こんにちは京子です!
さて、本日ご紹介するのは京都・大原にある・・・
宝泉院(ほうせんいん)です。
大原は京都北部、比叡山の麓に位置するエリアです。
京都から福井へと通る鯖街道(その昔、福井で捕れた魚を京へと運んでいました)の
経由地でもあり、この辺りは豊かな自然の残る場所なんですよね
比叡山(延暦寺)を出た僧は大原に移り住む事が多かったそうで
天台宗の寺院が数多く残る地でもあります。
※天台宗や延暦寺に関しては延暦寺(東塔)の記事をご覧下さい。
(・∀・)ノでは、そんな大原にある宝泉院をご紹介しちゃいます
まず見えたのは『法然上人衣掛けの石』です。
ちなみに、法然は比叡山延暦寺の高僧と言われる人物ですよ。
※彼については法然院 その2の記事をご覧下さい~。
さて、お堂に入りますと・・・
天井には『籠(かご)』が吊るされていました
まず、右側の部屋には
サヌカイトと呼ばれる石で作られた楽器が置かれていました。
声明で使われるようですね
声明とは、インドから伝わった仏教音楽で
お経に節やリズムをつけた声楽です。
※天台宗の声明は『天台声明』として900年以上に渡り今も残っているのです。
このサヌカイトで出来た楽器は
宝泉院の住職であった深達僧正が
明治時代に愛用してきたものだそうです。
鉄琴のように叩いて音を出す石盤なんですよ~
奥には『鶴亀の庭』池の形を鶴・石積み山を亀と見立てた庭園です。
そのまま、奥の部屋へと足を運ぶと
見所のひとつである『額縁庭園』が見えてきました。
まるで額縁の中に閉じ込めたような素敵な庭園。
向こうに見えるには樹齢700年の『五葉の松(ごようのまつ)』です。
観光客に大変人気のこの松は
京都市の天然記念物に指定されているそうです。
幹の節々に生命のパワーを感じちゃいます
西側のお庭には竹林が見えます
これらの庭園は「盤桓園(ばんかんえん・立ち去り難いという意味)」と言います。
その言葉通り、立ち去るのがもったいないくらいでしたっ。
お庭を見ながら一服。抹茶と茶菓子がいただけますよ~。
竹が2本出ているのがわかりますか
西側に面するお庭の軒先には水琴窟があり
この筒から音が聞こえていました。
左右で少し音が違うという説明がありましたよ
そして、こちらは『血天井』です。
どうして血に染まった天井があるのかと言いますと・・・
時は戦国時代。
関ヶ原の前哨戦であった『伏見城の戦い』において
徳川家臣の鳥居元忠(とりいもとただ)は
小早川秀秋ら石田三成軍4万人の軍勢に攻め込まれ自刃しました
忠義を尽くした元忠の供養の為に
家康は血痕の残る床板を
京都の複数の寺に移したのです。
そのひとつが宝泉院なんですね。
血天井は見る事が出来ますよ。
※『血天井』のお話について、詳しくは源光庵 その2の記事をご覧下さい。
さて、お堂内から一度、入り口まで戻ってきた京子。
今度は『宝楽園(仏神岩組雲海流水回遊花庭)』へと足を運んでみましょう。
こちらのお庭は近年創られた庭園だそうで
パンフレットによりますと・・・
地球太古の創世に遡り、その原初の海を想像した庭園です。
この庭で宇宙の響きを感じとっていただくことができるでしょう。
大自然(草木国土)が表現されたこの庭の中に
仏神の心の世界、その躍動感の美しさに触れていただきながら
清き悠久の気を養っていただきたく思います。
・・との事です(・∀・)ノ
いくつもの石で表現された世界は
仏の来迎を表現していたり、仙人の住む世界(蓬莱山)などが表現されて
いるとの事です
実際の目でじっくりとご覧になられる事をオススメします。
という事で、そんな素敵な庭園が見所の
宝泉院の場所はコチラ↓
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