こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
11月25日に瀧尾神社(たきのおじんじゃ)で行われた
新嘗祭(にいなめさい)・火焚祭(ひたきさい)です。
新嘗祭とは収穫祭の事で
秋に取れた収穫物に感謝を捧げる祭です。
そして火焚祭は
家内安全・病気平癒などが書かれた『火焚串』を焚き上げ
祈願成就を願う祭なんですね
ちなみに瀧尾神社は
紅葉で有名な東福寺の少し北に位置する神社で
大丸の創業者である下村彦右衛門(しもむらひこえもん)が崇敬していた事から
代々、下村家の援助を受けている神社なんですよ
※瀧尾神社について詳しくは、瀧尾神社の記事をご覧ください。東福寺の紅葉は、東福寺 その2、東福寺 その3の記事をご覧ください。
今回、行われる新嘗祭・火焚祭では
本殿で神事が行われた後
舞殿横に設置された火床で火焚串を焚き上げる
1時間程の神事です。
それでは早速レポートしていきましょう
14時頃、瀧尾神社に到着すると
関係者の方が本殿前に整列され神事が始まりました。
まずは祭壇や火床などを祓います。
その後、祝詞(のりと)奏上などが行われ
火焚串を焚き上げる為に
神職をはじめ
関係者全員が本殿から火床へと移動します
この時、先頭を歩く神職の方が
場を清め祓う為に「おぉー」という声を発する
警蹕(けいひつ)を行っていましたよ。
そして結界の張られた火床へと到着し
全員が整列すると、まずは巫女による
『浦安の舞(うらやすのまい)』が奉納されます
この舞は昭和天皇が国の平和を願って詠まれた歌に
舞の振り付けをした神楽なんですよね。
鈴を鳴らしながら、ゆったりとした仕草で奉納されていましたよ。
※詳しくは、春季大祭 2012(市比賣神社)、春季大祭 2012(吉祥院天満宮)の記事をご覧ください。
5分程で神楽の奉納が終わると
ご神火を使い、火床に点火されます
徐々に火が大きくなってくると
宮司さんにより祝詞(のりと)と大祓詞(おおはらえことば)が読まれました。
※祝詞が先ほどと、今回で2度読まれたのは『新嘗祭』と『火焚祭』を行っているからでしょうね。
15分程で読み終えると
祭壇に供えられていた米やお神酒
みかん、饅頭等が神職の方によって次々と運ばれ
宮司さんの手により投げ入れられていきます。
何度か火焚祭は他の神社でも見ていますけど
全ての供物を火床に入れて燃やす神社は初めて見ましたっ
全ての供物が投げ入れられると
再び本殿へと移動し、最後に玉串が奉納されます。
こうして約1時間程の新嘗祭・火焚祭は終了しました。
一連の様子は動画でご覧ください。
ちなみに
この時期、様々な神社で行われる火焚祭は
神社によって若干、作法が違っていたり
火床の大きさも様々なんですね
燃やすものも、火焚串の他に
古いお札を燃やしたりする場合もあります。
そして、参拝者に振舞われる
火床で温められた『みかん』を食べたり
火焚きの火に当たれば
「その年の冬は風邪を引かない」なんて言われているんですよ
そんな新嘗祭・火焚祭が行われた瀧尾神社の場所はコチラ↓
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