![]() | 2013-02-23 |
テーマ:祭り・イベント |
関連:積善院準提堂 / |
五大力尊法要(積善院準提堂)
こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは2月23日に
積善院準提堂(しゃくぜんいんじゅんていどう)で行われました
五大力尊法要です
積善院準提堂は聖護院の東側にある塔頭寺院で
積善院と準提堂がくっついて出来たお寺です。
明治になった時、積善院が
現在の熊野神社前にあった準提堂と合併しました。
その後、大正3年に準提堂のお堂を現在地へと移した事から
積善院準提堂という名称になったんですね
現在の本堂は移転してきた準提堂の建物であり
その西側の行者堂は積善院の建物です。
つまり境内には積善院と準提堂のお堂が
存在しているという訳なんですね
山伏らが般若心経を読経したり護摩木を焚き上げて
諸願成就を願います
※山伏とは験(しるし・霊力の一種)を身につける為に、山中にて厳しい修行をしている人達の事です。
ちなみに五大力尊とは
・金剛吼菩薩(こんごうくぼさつ)
・竜王吼菩薩(りゅうおうくぼさつ)
・無畏十力吼菩薩(むいじゅうりきくぼさつ)
・雷電吼菩薩(らいでんくぼさつ)
・無量力吼菩薩(むりょうりきくぼさつ)
の事で、この日に限り本堂内にて
五大力尊の掛け軸が公開されるんですよ
こちらは盗難除けのお札で、出入り口にお奉りすると良いそうです。
それでは早速レポートいきましょう。
10時半頃、境内に到着すると
既に多くの人で溢れていました
しばらくすると法螺貝を吹き鳴らしながら
山伏らが本堂へと集まり
大般若経(だいはんにゃきょう)の転読祈願(てんどくきがん)を行います。
大般若経は
最も有り難いお経と言われ
全部で600巻あります
全部を読むのには、どうしても時間がかかってしまうので
お経の最初と中盤、最後の数行を読み
全てを読んだ事にする『転読』という方法を用いるんですね。
つまり声には出さずとも心で
読んでいるという訳なんです
また堂内へは自由に入れ
参拝者の方も一緒に般若心経を唱える事が出来ますよ。
こうして1時間程で法要は終了です。
ちなみに境内では
粕汁の接待が行われていましたよ
その後12時半になると
本堂と行者堂で
柱源護摩供(はしらもとごまく)が行われます
40分程、護摩供が行われ
山伏は参拝者が持ち寄った願い事の書かれた護摩木を
1本1本丁寧に焚き上げていましたよ~
こうして同じように、護摩供が16時頃まで
本堂と行者堂で交互に行われ
本日の五大力尊法要は無事に終了しました。
今日は護摩供や五大力尊の掛け軸が公開されているという事もあり
多くの人がひっきりなしに参拝へと来られていました
一連の様子は動画でご覧ください。
そんな五大力尊法要が行われた積善院準提堂が行われた場所はコチラ↓
大きな地図で見る
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関連:八坂庚申堂(金剛寺) / 新春祈祷会(八坂庚申堂) / |
初庚申(八坂庚申堂)
こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは2月23日に
八坂庚申堂(やさかこうしんどう)で行われた・・・
初庚申(はつこうしん)です。
初庚申とは
今年最初の庚申(かのえさる)の日(今年は2月23日)であり
この日に合わせて、八坂庚申堂では
護摩焚きなどの厄除け祈願法要を行っています。
※庚申とは干支の1つで『庚申』の日は、60日に1度巡って来ます
では、どうして庚申の日に行うのか?
と言いますと
これは中国から伝わった『庚申信仰』に基づくものです。
※八坂庚申堂は、日本で最初の庚申信仰の霊場と言われています。
庚申の夜は「徹夜で過ごさなければいけない。」と言われていて
その理由は
人の中にいる『三尸虫(さんしちゅう)』という虫が
庚申の夜に
寿命を司る神様(天帝・てんてい)に
悪行を報告しに行くと考えられているからなんですね
※つまり、この虫が神様に報告すると寿命を縮められると恐れていたのです
なので、庚申の夜は
三尸虫が報告に行かないように、寝ずに過ごしていたんですね。
これを『庚申待ち』と言い
現在でも、八坂庚申堂では『庚申待ち』が行われ
本尊『青面金剛(しょうめんこんごう)』に対してお経が上げられています
※徹夜で参加出来ない方の代わりに、一晩中、火を灯す『代待灯明(だいまちとうみょう)』も行われているそうですよ。
こちらが本堂になります。護摩焚きはこの中で行われます。
ちなみに青面金剛は
三尸虫を食べてくれると言われていて
この事から
『悪い虫を食べてくれる=病気平癒のご利益がある』とも言われています。
さて、この他に初庚申では
何が行われているのかと言いますと
本堂にて護摩焚きが、11時・15時・19時の3回行われます。
※八坂庚申堂の護摩焚きは『庚申護摩供(かのえさるごまく)』と言います。
参拝者から寄せられた
『家内安全』『無病息災』などが書かれた護摩木を
住職が焚き上げます。
この他にも『錫杖(しゃくじょう)』を使ったお加持などもしていましたよ~
これに加え『コンニャク封じ祈祷』も行われています
参拝者は、人の形をした紙に治したい病名を書き
こんにゃくに貼り付け、祈祷してもらいます
こうして祈祷されたこんにゃくを
家に持ち帰り、紙などに包んで枕元に吊るしておくと
病気が治ると言われています
※きゅうり封じのこんにゃく版といったトコロでしょうか?
こんにゃくの水分が抜けていくように
病も体から抜けると言われています。
ちなみに、護摩焚きやコンニャク封じ祈祷は
庚申の日が来る度に行われていますよ。
そして本堂の外では
1月6日の新春祈祷会でも行われた
『こんにゃく炊き』の接待もありました。
猿の形に切り抜いたこんにゃく3個を、北を向いて無言で食べれば
無病息災になると伝えられているんですよ
境内には北の方角がどちらかわかるように
親切に案内されていました。
※詳しくは新春祈祷会 2013(八坂庚申堂)の記事をご覧下さい。
という事で、今年の庚申の日は残すところ
4月24日、6月23日、8月22日、10月21日、12月20日の5日間です
タイミングの合う方は
是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
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