今回ご紹介するのは、京都市右京区にある
福王子神社(ふくおうじじんじゃ)で振る舞われた
七草粥(ななくさがゆ)です!
福王子神社では
日本古来の風習を知ってもらおうと
2003年から無料で七草粥を
振る舞っているそうで
七草とお米を一緒に煮込み
さらに、元日の神事で神前に供えられた
鏡餅が入っているのが特徴です
七草粥のお知らせ
1月7日は、五節句の1つ
『人日(じんじつ)の節句』で
別名『七草の節句(ななくさのせっく)』
ともいうんですね~
この日に七草を食べると
無病息災になると信じられていたそうで
この習慣は中国大陸から
伝わったといわれています
元日から各日に
1月1日『鶏』、1月2日『犬』、1月3日『猪・豚』
1月4日『羊』、1月5日『牛』、1月6日『馬』
1月7日『人』が割り当てられ
その日に該当する動物を大事にしてきたんだそうです。
つまり1月7日は
人を大切にする日だと考えられ
体に良い『若菜(七種類の野菜)』を
入れたお吸い物を食べ
無病息災・延命長寿を
祈願したというワケです
やがてこの風習が日本にも伝わり
平安時代には朝廷で
七種類の野菜で作られたお吸い物が
天皇の食事を作る役所である
内膳司(ないぜんし)から
献上されたというんですね
福王子神社の拝殿
ちなみに福王子神社に
お祀りされているのは
光孝天皇(こうこうてんのう・第58代天皇)の
女御である班子皇后
(はんしこうごう・なかここうごう)
なんですけれど
その光孝天皇の御製(ぎょせい)には
七草に関するものがあるんですね~♪
※御製とは、天皇陛下がお詠みになる和歌の事。
「君がため春の野に出でて若菜つむ
わが衣手に雪は降りつつ」
あなたの為に春の野原に出かけ
若菜をつんでいます。
若菜をつんでいる私の服の袖に
雪が降りかかってきました
といった感じの意味になるんですけれど
この若菜というのは七草の事なんですね
この時、光孝天皇は
京都の右京区嵯峨野にかつてあった
芹川野(せりかわの)という所で
若菜をつんだそうですよ
※光孝天皇について詳しくは、福王子神社の記事をご覧下さい。
その後、江戸時代には七草の風習は
広く伝わるようになり
1月7日を五節句(ひな祭りやこどもの日等)の
1つである『人日(じんじつ)』として認定し
将軍・大名も七草を入れたお粥(七草粥)を
食べられるようになったんですね
こうして次第に次第に庶民にまで広がったそうです!
ちなみに七草とは
『せり』『なずな』『すずな』
『すずしろ』『ほとけのざ』
『ごぎょう』『はこべら』ですよ
七草
ここで福王子神社についてもご紹介しますと・・・
福王子神社は、光孝天皇の女御
班子皇后がお祀りされている
仁和寺(にんなじ)の鎮守社です。
創建について詳しい事はわかっていないんですけれど
平安時代には、既にあったそうですよ
もともとは、深川神社(ふかがわじんじゃ)と
称していたそうなんですけれど
1470年(応仁元年)に起こった
応仁の乱(おうにんのらん)によって
焼失しまうんですね
その後、1644年(寛永21年)に再建されて
現在に至るというワケです
それでは早速、レポートしていきましょう
福王子神社の七草粥は
午前11時から午後15時まで行われていて
社務所の前で整理券が配られ
自分の番号が呼ばれたら社務所の中に入り
七草粥を頂くという感じです
福王子神社の七草粥は
大変人気がある事から30分程は最低でも
境内で待つ事になります!
その後、番号を呼ばれて
席に着いてしばらくすると・・・
七草粥が運ばれてきます
福王子神社の七草粥
福王子神社の七草粥は
七草の入ったお粥の中に
こんがりと焼いたお餅が入っていて
とっても美味しいですね~
また、お漬物も添えられていますので
いいアクセントになりました
これでお正月の暴飲暴食で疲れた胃腸を
消化の良いお粥でしっかり休ませる事が
出来たんじゃないでしょうか
ご興味のある方は、是非来年
福王子神社の七草粥を頂いてみて下さいね
福王子神社の場所はコチラ↓