今回ご紹介するのは
出水通七不思議の1つに数えられる
あるものがあるお寺
五劫院(ごこういん)です!
京都坊目誌(きょうとぼうもくし・京都の地誌、歴史書)
によれば、浄土宗鎮西派知恩寺(じょうどしゅうちんぜいはちおんじ)に属するお寺で
宝暦年中(1751年~1763年)に僧喚誉が開祖したと言われているんですね。
その後、1788年(天明8年)に
火災に巻き込まれて燃えてしまったそうなんですけれど
再興されて、現在に至るみたいですよ
ちなみに五劫院は通常非公開となっているため
今回は門だけのご紹介となります
でも、七不思議の写真は
バッチリと抑えているので
安心して下さいね
この写真から見える場所に
七不思議に数えられる
あるものが見えているんですよ~
ちなみに出水通り(でみずどおり・東西の通り)は
平安京の近衛大路にあたり
今でも近衛通りとも呼ばれる通りです。
そして出水という名は
烏丸通り(からすまどおり・南北の通り)の西に涌水があって
よく浸水していたという事から
出水と呼ばれたようですよ
※烏丸通りについて詳しくは、京のユニークな地名 その3の記事をご覧下さい。
そんな出水通りには不思議な七不思議が伝わっていて
今までにもいくつかご紹介させて頂きました
そして、今回ご紹介している
五劫院の出水通七不思議に数えられる
あるものとはこちらなんです!!
どうですか~♪
不思議ですよね~♪
って説明しないとわからないかもしれませんね
実は五劫院の潜り戸の上の
『木の木目』が不思議なんです。
ジーっと見ていると
お釈迦様が見えてきませんか
ちょうど右に頭がある状態なんですよ。
仰向けになっておられる姿で
お釈迦様が寝ているように見えますよね??
これがなんとも不思議だということで
通称『寝釈迦』と言われ
七不思議の1つとして数えられています。
ちなみにお釈迦様が寝てる姿として
思い出すのは涅槃図(ねはんず)ですよね。
涅槃図の場合は頭は北の方角を向いているんですけれど
五劫院の柱のお釈迦様は西の方角を向いています。
これは西方浄土(さいほうじょうど)の方角を
向いているんだとも言われているんですね
※西方浄土とは、十万億の仏土を隔てたところにある極楽浄土の事です。
というわけで、今回は
出水通の七不思議、寝釈迦知られる五却院を
ご紹介しました♪
ちなみに残りの
出水通の七不思議を簡単にご紹介しますと
・光清寺(こうせいじ)の浮かれ猫
・華光寺(げこうじ)の時雨松
・華光寺の五色椿
・地福寺(ちふくじ)の日限薬師(ひぎりやくし)
・観音寺の泣く山門
・極楽寺の二つ潜り戸
となっています。
後、ご紹介していないのは
地福寺だけとなりました
また機会があったら
ご紹介しますので
楽しみにしていてくださいね。
五却院の詳しい場所はコチラ↓
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