こんにちは京子です。
本日もお正月イベントをご紹介したいと思います。
下鴨神社で行われた・・・
蹴鞠初め(けまりはじめ)です
538年の仏教伝来と共に蹴鞠は伝わったと言われています。
貴族だけの遊びかと思いきや
鎌倉、室町時代には庶民の間でも行われるようになったんですね。
そんな歴史のある蹴鞠とはいったいどんなものなのか
詳しく解説しながら
蹴鞠は、こちらの鞠庭(まりにわ)で行われます。大きさは15メートル四方になります。
午後2時、多くの人で賑わう境内でスタートします。
まず始めに行われるのが『解鞠(ときまり)』です。
解鞠とは、読んで字の如く
枝鞠から鞠を切り離す(解く)神事です。
解鞠を分かりやすく動画にしてみましたっ♪
手に持っているのは枝鞠(えだまり)と呼ばれるもので
松の木の枝に、鞠を紙縒(こより)で結びつけたものです。
これを鞠庭へ持ち込み
枝鞠から鞠を外します。
松の木は鞠庭のすぐ側に立てかけられ
この後、蹴鞠をするメンバーが鞠庭に入場します。
蹴鞠は8人(もしくは6人)で円のようになって行われます
ここからいよいよ蹴鞠の実演がスタート。
まずは、ウォーミングアップの小鞠(こまり)を行い
1人ずつ鞠の感触を確かめながら回していきます
蹴鞠初めは蹴鞠保存会(しゅうきくほぞんかい)の方が中心となって行われています。
使われている鞠についても簡単にご説明しますと
大きさは直径約20センチ・重さ150グラム。
表面は鹿の革が使われ、中は大麦の穀粒が詰め込まれています。
(・∀・)ノ蹴鞠の説明も終わった所で・・・本番がスタートです
動画でご覧頂きましょう~っ。
蹴鞠で、どういった事に
重点を置いているのかというと
『相手に受け取りやすく打ち返す事。』
打ち返せなかった人よりも
打ち返しにくい鞠を渡した方が悪いと
いう考えのようです
そして、蹴り方は『一段三足(いちだんさんそく)で返すのが良い』と言われています。
つまり、鞠が回って来たら
3回で蹴って相手へと打ち返す事が理想的です
『受取鞠(うけとるまり)』でまずは鞠を受け止め
次に『手分の鞠(てぶんのまり)』で体制を整え
そして最後に『渡す鞠(わたすまり)』で相手へ受け取りやすい鞠を渡します。
こうして「アリ!ヤア!オウ!」と言いながら
蹴鞠のラリーが続けられるんですよ~
この他にも蹴鞠の蹴り方には作法があり
『右足の親指で鞠を蹴る』
『膝は曲げずに伸ばして蹴る』
『後ろ向きで(背中を向けて)蹴り返してはいけない』
『上半身は固定して足だけで蹴る』
など、美しさ・優雅さに重点を置いたものになっています。
また、鞠を蹴り上げる高さは1丈5尺(4.5メートル)が基準となっていて
よく回転している程美しいと言われているんですよ
上手にラリーが続いた時は場内から拍手が沸き起こっていました♪
境内には今年の干支である龍が描かれた巨大な絵馬もありました。
そんな蹴鞠神事は下賀茂神社だけでなく様々な神社で一年を通して行われています。
タイミングが合えば、是非足を運んでみてはいかがでしょうか
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