今回、ご紹介するのお寺は・・・

狸谷山不動院

狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)です


京都市左京区の瓜生山(うりゅうやま)山中に建っているお寺で

古くから修験道(しゅけんどう・山に籠もり厳しい修行を行なう事)とも

関わりが深い事で知られる他

『交通安全』や『ガン封じ』のご利益がある事で

有名なお寺なんですよ~!!


狸谷山不動院と書かれた石碑

この辺りは一乗寺(いちじょうじ)と呼ばれる地域で

あの伝説の剣豪・宮本武蔵(みやもとむさし)が戦った

舞台として有名な『一乗寺下り松』や

サツキや紅葉で人気の詩仙堂(しせんどう)などが近くにあります


石段のスタート地点

さて、この狸谷山不動院とは

本堂に行くまでに250段もの

長ーーーーーい石段を上らないといけません!!!

道中にも、様々な祠や社がありますので

それらをじっくり紹介しながら、進んでいきたいと思います。


白竜弁財天

白竜弁財天(はくりゅうべんざいてん)の前に並ぶ鳥居です。綺麗ですね~。


ちなみに、狸谷山不動院では

250段の石段を使った『KENKO250』という企画が

2005年より行なわれています。

内容は?と言いますと

この階段を10回登ると『健康の証』と呼ばれる証書がいただけ

なんと、本殿内に名前が刻まれるそうです!


これはなかなかメモリアルですよね。

地域の人たちの健康策として定着し

これまでに4000人が達成したみたいですよ。


『七福神』の石像

石段の途中には『七福神』の石像もありました。


ゆっくり登っても10分程で上まで行けますが

山中という事もあり・・・傾斜は割と急ですっ(汗)


空海の銅像

こちらは石段の途中(99段目)にある

弘法大師・空海(くうかい)の銅像ですっ。

彼は平安時代初期の名僧として有名ですよね。

※空海について詳しくは、東寺の記事をご覧ください。


そんな空海の像の腰には

小さな『わらじ』がくくりつけてあるのが見えますか?

これは『健脚わらじ』と呼ばれるもので

参拝者のみなさんが健脚祈願の為にくくりつけているんですね~


弘法大師奉安所

中腹にある、『弘法大師奉安所』です。 四国八十八箇所巡り(お遍路・おへんろ)で知られる弘法大師にちなみ、88箇所の寺院の名前が刻まれた石版が並べられています。お遍路について詳しくはお砂踏み東寺)の記事をご覧下さい。


206段目まで上ると、ちょうど本堂下に到着です。

『三社大明神』と『うすさま明王(烏瑟沙摩明王)』

こちらは『三社大明神』と『うすさま明王(烏瑟沙摩明王)』です。

トイレの神様という曲がありますけれど

『うすさま明王』は、汚れを焼き尽くし不浄を清める力があると

される神様です。


トイレは『怨霊や悪魔の出入り口』と考えられていた事から

うすさま明王の姿が描かれたお札をトイレに貼っていたそうですよ

こうした事から『うすさま明王』がトイレの神様と言われているみたいですね~


石段

ここから、本堂に伸びる石段が2つあります。

一方はゆるやかな石段となっていて

要所に祠などが並びます。


まずは、そちらをご紹介していきましょう!

『不動明王』と書かれた額が掲げられた建物

『不動明王』と書かれた額が掲げられた建物があります

奥には役行者(えんのぎょうじゃ・修験道の開祖)の祠が

あるそうですよ。


宮本武蔵修行の滝

こちらは『宮本武蔵修行の滝』です。

宮本武蔵が修業の為に利用したとされる滝なんですよ。

※伝説の剣豪・宮本武蔵については八大神社の記事をご覧下さい。


恵比須・大黒天の祠

こちらは恵比須・大黒天の祠です。


女厄坂

そして、ここからは『女厄坂(おんなやくざか)』と

呼ばれる石段が続きます。


水かけ水子地蔵

女厄坂を上ると『水かけ水子地蔵』や

弘法大使にまつわると思われる祠

弘法大使にまつわると思われる祠もありましたよ。

水子地蔵

続いて、ずらりと『水子地蔵』が並んでいます。


こうして本堂に到着です。

そしてに、もう一方は

『男厄坂(おとこやくざか)』と呼ばれる石段です


こちらは

上り切ると女厄坂と本堂横手で合流します。


250段目

ゴール地点では

このようにタヌキが祝福してくれましたよっ。


ちなみに、通称『狸谷のお不動さん』とも言われる

狸谷山不動院の境内には

タヌキの焼き物がたくさん奉納されています。

※信楽焼き(しがらきやき)のタヌキも数多くありました


タヌキは『他を抜く(他抜き)』に通ずる事から

スポーツ選手や、商売をしている方を中心に信仰があるようで

必勝祈願・商売繁盛の祈願として

奉納されているみたいですね~っ。


本堂

そして無事に本堂に到着っ!

上からは京都市内もばっちり見下ろせるんですよ~。

見晴らしは最高です。


さて、狸谷山不動院の名前についても説明しますと

これは、ご本尊の『咤怒鬼不動明王(たぬきふどうみょうおう)』に

由来するものです。


平安時代初期、桓武天皇の勅願により

平安京の鬼門を守る為

その方角(北東)に『咤怒鬼不動明王』を祀った事が

狸谷山不動院の起源となっています


ちなみに『咤怒鬼』とは

『鬼門から入り込む邪気を叱りつける』

といった意味だそうですよ。

※境内にあるタヌキも、咤怒鬼から転じてタヌキとなったようです。


現在、本尊は山中の洞窟内に安置されているようで

これに合わせる形で、本堂が崖部分にへばり付くように

建てられています。


懸崖造り

清水寺の舞台にも似たこちらの本堂は

『懸崖造り(けんがいづくり・または崖造り)』と呼ばれる

建築方法だそうですよ。


願かけふだ

ちなみに、本堂の柱で珍しいお札を発見!

それが『願かけふだ』ですっ。

札には人の形が描かれているんですけれど

自分の体の悪い部分に○を付けて『病気が治りますように』と願い

ガン予防や病気平癒の願掛けをするんですね

※この柱を『願かけ柱』と言うそうですよ


・・・ガン予防!と言えば

狸谷山不動院では、毎年1月28日に行なわれる

初不動』にて振る舞われる

『ガン封じの笹酒接待』が有名です。

これを飲めば、ガン封じにご利益があるとされています。


竹に含まれている成分(クロフィル、ビタミンC等)に

抗がんの効果があるそうですよ。

初不動や狸谷山不動院について詳しくは、初不動 2012(狸谷山不動院)、初不動 2013(狸谷山不動院)の記事をご覧下さい。


この他にも、正月三ヶ日は『初詣大護摩祈願祭』が行われ

多くの参拝者で賑わいます。

ちなみに、明日(7月28日)もお祭がありまして

火の付いた護摩木の上を

山伏(やまぶし・修験道を行う信者)が渡る荒行が見所の・・

『火渡り祭』です~!

※詳しくは、火渡り祭 2011(狸谷山不動院)火渡り祭 2012(狸谷山不動院)の記事をご覧下さい。


気になる方は是非、足を運んでみてはいかがでしょうか?

そんな狸谷山不動院の場所はコチラ↓


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