こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは・・・
洛陽6阿弥陀めぐり(らくようろくあみだめぐり)です!
京都市内にある
阿弥陀如来像を祀る、6つのお寺を巡るものです
江戸時代中期に
木食上人(もくじきしょうにん・穀物を断ち、木の実を食べて修行に励む僧の事。)で知られる
養阿(ようあ)が発願した事を起源としています。
これに加え、ただ参拝するだけでなく
精霊(故人の霊や魂)に対して
追善回向(ついぜんえこう・自分の善を分け与え、成仏させる事。)を行えば
「自分自身も安らかに、あの世に行ける。」と説いています。
毎月、定められた功徳日を
3年3ヶ月(39回)連続、怠らずに参拝すれば
無病息災・家運隆盛・祈願成就の
ご利益を受ける事が出来ると言われているんですね
功徳日は毎月1回あり
年度によって日付が変わる事はありません。
1月15日・2月8日・3月14日
4月15日・5月18日・6月19日
7月14日・8月15日・9月18日
10月8日・11月24日・12月24日
※1月15日は『初6阿弥陀めぐり』です。この日に南無阿弥陀仏と念じれば、極楽浄土に行けると言われています。
では早速、参拝の順番に沿って
6つのお寺を紹介していきたいと思います!
1番『真如堂(しんにょどう)』
住所:京都市左京区浄土寺真如町82
平安時代中期の僧、戒算(かいざん)によって開基されたお寺です
本尊である阿弥陀如来像(重要文化財)は
もともと延暦寺の常行堂にあったものだそうです
通称『うなずきの阿弥陀』と言われ
その姿は、少し首を傾けています。
故事によると
お坊さんが阿弥陀如来像に対して
「修行者を守護して下さい。」と祈願すると
首を横に振り
「全ての人々、特に女性をお救い下さい。」と祈願したところ
首を縦に振ってうなずいたと言われているんですね
2番『永観堂(えいかんどう)』
住所:京都市左京区永観堂町48
紅葉の名所としても有名な
永観堂の本尊・阿弥陀如来立像(重要文化財)は
通称『見返り阿弥陀』と言われ
後ろに少し振り返った
独特の姿をしている阿弥陀如来です。
平安時代後期、7代目住職であった永観が
阿弥陀堂で行動(修行)を行っていると
突然、阿弥陀像が壇を下り
永観を先導し始めたそうです。
それに戸惑う永観に対して、振り返ったかと思うと
「・・・永観、遅し。」と伝えたと言われています
3番『清水寺・阿弥陀堂(あみだどう)』
住所:京都市東山区清水1丁目294
世界遺産にも登録されている、京都でも大変人気のお寺です。
ちなみに、阿弥陀堂は
境内、奥の院の手前に建っている朱塗りのお堂です
ここに安置されている阿弥陀如来坐像は
当時、宋でも高い評価を受けていた
天台宗の僧『恵心(けいしん)』の手によるものだそうです。
4番『安祥院(あんしょういん)』
住所:京都市東山区五条通東大路東入遊行前町560
別名『木食寺』とも言われ
洛陽6阿弥陀めぐりの発案者である、養阿が再興したお寺です。
彼は庶民に対して、仏の教えを説いて回った他
道路工事などの社会事業にも貢献したと言われています。
ちなみに、本堂に安置されている阿弥陀如来像は
彼自身の手によるものだそうですよ。
5番『安養寺(あんようじ)』
住所:京都市中京区新京極蛸薬師下ル東側町511
恵心が開山した蓮台院を起源とするお寺で
その後、恵心の妹である安養尼(あんように)が住職となり
安養寺と改名しました
本尊である阿弥陀如来像は
『逆蓮華(さかれんげ・倒蓮華)の阿弥陀』とも呼ばれ
台座の蓮華(8枚)の花弁が下向きに咲いている
珍しい蓮華台の上に、阿弥陀如来が立っています
6番『誓願寺(せいがんじ)』
住所:京都市中京区新京極桜之町453
かつて住職であった策伝(さくでん)が
落語の祖と言われている事から
落語発祥の寺として、芸能関係者の崇敬を受けるお寺です
本尊である阿弥陀如来坐像は
高さ4.85メートルと巨大なもので
坐像の周りには
絢爛豪華な装飾品で飾り付けられています。
安置されているお堂も
昭和39年に建て直されている事から
他のお堂に比べて、モダンな印象を受けますね
という事で
6つの寺院を参拝順に紹介させていただきました。
場所はコチラ↓
より大きな地図で 洛陽6阿弥陀めぐり を表示