今回も京都検定の過去問の中から
4問、お届けします
是非チャレンジしてみて下さいね。
では早速、1問目です。
【問題】
多くの種類の苔が庭園を覆い、その美しさから通称「苔寺」と呼ばれる寺院はどこか。
ア.円通寺(えんつうじ)
イ.西芳寺(さいほうじ)
ウ.祇王寺(ぎおうじ)
エ.龍安寺(りょうあんじ)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
イ.西芳寺
西芳寺は
鎌倉時代後期~室町時代初期に活躍した僧
夢窓疎石(むそうそせき)により
再興されたお寺です。
彼は
住職を務めた事でも知られています
※西芳寺や夢窓疎石について詳しくは、夢窓疎石の手がけた京都の庭の記事をご覧下さい。
選択肢の『ア.円通寺』は
比叡山を借景に
大小40個ほどの石が配置されている
枯山水庭園が有名なんですよ。
選択肢の『ウ.祇王寺』も
苔の庭が有名なお寺で
境内に生えている苔の展示を行っています。
選択肢の『エ.龍安寺』は
エリザベス女王も絶賛したという
『虎の子渡し』で有名な枯山水庭園があります。
※詳しくは、龍安寺 その2の記事をご覧下さい。
引き続き2問目です。
【問題】
応仁元年(1467)に始まった応仁・文明の乱で、東軍の細川勝元に対する西軍の将は誰か。
ア.斯波義敏(しばよしとし)
イ.畠山政長(はたけやままさなが)
ウ.山名持豊(やまなもちとよ・宗全(そうぜん))
エ.赤松満祐(あかまつみつすけ)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.山名持豊(宗全)
山名持豊は
室町時代に活躍した武将で
西軍について戦った人なんですよ。
応仁の乱は
室町幕府第9代将軍の座をめぐって争ったことに
端を発する内乱です
日野富子(ひのとみこ・第8代将軍、義政の妻)と
山名宗全チーム『西軍』
VS
足利義視(あしかがよしみ・義政の弟)と
細川勝元チーム『東軍』
に分かれていました。
結果的に山名宗全、細川勝元の両名が死んだ事から
義政の息子である義尚『よしひさ』に次期将軍は決定したんですね。
※応仁の乱について詳しくは、銀閣寺(慈照寺)の記事をご覧下さい。
ちなみに東軍は真如堂(しんにょどう)あたりに
陣地を構えたと言われています。
続いて3問目です。
【問題】
上賀茂神社は武家からも崇敬をあつめたが、なかでも( )は家紋が上賀茂神社の神紋に由来することからもあつく信仰した。
ア.明智光秀
イ.織田信長
ウ.豊臣秀吉
エ.徳川家康
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.徳川家康
徳川家康は
江戸幕府、初代将軍ですよね。
徳川家の家紋は
3つの葵が描かれた
『三つ葉葵』として有名です。
実はこの三つ葉葵
徳川家の先祖である松平家が
賀茂の大神(上賀茂神社と下鴨神社の祭神の総称)を崇めていた事から
賀茂社の神紋である
『双葉葵(ふたばあおい)』をもとにして
作ったそうですよ。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので選択肢ではありません!
ズバリでお答え下さい。
【問題】
千家十職の一つで、茶の湯に使う道具(釜)をつくり、三条通で美術館を運営するのは何家か。
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
大西清右衛門家(おおにしせいえもんけ)
大西清右衛門家こと大西家は
代々の当主が『清右衛門』という名前を継ぐ
釜師(かまし・茶の釜を作る職人)の家系なんですよ。
江戸時代初期から約400年続いていると言われ
現在で16代目です。
美術館には技術の継承などを目的として
歴代の作品や大西家に伝わる古文書などが
展示されているそうですよ
ちなみに場所は祇園祭の山鉾が巡行する通り
『新町通(しんまちどおり・南北)』と
平安京の三条大路に相当する通り
『三条通(東西)』が交差する所を
西へ60メートル程行った南側にあるんですよ。
という事で今回も4問出題させて頂きました。
皆さんは何問正解されましたか?