今回ご紹介するのは
京都市中京区にある鶴寿庵(かくじゅあん)の
壬生の郷(みぶのさと)です!
鶴寿庵は、新選組(しんせんぐみ)の
一番最初の屯所(とんしょ・駐在所や宿の役割)となった
京都市指定有形文化財の新選組壬生屯所旧跡
八木邸(やぎてい)敷地内にある和菓子屋店です
鶴寿庵(かくじゅあん)
ご存知新選組は1863年(文久3年)
清川八郎(きよかわはちろう)が中心となって
上洛する将軍の警護を目的に
全国から腕に自信のある浪士達を集め
京都に上洛した200名以上からなる
『浪士組(ろうしぐみ)』を前身とする
京都の治安維持などをした剣客集団です
※新選組の字は新撰組と書かれているものもあり、文書でも、どちらも使用例があります。当サイトでは以下、新選組で統一しますね。
八木邸(やぎてい)
新選組の事をあまりご存じない方は
ただの人斬り集団のように思っておられる方も
いると思うんですけれど、一言で言うならば
現代でいう警察のようなものなんですよ
※新選組について詳しくは、新選組ゆかりの地巡りの記事をご覧下さい。
さて、新選組の屯所となった八木邸には
古くから八木家の末裔の方によって
営まれてきた和菓子屋『鶴寿庵』が
あるんですね~
鶴寿庵の暖簾 「御菓子司 京都鶴屋 鶴壽庵」と書かれています。
今回はその鶴寿庵の代表銘菓である
『壬生の郷』をご紹介したいと思います!
壬生の郷の箱
壬生の郷は、写真からも分かりますように
小豆の中に黄色い丸いものがあります!
これは、壬生狂言が行われる時期に
このあたり一面、菜の花が咲き乱れていたと
いう事にちなんで、当時を偲びつつ
和菓子で表現しているんですね~
ちなみに菜の花を表す黄色は
鶏卵素麺(らんけいそうめん)なんです
鶏卵素麺は、16世紀、南蛮菓子(なんばんがし)と共に
日本に伝わったもので、海外では
『エンゼル・ヘアー(天使の髪)』
とも呼ばれているんですね~
産みたての卵黄と糖蜜だけで作った
非常にシンプルなものなんですけれど
関西でここだけしか出していないそうですよ
そしてその菜の花の周りの小豆は
大納言小豆(だいなごんあずき)なんですね
壬生の郷をカットしました。
実際に壬生の郷を食べてみると・・・
ギュッと詰まった小豆が
これでもかと口の中いっぱいに広がって
とっても美味しいんです
そして・・・
何やら違う甘味を感じ見てみると、
中から黄色い鶏卵素麺がふわっと出てきましたよ
壬生の郷の鶏卵素麺
この鶏卵素麺も小豆とはまた違った濃厚な甘さで、
一切れで満足感がありました~
ということで今回は新選組ゆかりの
八木邸の敷地内にある
鶴寿庵の代表銘菓、壬生の郷をご紹介しました
鶴寿庵の場所はコチラ↓