今回は、粟田祭(あわたまつり)の日程を
ご紹介したいと思います
ちなみに粟田祭は
粟田神社(あわたじんじゃ)のお祭で
出御祭(おいでまつり・体育の日の前々日)と
夜渡り神事(よわたりしんじ・体育の日の前日)
そして体育の日に行われる
神幸祭(しんこうさい)と還幸祭(かんこうさい)
さらに15日に行われる例大祭までの
神事を総称したものなんですね
※体育の日は10月の第2月曜日です。
祭の始まりは
1001年(長保3年)の旧暦9月9日の夜
神童が祇園社(現在の八坂神社)に現れ
「7日後、東北の地に瑞祥(ずいしょう)が現れるから、そこに神幸(しんこう、じんこう・巡幸)しなさい!」
といったお告げにより
神幸した事によるそうです。
瑞祥とは
めでたい事が起こる前兆の事で
瑞祥が現れた場所が
現在の粟田神社の場所なんですよ
では早速、粟田祭の
詳しい日程をご紹介していきたいと思います!
■体育の日の前々日 出御祭(おいでまつり)
場所-粟田神社 時間-22:00頃
拝殿に安置されている神輿に
御霊を遷す(うつす)神事です。
■体育の日の前日 剣鉾清祓い
場所-各鉾町 時間-13:00頃
各鉾町で剣鉾をお祓いします。
ちなみに粟田神社の氏子町内には
剣鉾が以下の18基あるんですね~
・御神宝 阿古陀鉾(あこだぼこ:瓜鉾(うりぼこ)) 東分木町・東姉小路町・石泉院町の守護
・第1鉾 地蔵鉾(じぞうぼこ)西村家の守護
・第2鉾 柏鉾(かしわぼこ) 神社にて守護
・第3鉾 三鈷鉾(さんこぼこ) 東町の守護
・第4鉾 菊鉾(きくぼこ) 堀池町の守護
・第5鉾 弓矢鉾(ゆみやぼこ) 五軒町の守護
・第6鉾 鷹羽鉾(たかのはぼこ) 東小物座町の守護
・第7鉾 葵鉾(あおいぼこ) 今道町の守護
・第8鉾 橘鉾(たちばなぼこ) 分木町の守護
・第9鉾 松鉾(まつぼこ) 南西海子町の守護
・第10鉾 獅子牡丹鉾(ししぼたんぼこ) 大井手町・今小路町の守護
・第11鉾 瓜巴鉾(うりともえぼこ) 西町の守護
・第12鉾 垣夕顔鉾(かきゆうがおぼこ) 夷町の守護
・第13鉾 葡萄栗鼠鉾(ぶどうりすぼこ) 古川町の守護
・第14鉾 竹虎鉾(たけとらぼこ) 堤町の守護
・第15鉾 琴高鉾(ことたかぼこ) 西海子町の守護
・第16鉾 日月龍鉾(にちげつりゅうぼこ) 七軒町の守護
・番外 桐鉾(きりぼこ) 中之町の守護
■体育の日の前日 夜渡り神事 お迎え行列
場所-粟田神社-石泉院町-中之町 時間-16:50頃
阿古陀鉾と地蔵鉾を迎えに
神社からお迎え行列が出ます。
その後、剣鉾が境内に迎えられるんですよ
■体育の日の前日 夜渡り神事 本行列出発
先祓いの松明
場所-粟田神社-氏子町 時間-18:30
先祓いの松明を先頭に
12個の提灯が飾りつけられた十二燈(じゅうにん)や
十二燈
阿古陀鉾、地蔵鉾が続き
氏子町内を清めながら進みます。
この時に
2008年(平成20年)、180年振りに復興した
大きな灯篭の山車である
粟田大燈呂(あわただいとうろう)も
氏子町内を巡行します
粟田大燈呂は京都造形大学の協力で
製作されているそうですよ♪
■体育の日の前日 夜渡り神事 れいけん祭
知恩院前にある
『瓜生石(うりゅうせき)』の前に
祭壇が用意され
神仏習合の祭事が行われます
その後
神職の方々を先頭に
お坊さん、剣鉾保存会・子供神輿の各代表者や
神輿の担ぎ手による鳴閂(なりかん)も加わり
瓜生石の周りを3周(三匝の儀・さんそうのぎ)するんですね。
※鳴閂とは神輿を担ぐ木(轅・ながえ)の前後先端に取り付けられる装飾品で、担ぐとカシャンカシャンと鳴るんですよ。
■体育の日・神幸祭・還幸祭(しんこうさい・かんこうさい)
場所-粟田神社-氏子町 時間-11:45
子供神輿や剣鉾
そして神輿の関係者が
本殿前で神事を行った後
それぞれが別々のルートで
氏子町を回ります。
剣鉾
途中、14時頃に普段閉じられている
青蓮院の勅使門をお神輿がくぐり
御門主の御加持をいただく神事が
行われます。
その際に勅使門前の階段を
お神輿が勢いよく登っていく様子は
圧巻なんですよ
その後、氏子町内を回り
再び粟田神社の境内に戻ってくると
18時頃から還幸祭が行われます。
還幸祭では御霊を本殿に移し
祝詞が上げられます。
■15日 例大祭(れいたいさい)
場所-粟田神社 時間-11:00
神事の中で舞楽の奉納が行われます。
という事で今回は
粟田祭をご紹介させていただきましたっ
是非、お時間のある方は
足を運んでみてはいかがでしょうか?