こんにちは京子です。
今回も京都検定過去問の中から
4問、取り上げたいと思います
写真と解説付ですので
早速、チャレンジしてみて下さいね。
では早速1問目です。
【問題】
上賀茂神社、下鴨神社の本殿(国宝)は、屋根の一方が長く伸びて向拝(こうはい)となる( )という建築様式である。
ア.流造(ながれづくり)
イ.春日造(かすがづくり)
ウ.神明造(しんめいづくり)
エ.権現造(ごんげんづくり)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
・・・
・・・
・・
では、答えですっ。
【答え】
ア.流造
京都3大祭の1つである
『葵祭』を行っている事でも有名な神社です
※それぞれについて詳しくは、上賀茂神社 その2、下鴨神社 その2、葵祭2012(上賀茂神社・下鴨神社)の記事をご覧ください。
流造は正面部分の屋根が
反対側に比べて長く伸びているのが特徴です。
※全国の神社で最も多いと言われる建築様式なんですよ。
こちらは宇治上神社の流造です。
横から見ると名前の通り
流れるような造りになっているのがわかりますよね
ちなみに宇治上神社の本殿は
1060年頃に建てられたそうで
現存する最古の神社建築と言われています。
※詳しくは、宇治上神社の記事をご覧ください。
続いて2問目です。
【問題】
東本願寺の飛地(とびち)境内地の( )は、宣如(せんにょ)が石川丈山(いしかわじょうざん)らとともに作庭した。
ア.滴翠園(てきすいえん)
イ.渉成園(しょうせいえん)
ウ.清流園(せいりゅうえん)
エ.有清園(ゆうせいえん)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
・・・
・・・
・・
では、答えですっ。
【答え】
イ.渉成園
飛地とは別邸の事で
園内に枳殻(カラタチ・ミカン科の植物)が植えられている事から
渉成園は通称『枳殻邸(きこくてい)』とも呼ばれています。
※東本願寺からは東へ150メートル程離れています。
1641年に徳川幕府3大将軍・家光(いえみつ)から
土地を寄進された僧・宣如(東本願寺を作った教如の息子)が
屋敷を建て
石川丈山(元々は徳川家に仕えた武士)らと供に庭園を作ったのが
始まりと言われています
※詳しくは、渉成園の記事をご覧ください。
続きまして3問目に行ってみましょう。
【問題】
「青女の滝(せいじょのたき)」で知られる法金剛院(ほうこんごういん)の庭園は、何時代に造られたか。
ア.平安時代
イ.鎌倉時代
ウ.室町時代
エ.安土桃山時代
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
・・・
・・・
・・
では、答えですっ。
【答え】
ア.平安時代
平安時代の遺構である青女の滝は
日本最古の『人工の滝』と言われ
国の特別名勝に指定されています
法金剛院は
清原夏野(きよはらのなつの・平安時代初期の右大臣)の山荘を
彼の死後、寺にしたのが始まりと言われています。
別名『蓮の寺』と呼ばれ
境内には
世界中から集められた蓮を見る事が出来ます。
シーズンになると、蓮の花を見に、多くの方が訪れます
※詳しくは、法金剛院 その1、法金剛院 その2の記事をご覧ください。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので選択肢ではありません
ズバリでお答え下さい!
【問題】
『源氏物語』で黒木の鳥居や小柴垣(こしばがき)のある野宮神社(ののみやじんじゃ)が舞台となる巻は何か。
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
・・・
・・・
・・
では、答えですっ。
【答え】
賢木(さかき)
源氏物語とは
紫式部(むらさきしきぶ・平安時代)によって書かれた
京都を舞台にしたラブストーリーです
※世界最古の長編小説と言われているんですよ。
賢木はそんな源氏物語の章の1つです。
光源氏(ひかるげんじ・主人公)の愛を失い生霊となった
六条御息所(ろくじょうのみやすどころ・光源氏の恋人)は
娘の斎宮(斎王・身を清めた女性)と共に京都を離れて伊勢で暮らすことにします。
その前に野宮神社に滞在し身を清めている時
光源氏が六条御息所の元を訪ね、出発を思いとどまるように説得しましたが
彼女は揺らぐ事なく、娘と共に伊勢へ旅立ったという内容です。
※詳しくは野宮神社をご覧下さい。
という事で本日も4問出題させていただきました
みなさんは何問正解されましたか