今回ご紹介するのは
京都市中京区の夷川柳馬場(えびすがわやなぎのばんば)
御所南(ごしょみなみ)と呼ばれる
場所にある豆政(まめまさ)の
夷川五色豆(えびすがわごしきまめ)です!
豆政は、約130年以上続く
京都の老舗和菓子屋で
1884年(明治17年)に初代の角田政吉が
紀州和歌山から京都のこの地に
えんどう豆の雑穀商として創業した
豆屋に始まるんですね
豆政(まめまさ)
ちなみに京都は当時
丹波(たんば)の黒豆や山城の空豆
そして六波羅(ろくはら)のえんどう豆といった
豆所としても知られた場所でした
1887年(明治20年)には
角田政吉が5色の『五色砂糖掛豆』を考案し
売り出したとされ、これが現在の
『夷川五色豆』なんですね
夷川五色豆(えびすがわごしきまめ)
当時は、白色のお豆しか
無かったそうなんですけれど
そこに青・赤・黄・茶の4色を加え
色とりどりのお豆にしたんですよ~
これは平安時代、宮中の5つの節会である
『宮中五節会(きゅうちゅうごせちえ)』で
使われていた五彩色を表現したと
いわれています
※宮中五節会とは、元日、白馬 (あおうま) 、踏歌 (とうか) 、端午(たんご)、豊明 (とよのあかり)の節会の事。
豆政のお店に飾られた五色豆を模した提灯
五彩色とは、青が木、赤が火、黄が土
白が金、黒が水を表し、これら全てで
大地を象徴したものなんだそうですよ
ちなみに豆政では
黒の変わりに薄茶となっています。
そんな夷川五色豆は
京都の湧き水に約2日間浸し
柔らかくなった最高級のえんどう豆を
弱火でじっくりと煎り上げて
数回に分けて砂糖掛けをする
出来上がるまでに10日を要する
手間隙かけたお豆なんですね
豆政の暖簾(のれん)
夷川五色豆はその後
2代目角田政次郎が
1908年(明治41年)に
京都駅で販売をした事や大正天皇
(たいしょうてんのう:第123代天皇)の
献上菓子となった事
また、4代目角田潤治の時の
大阪万博でさらに知られる事となり
今では京都の名物菓子となっています。
実際に夷川五色豆を食べてると・・・
カリカリした食感に
香ばしい風味が広がり
素朴な味なんですけれど
とっても甘くておいしい!
食べ始めると止まらなくなります!
夷川五色豆は、御所南にある本店以外に
京都大丸や京都高島屋
JR京都伊勢丹、京都駅キューブ・ポルタ
嵐山店、嵐山昇龍苑店
また、ホームページからも購入できるので
気になった方は是非
ご購入してみてはいかがでしょうか
という事で今回は豆政の
夷川五色豆をご紹介しました
豆政の場所はコチラ↓