今回も京都検定の過去問をお届けします。
写真と解説付きですので
是非、問題にチャレンジしてみて下さいっ
では早速1問目です!
【問題】
『古今和歌集』の選者の一人で、『土佐日記』の著者として知られるのは誰か。
ア.藤原定家(ふじわらのていか)
イ.清少納言(せいしょうなごん)
ウ.紀貫之(きのつらゆき)
エ.西行(さいぎょう)
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.紀貫之
紀貫之は
平安時代前期に活躍した歌人です。
彼が活躍した時代の歌を中心に
編集した和歌集が
『古今和歌集』なんですよ。
この和歌集の序文(じょぶん・前書き)を
紀貫之が書いたと言われています
土佐日記は
彼が土佐(現在の高知県)から
京都へ帰る際に起きた出来事を
女性の立場になって綴った
日記の事なんですよ。
ちなみに紀貫之ら大勢の歌人に歌われたものには
葛の花とよばれる、くずきりの原材料となる花があります。
※くずきりについて詳しくは、鍵善良房の記事をご覧下さい。
続いては2問目です。
【問題】
茶道家元三千家の一つ武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)の代表的茶室はどれか。
ア.不審菴(ふしんあん)
イ.今日庵(こんにちあん)
ウ.燕庵(えんあん)
エ.官休庵(かんきゅうあん)
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では、答えですっ。
【答え】
エ.官休庵
武者小路千家は
千宗旦(せんのそうたん)の次男である
一翁宗守(いちおうそうしゅ)を祖とする家柄です。
※千宗旦は、わび茶を大成させた千利休の孫で三千家を確立した人です。
官休庵は
道具の置かれている畳と
客人用の畳との間に約15センチの『半板』と呼ばれる板が敷かれている
1畳台目の茶室なんですよ
※台目とは、茶道具などを置く目的のスペースの事を指します、
1畳台目は(1畳+台目の広さ)を持った茶室という意味です。
ちなみに茶面と称される
大徳寺は三千家や
利休にゆかりのあるお寺として知られています。
※詳しくは、大徳寺、千利休ゆかりの地巡りの記事をご覧ください。
では3問目にいってみましょう。
【問題】
愛宕神社(あたごじんじゃ)は古くから鎮火の神として崇敬され、7月31日の夜半から8月1日にかけての参拝は、特にご利益が多いと言われているが、この参拝を何というか。
ア.お千度廻り(おせんどまわり)
イ.お千度詣り(おせんどまいり)
ウ.千日回峰(せんにちかいほう)
エ.千日詣り(せんにちまいり)
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では、答えですっ。
【答え】
エ.千日詣り
愛宕神社は京都の北西にそびえる
愛宕山(標高924m)の頂上にある神社です。
※全国に約900社あると言われる愛宕神社の総本社です。
千日詣りは正式名称を
千日通夜祭(せんにちつうやさい)と言います。
7月31日の21時から8月1日の2時までの
6時間の間にお参りをすると
千日分のご利益があると言われています
※詳しくは、千日通夜祭 2012(愛宕神社)の記事をご覧下さい。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので、選択肢ではありません。
ズバリでお答えください~っ。
【問題】
江戸時代の『雍州府志(ようしゅうふし)』にも記載があり、「青と」「甘長(あまなが)」などと呼ばれ、煮物、焼物、天ぷらなどに幅広く用いられている京の伝統野菜は何か。
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では、答えですっ。
【答え】
伏見とうがらし
雍州府志とは
江戸時代、山城国(現在の京都府南部)について書かれた
書物の事です。
伏見とうがらしは正式な名称を
『伏見甘長とうがらし』と呼び
山城の稲荷付近(現在の伏見区)で栽培されていたと言われています
ちなみに伏見と言えば
千本鳥居で有名な伏見稲荷大社ですよね。
伏見とうがらしの特徴は
日本にある、とうがらしの中で最も細長く
辛味のない品種だと言われているんですよ。
※問題に出てくる『青と』とは、赤く熟さないうちに収穫する事から、そう呼ばれています。
という事で本日も4問出題させていただきました!
皆さんは何問正解されましたか?