![]() | 2011-07-04 |
テーマ:お寺 |
関連:両足院 / 両足院 その3 / 両足院の半夏生 / |
両足院 その2
さて、本日は祇園祭、関連の記事はお休みして
現在、期間限定で公開中のお寺をご紹介したいと思います♪
それが・・・

両足院です!!
今年の2月にも、一度ご紹介させて頂きました両足院ですけれど
その時は、天下人3人(信長・秀吉・家康)に最も愛された
軍師、黒田官兵衛(くろだかんべえ)の息子である
黒田長政(くろだながまさ)の守護神『毘沙門天像』をご紹介しました
※詳しくは両足院 その1をご覧下さい。

さて、両足院の境内を入ると
境内には綺麗に整備された参道が伸びています♪
左手に白砂、右手には松が植えられています~。
お手入れがしっかりされていて、とても気持ちいいですね

こちらは庫裏(くり)になります。

両足院は、通常非公開ですけど・・・

半夏生(はんげしょう)が見ごろの時期に合わせて
公開されています♪
綺麗な白い花びら??・・ではないんですよ。
じつはこれは『葉』なんです!
『葉』の部分が白くなっているんですよね。
中心に伸びている芯の部分はありますけど、花弁が無い花になります。
『半夏生』は『半化粧』とも書き
葉の部分が、お化粧をしたみたいに白くなるんですね
花弁がないので、虫に気付いてもらえない事から
こうして葉を白くし、虫を寄せ付けているそうですよ。

坪数にして約300坪のお庭に広がる半夏生。
6月10日から7月10日の一ヶ月間、半夏生の見ごろに合わせて
両足院は公開されています。
両足院は別名『半夏生の寺』とも呼ばれています。

両足院のお庭は
池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)になっています
池の周りをぐるぐると回り見て楽しめるお庭という事です。
ちなみに、写真の奥に見えるのは
信長の弟である織田有楽斎の茶室『如庵』(じょあん)を模して作られた
水月亭(すいげつてい)と、臨池亭(りんちてい)と呼ばれる茶室があります。
時折、茶会なども開かれているんですよ。
※織田有楽斎に関しては『正伝永源院』の記事をお読み下さい。

そして、この茶室『臨池亭』の縁側で
今なら美味しい抹茶とお菓子がいただけるんです
おいしそうですね~。
このお饅頭は、模様が入っているんですけどそれが

こちらの瓦にも記されているとおり
両足院の寺紋(じもん)がつけられていたんですね。
三日月に星が描かれています。
そして中の餡も、なんと緑色で、季節を感じましたよ。
饅頭にも、手が込んでいらっしゃいます♪
ちなみに抹茶は祇園辻利のモノを使用されています。
※辻利に関しては『茶寮都路里』の記事をご覧下さい。
さて、最後に・・

こちらは本堂です。
両足院を開山した龍山徳見(りゅうさんとくけん)の
肖像画がお堂にはかけられていました♪
彼は日本から中国に修行に行っていたんですけど
足利尊氏に呼び戻され、日本で両足院を開いたんですね。
ちなみに、この時、彼の弟子である林浄因(りんじょういん)も
一緒に日本にやって来る事となるんですけど
彼は中国から日本に饅頭を初めて持って来た人物だと言われているんですよね。
この事から、両足院は『饅頭始祖の寺』とも言われているんですね~
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