山吹の名所巡り

椿の名所巡り

桜の名所巡り

梅の名所巡り

雑談掲示板 新着