平清盛ゆかりの地巡り
さて、今回はひとりの人物に絞り
そのテーマにまつわる様々な京都の名所を
ご紹介したいと思います
誰にスポットを当てたのかと言いますと・・・
平清盛（たいらのきよもり）です
武士は身分が低く、朝廷の用心棒に過ぎなかった平安時代。
その時代にあって、清盛は太政大臣（官職）にまで出世したんですね。
彼によって平家の人間達が権力を持つようになりました。
「平家にあらずんば人にあらず」という言葉があるように
清盛の力によって平家はひと時の栄華を極めました
今日はそんな清盛にゆかりのあるスポットをご紹介したいと思います。
まずご紹介するのは・・・
六波羅蜜寺（ろくはらみつじ）です。
境内にある宝物館には、有名な「平清盛坐像」があります
もちろん重要文化財です。
来年の大河ドラマで「清盛」の撮影がスタートする際に
主演の松山ケンイチさんも六波羅蜜寺を訪れ
平清盛坐像に手を合わされたそうですよ
平安末期には、六波羅蜜寺付近は
六波羅殿（ろくはらどの）と呼ばれた
平家の邸宅が並んでいたそうです
次にご紹介するのは
清盛の別邸跡と言われている・・・
若一神社（にゃくいちじんじゃ）です。
かつて、この地には「西八条邸」と呼ばれる清盛の別邸がありました。
※記事の冒頭にアップした平清盛像もこちらの境内にあるものです。
もちろん、若一神社を建てたのも
清盛と言われていますよ。
清盛が太政大臣になった記念に植えたと言われる樟木や
彼が高熱に浮かされた時、体を冷やしたとされる御神水など
境内には、ゆかりのものを見る事が出来ます
次にご紹介するのは
清盛にまつわる女性が眠る寺として知られる・・・
祇王寺（ぎおうじ）です。
平家物語によりますと
清盛と恋仲であった2人の女性である
祇王（ぎおう）や仏御前（ほとけごぜん）が
尼となり祇王寺で過ごしたと言われています。
※詳しいお話は祇王寺の記事をご覧ください。
こちらの本堂には本尊である大日如来像の他に
尼の姿となった「祇王」「仏御前」や
祇王の母親である祇女（ぎじょ）、妹の刀自（じとう）そして
それらの木像に囲まれるように
清盛像が並べられています
さて、次に
後白河天皇が『保元の乱（ほげんのらん）』の挙兵を上げた場所と言われている
保元の乱のとは
崇徳上皇（すとくじょうこう）と
弟である後白河天皇の権力争いが原因となった戦いです。
崇徳上皇・後白河天皇の2人はそれぞれ、源氏や平氏の武士を駆り出し争ったんですね
平清盛（たいらのきよもり）は後白河天皇に付き
崇徳上皇へ攻め込む事となりました。
結果は後白河天皇の勝利となります。
この戦いは武士の力の優劣によって勝敗を決した
歴史的意義のあるものでした
次は、清盛が後白河天皇の為に建てたお寺・・・
三十三間堂（さんじゅうさんげんどう）です。
ちなみに、みなさんご存知かもしれませんけれど
三十三間堂という名は
この長い本堂の柱間（はしらま・柱と柱の間）が33あるからなんですね。
こちらで後白河法皇が院政をしていました。
その場所を平清盛が寄進したというワケなんです
ちなみに院政とは
天皇に代わり元天皇（太上天皇＝上皇）が政治を取る事を院政と言います。
すなわち実質は院政を行っている人が一番の権力者であるという事になります。
※上皇が出家すると法皇と呼んだりします。
最後にご紹介するのは
遷都した福原から勧請した神社・・・
厳島神社（いつくしまじんじゃ）です。
清盛は祇園女御（ぎおんにょうご）の為に福原から厳島神社を勧請したそうです。
祇園女御は、清盛の実の父親と言われている白河法皇の寵愛を受けていた女性です
そして、彼と祇園女御の間に産まれた子供が
清盛だとも言われているんですね。
※他の説としては祇園女御の妹が母親だとも言われています。
清盛は彼女の為に
この厳島神社を京都に勧請したそうです。
境内には京都三大珍鳥居のひとつである「破風形鳥居」があります♪
中央部分を弓形に盛り上げて、なだらかに流れるような曲線が
破風に似ているという特徴的な鳥居なんですよ～
という事で、本日は京都にある
平清盛ゆかりの地をご紹介させて頂きました
