今回ご紹介するのは
京都市東山区の下河原(しもがわら)にある
文の助茶屋(ぶんのすけちゃや)の
甘酒(あまざけ)です!
文の助茶屋は
明治末期の1910年(明治43年)に
上方落語の2代目
桂文之助(かつらぶんのすけ)が
高座(こうざ)を退いた後
創業を始めた老舗甘酒茶屋なんですね
※高座とは、寄席等で芸人が芸を演じる舞台の事。
お多福に『名物ぎおん あまざけ 文の助茶屋』と書かれています。
芸能人がプロデュースしたお店は
今では世の中に普通にあると思いますけれど
芸能人プロデュースのお店の一番最初は
この2代目桂文之助が開いた
文の助茶屋なんだそうですよ~♪
お店の入り口に吊るされた提灯
文の助茶屋は
もともとは高台寺(こうだいじ)門前にある
塔頭寺院、圓徳院(えんとくいん)の
三面大黒天(さんめんだいこくてん)の
茶所(ちゃどころ)にあったそうで
そこから現在の場所に移ってきたんですね~
圓徳院(えんとくいん)の枯山水庭園
ちなみに三面大黒天とは
『大黒天』『毘沙門天』『弁財天』
の3つの顔を持つ仏様の事で
天下人である豊臣秀吉(とよとみひでよし)が
念持仏として毎日拝んでいた事から
秀吉の出世守本尊ともいわれています
※念持仏とは、個人が礼拝やお守りの為に持っている仏像の事。
圓徳院の三面大黒天
現在の文の助茶屋のある場所は
清水寺(きよみずでら)界隈という
京都でも屈指の観光客で賑わっている
がやがやした場所にあるんですけれど
お店の中に一歩入れば
雑踏と一線を画す落ち着いた雰囲気で
風情ある趣を楽しむ事が出来るんですよ~
文の助茶屋本店。お店の後ろに八坂の塔(やさかのとう)があります。
そんな文の助茶屋が
創業以来守り続けているのが
昔ながらの製法で砂糖は一切使わずに
米麹(こめこうじ)の自然な甘みのみで
作られた甘酒なんです
早速、お店の看板商品である
甘酒を頼んでみました~
甘酒と蓋の上の生姜
甘酒の蓋の上に添えられた生姜を
お箸でかき混ぜて頂きます!
甘酒を実際に飲んでみると・・・
文の助茶屋の名物の甘酒
砂糖を使っていないのに
ほのかに甘い
今までに飲んだ甘酒とは
明らかに違いましたよ~
ちなみに甘酒は
江戸時代には、冷たく冷やして
夏にも飲まれていたようで
お店には温かい甘酒の他に
冷たいものもありました
文の助茶屋の店内の様子。お多福がいっぱいありました♪
という事で今回は
京都の老舗甘酒茶屋である
文の助茶屋をご紹介しました!
お近くを訪れた際には
是非ともお立ち寄り下さいね~♪
文の助茶屋本店の場所はコチラ↓