今回ご紹介するのは京都市北区の
上賀茂神社(かみがもじんじゃ)で行われた
白馬奏覧神事(はくばそうらんしんじ)です!


白馬奏覧神事

白馬奏覧神事というのは
白馬祭(あおうまのまつり)や
白馬神事(あおうまのしんじ)とも呼ばれる
毎年1月7日に行われる神事の事で
神前に神馬(しんめ)を引き立てて
ご祭神にご覧頂くというものなんですね


つまり!上賀茂神社の神馬である
神山号(こうやまごう)をご祭神の
賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)に
見て頂くというものなんです


ちなみに神山号の神山とは
上賀茂神社のご祭神である
賀茂別雷大神が降臨した山の事なんですよ。


でもどうして神様に神馬を見せるのか
気になりますよね?


それは・・・


もともと明治初期まで宮中で行われていた
『白馬節会(あおうまのせちえ)』を
神事化したもので
初めの頃は青みがかった馬を
用いていたようです


神馬といえば白いイメージが
あると思うんですけれど
青みがかった馬が用いられていたなんて
意外ですよね~


これには理由がありまして
馬は陽の生き物、青は青陽といって
春を表す色で
この2つを合わせる事で
とても縁起のいいものと考えられていました


白馬奏覧神事の説明書き

そして、その青みがかった馬をお正月
1月7日の人日(じんじつ)の節句に見ると
1年の邪気が祓われ健康に暮らせるという
中国の故事にちなんでいるというわけです


その後、醍醐天皇
(だいごてんのう・第60代天皇)の頃に
白馬に代わったそうなんですけれど
それ以降も白馬を『あおうま』と呼び
かつての名残を残しているんですね♪


では早速、レポートしていきましょう。


10時頃、上賀茂神社のニノ鳥居辺りに行くと
すでに辺りは人でいっぱいでした


神職と氏子の方の列

それから程なくして
神職と氏子の方達が列を成して
ニノ鳥居をくぐり
土舎(つちのや)でお祓いをします!


陰陽串を使ったお祓い

上賀茂神社のお祓いは
他とちょっと変わっていまして
陰陽串(おんみょうぐし)を使うんですよ。


お祓いに使った串は土舎の横を流れる
ならの小川に投げ入れます。


ならの小川に串を投げ入れる

その時、神馬の神山号は
細殿(ほそどの)の前で待機していました♪


そして神職や氏子方達が
本殿に入り神事が始まります。


本殿に入る神職や氏子方達

本殿内では神前に七草粥が供えられ
祝詞奏上(のりとそうじょう)や
玉串奉奠(たまぐしほうてん)が行われます。


神山号

その後、神山号は
普段は開いていない新宮門(本殿の東側)から
本殿前まで進むと
お盆に盛られた水でふやかした大豆が与えられ
国家安泰を祈願するんですね


神山号に大豆が与えられる

ちなみに以前は大豆ではなく
炒米と大豆の粉ずり
さらに前は粢(しとぎ)を与えていたそうです。


粢とは、水に浸したお米をついて粉状にし
こねて丸めた物です。


そして神山号が大豆を食べ終わり
神事が滞りなく納められると
神山号は神馬堂へと向かい
お開きとなります。


神馬堂

その後、正午、午後1時、2時、3時の合計4回
『牽馬の儀(ひきうまのぎ)』が行われます♪


またこの日は
上賀茂神社敬神婦人会のご奉仕により


厄除七草粥の看板

ニノ鳥居前で
厄除七草粥の接待があるんですよ~


上賀茂神社の七草粥は
七草とお米を一緒に煮込み


煮込まれた厄除七草粥

椎(しい)の葉に乗せ神前にお供えした
椎葉餅(しいばもち)が入っています


名産である『すぐき』も添えられているので
来年、お正月で胃が荒れた人は
七草粥を食べて休ませてみてはいかがでしょうか。


厄除七草粥

神事の様子は動画で確認して下さいね♪


そんな白馬奏覧神事が行われた
上賀茂神社の場所はコチラ↓


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