2012-06-07 | |
テーマ:祭り・イベント |
関連:寒中托鉢修行(聖護院) / |
高祖報恩大会(聖護院)
こんにちは京子です。
本日ご紹介するのは聖護院(しょうごいん)で行われた高祖報恩大会(こうそほうおんたいえ)です。
どんな行事なのかと言いますと
修験道(しゅげんどう)の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)を偲(しの)んで行われる行事です。
修験道とは、山に籠もって厳しい修業をし、験(しるし:一種の霊力?)を身につけることなんだそうですね。
そしてその修業をする人を修験者や山伏と言います。
ちなみに役行者は『鬼使いの秘術』を有していたそうですよ。
※詳しくは祇園祭 役行者山(八坂神社)の記事をご覧ください。
そして聖護院は、かつて全国に2万程のお寺を抱えた修験者の総本山です。
皇族や摂家から入寺があったり
江戸時代には光格天皇や孝明天皇が一時期、仮宮として使用してた事もあり
非常に皇室との関係が深い寺院のひとつです
明治までは西側に『聖護院村』があり、鴨川までは『聖護院の森』が広がっていたそうですよ。
村と森があるなんてとても広大な敷地だったんですね
そして京都のおみやげとして有名な『聖護院大根のお漬物』や『聖護院八つ橋』は
聖護院村で作られていたことから『聖護院』の名前がついているそうですよ。
※詳しくは神幸祭 2012(熊野神社)の記事をご覧ください。
それでは早速レポートしていきましょう
午後3時頃
聖護院に到着した京子
聖護院の境内には本日、護摩焚きをする準備が整っていましたよ。
そして護摩焚きが行われる周囲には
紐で結界のようなものが張られているのがおわかりでしょうか
こちらの紙は全ての行事が終わった後、頂く事ことが出来るそうです。
玄関などに飾ったりお財布の中に入れたりするといいそうですよ~
3時過ぎには境内に山伏の方々が法螺貝を吹いて境内の中に続々と入っていきましたよ
その後、遅れて入って来られた山伏の方々が本堂の前で問答をされます。
こちらは山伏が本当に聖護院の山伏かどうかを問答によって確認しているんですね
・山伏とは何?
・修験道の開祖は誰?
・身に付けてるものの鈴や毛さ、腰につけてる綱、錫杖(しゃくじょう)の意味は?
・また、獣の皮を腰につけてるのは何故?
・護摩焚きが行われる理由は?
という事などを聞かれていましたよ
問答によって間違いなく聖護院の山伏だと確認が出来たので、彼らも結界の中に入っていきました。
全員が揃ったところでいよいよ護摩焚きが始まります
まずは杉の葉で囲まれた護摩檀の前で
山伏姿の方が東西南北・護摩檀・鬼門の方角に向かって矢を放ちます。
邪気を祓い場を清めているんでしょうね
放たれた矢は拾って持って帰れるようで
四方では激戦が繰り広げられていましたよ
続いて剣によるお祓いと
斧によるお祓いを行い
祭文が読み上げられます。
その後、火をつけて護摩木が燃やされます
護摩焚きには人間の穢れを取り、身を清めるという意味が込められているそうです。
途中、山伏の頭目のような方が煙をものともせず護摩檀に向かって
お祈りの様な事をされていたので動画でご覧下さいな。
京子も煙をたくさん浴びて煩悩を振り払ってきましたよ
最後に門の入り口の所で山伏全員が整列して本日の行事は終了しました。
そんな高祖報恩大会が行われた聖護院の場所はコチラ↓
大きな地図で見る Tweet
1 ■山伏
写真には女性の山伏もいらっしゃるんですね。
てっきり男性だけかと思いました…
ほたてこはくさん 2012-06-08 14:31:13
2 ■Re:山伏
>ほたてこはくさん
そうなんですよ~!境内には10人ほどの女性の山伏さんがいらっしゃいましたよっо(ж>▽<)y ☆
京子 2012-06-09 00:53:08
雑談掲示板 新着