こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
11月20日に熊野神社で行われた
火焚祭です
熊野神社は
和歌山県と三重県の県境にある神社で
平安時代・天皇家の間で訪れるのが流行っていました(熊野詣)
しかし京都からは余りにも遠く時間とお金がかかるので
熊野の神を勧請して作られる事となりました。
その1つが今回、火焚祭が行われた熊野神社です。
※熊野詣でについて詳しくは、熊野若王子神社の記事をご覧ください。
そんな熊野神社で行われる火焚祭は
本殿や境内にある2つの社で神事を行い
本殿前で湯神楽や火焚串を燃やして
秋の実りに感謝をする祭です
それでは早速レポートしていきましょう。
13時頃、熊野神社に到着すると
既に火床と湯神楽用の窯が用意され
煮立っていましたよ
しばらくして関係者の方が本殿前へ移動し神事が始まります。
まずは火焚串や火床、窯にお祓いをします。
その後、本殿へ移動し祝詞が読み上げられると
舞が奉納されます
奉納される舞は
鈴と扇を使った
『里神楽(さとかぐら)』、『速神楽(はやかぐら・扇の舞とも言います)』と
刀を抜刀した状態で8の字に動かしながら踊る
『剣の舞(つるぎのまい)』です。
※舞われる順番は、里神楽、剣の舞、速神楽です。
15分程で舞が終了すると
玉串が奉納され、本殿前にて湯神楽神事が行われます。
御幣を使って窯の湯をかき混ぜた後
塩を撒いて清めます。
続いて米とお酒を湯の中に入れ
柄杓(ひしゃく)で混ぜ
少しだけすくい、神前に供える為に神職に渡します
その後、笹を窯の中に浸し
湯を辺りに撒き散らします
ちなみに、この湯の水滴が体にかかると
1年間、病気にならないと言われていたりするんですよ
こうして10分程で湯神楽が奉納されると
最後に御幣と鈴で
参拝者全員をお祓いしてくださいました。
その後、境内にある2つの社の前でも
祝詞や玉串が奉納されます。
豊富稲荷大神、金比羅大神が祀られています。
神倉大神、春日大神、須賀大神が祀られています。
2社での神事が終わると
本殿横に用意された火焚串の前で
神職全員が大祓詞(おおはらえことば)を奏上します。
続いて宮司さんが火焚串の置かれている前で
刀によるお祓いを行います
※刀によるお祓いは岡崎神社でも行われたので、よろしければ火焚祭 2012(岡崎神社)の記事もご覧ください。
そして宮司さんにより火焚串が投げ入れられると
ご神火を使い火床に火が点けられました。
火の勢いが増してくると
一般の人も火焚串を投げ入れるのに参加する事が出来ます。
そして30分程、燃やされると
残り火でみかんを温め
参拝者に振舞われていました。
焼みかんを食べる事によって風邪を引かないと言われているそうですよ
※詳しくはお火焚祭 2012(道風神社)の記事をご覧ください。
こうして約2時間におよぶ
熊野神社の火焚祭は終了しました。
そんな火焚祭が行われた熊野神社の場所はコチラ↓
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