本日ご紹介するのは
京都市左京区の一乗寺にある
八大神社(はちだいじんじゃ)で行われた
夏越祓(なごしはらい)です!
夏越祓とは、年が明けてから
半年の間に溜まった罪や
穢(けが)れを祓(はら)い
残りの半年間を無病息災で過ごせるよう
祈願するものなんですね
そんな夏越祓(夏越の祓い)は
京都中の神社で行われている
伝統的な神事で
多くの場合、6月30日に行われています
ここ八大神社では
毎年、立秋の前日の8月7日に
旧暦の七夕祭として行われている
七夕御供祭(たなばたごくうさい)の
夜に行われているんですよ
※七夕御供祭について詳しくは、七夕御供祭 2015(八大神社)の記事をご覧下さい。
それでは早速レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
午後19時半頃、八大神社の境内に着くと
境内の拝殿の前には
忌竹(いみだけ)が立てられ
神事で人形(ひとがた)を焼き上げる為の
斎場が設けられていました
忌竹(いみだけ)
八大神社の夏越祓では
名前と年齢を記して、それに息を吹きかけ
体を撫でた『人形(ひとがた)』と呼ばれる
人の身代わりとして
厄災を引き受けてくれる紙を
境内に設けられた斎場で焼き上げるんですね。
こちらの斎場は
午前中に行われた七夕御供祭の後で
宮座の方々によって準備されたようですよ
斎場
しばらくすると神事が始まり
まずは本殿内で神様をお迎えするにあたり
神職や氏子、参列者の
罪や穢れを祓う修祓(しゅばつ)を行います。
その際、拝殿に設けられた斎場も
お祓いするんですね
斎場を祓っている様子
本殿内には、地域の方や氏子の方によって
奉納された人形(ひとがた)や
大祓修符御札(おおはらえしゅうふおふだ)が
お供えされていました。
黄色が人形(ひとがた)、赤色が大祓修符御札(おおはらえしゅうふおふだ)
続いて宮司による
祝詞(のりと)奏上等が行われ
斎場に場所を移します
本殿にお供えされていた人形も
この時、斎場に置かれ
氏子の方をはじめとする参列者は
東西に向かい合う形で座ります。
斎場での神事の様子
そして氏子の方や参列者一人一人を
宮司と宮座の最高責任者である
督殿(こどの)と呼ばれる方が
お祓いとお清めをしていきます。
全ての方のお祓いとお清めの後
宮司の方が大祓詞を奏上し
白い布の祓津物(はらえつもの)に
本殿からの清浄な火である忌火(いみび)を移して
その火で人形が焼き上げられるんですね
焼き上げられている様子
こうして人形が無事に焼き上げられ
神事は滞りなくお納めされました
人形
神事の後には直会が行われ
七夕御供祭でお供えされた素麺(そうめん)が
振る舞われるそうです
ちなみに八大神社では
夏越祓の他に節分の日にも大祓神事が行われています
そんな夏越祓が行われた
八大神社の場所はコチラ↓