こんにちは京子です。
本日は京都検定の過去問からの出題です。
写真と解説付きでご紹介していますので
是非チャレンジしてみてくださいね
では早速1問目っ
【問題】
智積院(ちしゃくいん)に所蔵される「桜楓図」(国宝)は、( )とその長男が描いた障壁画である。
ア.伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)
イ.円山応挙(まるやまおうきょ)
ウ.狩野松栄(かのうしょうえい)
エ.長谷川等伯(はせがわとうはく)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.長谷川等伯
智積院は
紀州(現在の和歌山県)にあった智積院と
祥雲寺(しょううんじ)という2つのお寺が元になっている
真言宗智山派の総本山です。
長谷川等伯は
能登国(現在の石川県)出身で
桃山時代を代表する絵師と言われています
等伯が楓図を、長男である久蔵(きゅうぞう)が桜図を制作しました。
先に桜図が作られますが
完成した翌年に久蔵は亡くなります。
創作意欲を無くしていた等伯ですが
自分を奮い立たせるように楓図を描き上げ
悲しみを乗り越えたと言われているんですよ
続いては2問目です。
【問題】
日本の国宝第1号に指定された( )は、広隆寺に所蔵されている。
ア.不空羂索観音立像(ふくうけんじゃくかんのんりつぞう)
イ.十二神将像(じゅうにしんしょうぞう)
ウ.弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)
エ.千手観音立像(せんじゅかんのんりつぞう)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.弥勒菩薩半跏思惟像
広隆寺は
603年に秦河勝(はたのかわかつ・渡来系氏族でこの地方の豪族)が創建した
蜂岡寺(はちおかでら)が起源だと言われています。
弥勒菩薩半跏思惟像は
蜂岡寺だった時の本尊で
2度の火災にあっても難を逃れたと言われています
※現在の本尊は聖徳太子です。
1本の木から造りだす一木造(いちぼくづくり)という技法が用いられ
日本の仏像に使われる素材の中でも珍しい
『アカマツ』という木が使われているんですよ。
続いては3問目に行ってみましょう。
【問題】
東寺に伝来する仏像のうち、かつては平安京の羅城門楼上に安置されていたと伝えられる仏像はどれか。
ア.梵天像(ぼんてんぞう)
イ.帝釈天像(たいしゃくてんぞう)
ウ.兜跋毘沙門天立像(とばつびしゃもんてんりゅうぞう)
エ.不動明王像(ふどうみょうおうぞう)
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.兜跋毘沙門天立像
教王護国寺(きょうおうごこくじ・東寺の正式名称)は
空海(くうかい・平安時代の僧)ゆかりのお寺で
1994年・世界意遺産に登録されました。
兜跋毘沙門天立像は
羅城門(平安京の正面入り口)の楼上に
平安京の守護として置かれていたそうです。
現在では宝物館に保管され
春と秋の年2回公開されているんですよ
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので選択肢ではありません。
ズバリでお答え下さい。
【問題】
享保2年(1717)、伏見において呉服店大文字屋(後の大丸)を創業し、海宝寺と縁のあるのは何家か。
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では、答えですっ。
【答え】
下村家
海宝寺は
普茶料理(中国の精進料理)のお寺として有名で
かつて伊達政宗(だてまさむね)の屋敷があった場所に建てられました。
大丸を創業した下村彦右衛門(しもむらひこえもん)が
海宝寺の住職に帰依し資金を援助したそうです
下村家・家紋入りの祠堂(しどう)には
大丸関係者の位牌が祀られています。
という事で本日も4問出題させていただきました。
皆さんは何問正解されましたか?