今回は、京都3大奇祭の1つに数えられる
やすらい祭(やすらい花)一覧です♪
やすらい祭は、やすらい花といって
春になると流行る疫病を
封じる為に行う祭の事です
直径2メートル程の風流傘(花傘)を押し立てて
赤熊(しゃぐま・赤いカツラ)や
黒熊(こぐま・黒いカツラ)の鬼等が
太鼓や笛、鉦(かね)を鳴らしながら
町を練り歩き
家々の前で「やすらい花や」のお囃子と共に
髪を振って踊り、疫病を追い立てて
風流傘の中に集め
疫社(えやみしゃ・現在は今宮神社の摂社)へ
送り込んで鎮めた事に由来する祭です
風流傘の中に入ると疫が祓われ
1年間、無病息災で過ごせると
信じられています
ちなみに
やすらい花の名前は
「やすらへ、花や(花よ、散るな)」という
囃し詞に由来しているそうです
もともとは太鼓や鉦を
叩き踊りながら神社に参拝した
『鎮花祭(はなしずめのまつり)』が
起源とされていて
平安時代に始まったものなんだそうですよ
そして現在、やすらい花は
京都の洛北(京都市北部)の
4ヶ所で伝承されていて
国の重要無形民俗文化財に
指定されているんですね~
4ヶ所それぞれ
お囃子や格好が違うのも魅力の1つなんです。
また、昔は4ヶ所全てが
今宮神社(いまみやじんじゃ)に
巡行していたようですけれど
現在、今宮神社を訪れるのは
今宮やすらい花と川上やすらい花の2つです。
けれど、他のやすらい花も
今宮神社に向かって遥拝し
祭の形態を現在に伝えているんですね
それでは、やすらい花が行われる
4ヶ所をご紹介しましょう
※50音順です。
■今宮やすらい花
日時:4月第2日曜日
場所:今宮神社
春のさきがけとして行われ
やすらい祭の日が晴れなら
その年の京都の祭は
全て晴れるといわれています!
12時頃、今宮神社から
北東へ150mほど行った所にある
光念寺(こうねんじ)から出発し
途中、大徳寺にも立ち寄り
囃子や踊りによって疫病を追い立てながら
約3時間かけて今宮神社へと向かうんですね~
その後、舞殿を回って本殿前で整列すると
2つの花笠を中心に飛び跳ねながら
太鼓を鳴らし激しく踊ります!!
そして17時頃には
光念寺へと戻ります。
■上賀茂やすらい花
日時:5月15日
場所:上賀茂神社
上賀茂やすらい花は
上賀茂岡本町と上賀茂梅ヶ辻町の
『上賀茂やすらい踊り保存会』が
中心となって行っています
※上賀茂神社から東へ400mほど行った所にあります。
10時半頃、岡本町にある
『岡本やすらい堂』で踊りが披露されると
行列がスタートし
梅ヶ辻町にある『梅ヶ辻やすらい堂』で
踊りが披露されます。
途中、すぐ近くの
大田神社にも立ち寄って踊りが奉納され
12時過ぎには上賀茂神社に到着します♪
そして一ノ鳥居前で
今宮神社の方角に向かって
踊りが奉納されるんですね~
その後、本殿前で踊りが奉納され
13時過ぎに梅ヶ辻やすらい堂に戻ります。
休憩後、再び氏子町内を巡り
15時半過ぎに岡本やすらい堂へと戻り
お開きとなるそうです♪
■川上やすらい花
日時:4月第2日曜日
場所:川上大神宮
12時頃に今宮神社から北へ
2kmほど行った所にある
川上大神宮で踊りが奉納されると
行列が出発します
途中、14時頃に総神社(そうじんじゃ)に立ち寄り
15時頃に今宮神社に到着します。
舞殿を回ってから
本殿でお祓い等を行った後
踊りを奉納します
その後、今宮神社を出て
二軒のあぶり餅の茶屋である
「いち和」と「かざりや」の前で踊り
氏子町内を回って
川上大神宮に戻ります。
■玄武やすらい花
日時:4月第2日曜日
場所:玄武神社
8時半頃
宮司により花傘をお祓いすると
本殿で踊りを奉納します♪
その後、境内の
三輪明神(みわみょうじん・本殿横)でも
踊りを奉納し、行列は氏子地域へと出て行きます
10時過ぎに
本殿で悪霊退散や
やすらい祭の無事を祈り
例祭が執り行われ
行列がお昼頃、境内に戻ってきます
13時半過ぎになると
再び本殿前で輪になって踊りを奉納し
氏子地域を回ります!
18時頃、再び神社へと戻ってくると
花傘をお祓いしてから境内へ入り
昼間と同様、本殿前で踊りを奉納し
お開きとなるんですね
週間予報では今の所、晴れるようなので
1度、奇祭!と呼ばれるのも納得な
やすらい祭を見に行ってみてはいかがでしょうか♪
という事で
今回は『やすらい祭一覧』をご紹介しました。
ぞれぞれの場所はコチラ↓