今回は、京都に古くからある習わし(風習)を
ご紹介したいと思いますっ
なんとなく、その習わしは聞いた事があるけど
詳しくは知らなかった!といったものもあるかもしれませんよ~っ
では早速いってみましょう。
・家の鬼門には南天や柊(ひいらぎ)を植える
鬼門(北東)とは災難や災いがやって来る方角・・・
ここにどうして南天や柊を植えると良いのかと言うと
南天は『難転(なんてん)=難を転じる』に通じる事から
植えると厄除けになるそうですっ
では・・柊は?と言うと
柊の葉は鋭く尖っている事から、邪気を祓う植物とされているんですね。
別名『鬼の目突(おにのめつき)』とも言われ
鬼は柊で目を突かれて退散したといった故事もあり
鬼門に植えるだけでなく
節分の日には、柊に鰯(いわし)の頭を取り付け
玄関口に飾る風習もあるそうですよっ
ちなみに、南天の名所と言われているのが・・
こちらの石峰寺(せきほうじ)です。
江戸時代中期に活躍した
絵師・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)ゆかりの
寺として知られ、境内には彼が手がけた五百羅漢の石仏なども
見る事が出来ます
南天の見ごろは1月です、是非タイミングを合わせて
足を運んでみてはいかがでしょうか?
・送り火の『から消し(消し炭)』は厄除・盗難避けになる
夏の風物詩として知られる五山送り火ですが
燃え残った『から消し(消し炭)』は大変人気で
これを求めて、送り火が終わった後に
大文字山を登るそうですよ~!!
※五山送り火について、詳しくは大文字 2010、大文字 2011の記事をご覧下さい。
持ち帰った『から消し』は、半紙にくるんで
水引をかけてから
家の玄関口に吊るしておくと良いそうですっ
※五山送り火が終わると、銀閣寺周辺(大文字山の麓)の家の軒先には、この『から消し』が多々吊るされているみたいです。
しかも、このから消しを煎じて飲むと
・・・・なんと!
腹痛が収まり、病気封じにもなると言われているんですね~
では引き続き、もう1つ
送り火に関する習わしをご紹介します。
・大文字の『大』を飲み干すと中風除けになる
え?大の字をどうやって飲み干すの?と
思われる方もいるでしょう
なーんと、燃え上がる大の字を
お酒の入った盃に映して、飲み干すんですねっ
なんとも粋な感じがしますよね!
※お酒じゃなくても、お茶や水でもOKだそうです。
実は以前、これに挑戦してみた事があるんですけど
昔と違い、街が明るい事が関係しているのか・・・
盃に『大』を映すのは至難の業なのです
場所は悪くなかったはずなんですけどね~
来年、また挑戦したいと思います。
・十三まいりで渡月橋(とげつきょう)を渡る際、振り返ってはいけない。
『十三まいり』は、数え年で13歳になった際に行なう
成人儀礼の1つです。
中でも、嵐山の法輪寺で行なわれる『十三まいり』が有名で
江戸時代中期頃より、京都のみならず
近畿一円から大勢の人が訪れたと言われています
本来は、旧暦の3月13日に参拝していたみたいですけど
現在では3月13日~5月13日までの間に参拝し
厄を祓い、虚空蔵菩薩(こくうぼさつぞう)から知恵を授かり
帰るというのが習わしなんですよ~
この時、渡月橋を渡って帰る際は
一度でも後ろを振り返ってしまうと
せっかく授かった知恵が逃げていくと言われています。
※法輪寺に関しては法輪寺・嵯峨の虚空蔵さんの記事をご覧下さい。
という事で、今回は
京都に古くからある習わし(風習)を
ご紹介させていただきました!