本日は京都検定の過去問から
問題を出題しています。
3級~1級まで出題しているので
チャレンジしてみて下さいね
では早速1問目にいってみましょう。
【問題】
山県有朋(やまがたありとも)の旧邸宅である無鄰菴(むりんあん)の庭園は、( )から水をひいている。
ア.鴨川(かもがわ)
イ.高瀬川(たかせがわ)
ウ.桂川(かつらがわ)
エ.琵琶湖疏水(びわこそすい)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.琵琶湖疏水
山県有朋は明治の元老で
第3、9代の内閣総理大臣を務めた人で
元長州藩士です。
そんな彼の別荘である無鄰庵は
日露戦争会戦直前に
日本の外交方針を決める
『無鄰庵会議』が行われた場所なんですよ
約3,135平方メートルもある無鄰庵の庭園は
7代目・小川治兵衛(おあがわじへえ・造園家)により
琵琶湖疏水を引き込んで作られた
池泉回遊式庭園になっています。
※詳しくは、無鄰菴の記事をご覧ください。
続いては2問目です。
【問題】
栂尾(とがのお)の高山寺には、猿や蛙などを人間に見立てた国宝の絵巻物( )が残る。
ア.絵因果経(えいんがきょう)
イ.天橋立図(あまのはしだてず)
ウ.鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)
エ.山越阿弥陀図(やまごえあみだず)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.鳥獣人物戯画
栂尾は京都市の北西にある地域です。
高山寺は1206年
明恵上人(みょうえしょうにん・僧)により
再興されたお寺です。
鳥獣人物戯画は
水墨画で描かれた全4巻からなる
絵巻物です。
平安時代後期~鎌倉時代にかけて描かれたと言われ
日本最古の漫画として有名なんですよ
※詳しくは、高山寺の記事をご覧ください。
3問目にいってみましょう。
【問題】
「八半(はちはん)」という織屋の15歳の丁稚(でっち)と13歳の織子が張り合ったことがきっかけで生まれた伝説にゆかりのあるものは( )である。
ア.撞かずの鐘
イ.弁慶石
ウ.こぬか薬師
エ.すすき塚
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ア.撞かずの鐘
撞かずの鐘は
報恩寺(ほうおんじ)にある
梵鐘(ぼんしょう・鐘)の事です。
通称『撞かずの鐘』と呼ばれるようになったのは
鐘にまつわる悲しいエピソードが残されているからなんですよ。
どんなエピソードなのかと言いますと
いつも喧嘩をしていた
丁稚と織女(おりめ)はある時
夕方に撞く鐘の音の数を賭けて勝負をします
丁稚は8つ、織女は9つと言い争いますが
丁稚はこの時、ズルをして
寺男(てらおとこ・寺で雑用をする男性)に
今日だけは8つで止めて欲しいと頼むんですね。
夕方になり鐘が鳴りはじめると
8つしか撞かれる事はありませんでした。
勝負に負けた織女は
悔しさのあまり
鐘楼(しょうろう・梵鐘を吊るしているお堂)で
首を吊り死んでしまったというエピソードなんですよ
※詳しくは、除夜の鐘 2012(報恩寺)の記事をご覧ください。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので選択肢ではありません。
ズバリでお答え下さい!
【問題】
大佛次郎(おさらぎじろう)の小説『帰郷』、主人公の守屋恭吾と娘の伴子は( )の境内で約20年ぶりに再会を果たした。
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
大佛次郎は
明治から昭和にかけて活躍した人です。
代表作には幕末を舞台に
覆面ヒーローが活躍する
『鞍馬天狗』があるんですよ。
※2008年にはNHKで映像化もされています。
帰郷は
1948年の5月から11月にかけて
毎日新聞に連載されていた小説です。
汚職事件の罪を被り海外生活をしていた
元軍人・守屋恭吾が終戦後、日本に戻りましたが
環境が一変した事で
失われた自分の居場所や、伝統に失望し
再び海外に出て行くという物語です
その途中で、4歳の時に別れた娘・伴子と
約20年振りに金閣寺で再会するそうです。
ちなみに金閣寺は
正式名所を『鹿苑寺(ろくおんじ)』と言い
世界遺産にも登録されているお寺として有名ですよね
という事で本日も過去問を4つ出題させていただきました。
皆さんは何問正解されましたか?