こちらでは、ずいき神輿を詳しくレポしたいと思います
去年と何処が違うのか比べてみると面白いかも知れません
※去年の記事は『ずいき祭 ずいき神輿・神幸祭 2010(北野天満宮)』をご覧下さい。
里芋の茎である「芋苗英(いもずいき)」で屋根を覆った神輿(みこし)を使い
様々な野菜を中心とした食べ物を使いこの「ずいき神輿」は装飾されています。
野菜や、果物、稲麦、草花、海藻、などなど
その数、約30種類
瑞饋神輿の取り扱い説明書です(笑)
じ~っくり見ていきましょう
流石は、「ずいき」の名を欲しいままにするお神輿さんです。
屋根葺きの部分が、オールずいき
アップでみてみると・・・
「赤ずいき」と「白ずいき」の合わせ技がおしゃれです
わぉーっ北野天満宮の神紋こと、梅鉢紋が縄で編まれます。
この縄は稲穂なんですよ~、細かい・・・流石です!
こちらは狛犬なのです。
右側と左側どちらが「あ・うん」になっているかわかりますか?
ちなみに体は「かしら芋」で
たてがみは「根」
目の部分が「栗」
口の部分は「唐辛子」を使っています~っ
真紅と呼ばれ、千日紅と呼ばれるインド原産の草花を
ナントーッ
12,000個も糸に通して巻きつけ
白花で「天満宮」と字を入れてるんですって
ちなみに、縄で編まれた神紋についている紫色の塊は賀茂茄子の型をした鈴です
こちらは、瓔珞(ようらく)と呼ばれ
赤茄子や唐辛子、柚子などで彩られてるんです。
とぉ~っても華やかですね
この上部にある傘にはっ
白色は白ゴマ
黒色は九条ネギの種
茶色は水菜の種
線は白い燈芯を赤と青に染めたものを使っているそうです。
「松に鶴」と題された
松とみょうがの組み合わせで
こちらはその対となる
「梅に鶯」な
ズイキの皮と、みょうが、赤唐辛子
で出来ているんです
まさに「野菜で出来た御神輿」ですね
屋根は、中世以来の神社建築によく使われた
「入母屋唐破風」の屋根なんだそうです。
こうしてみると、確かに神社の屋根ですよね。
そして、神輿の四面には、
謡曲や昔話から採った人物の造り物などが取り付けられているんですよ~。
ちなみに、おの神輿の四面は毎年変わるようで
昔話や題材にしたものが多いそうですよ~
では、去年と何処が変わったのか
まずはこちらの面をご紹介しましょう
釣竿に鯛のコンビネーションと言えば、皆さんご存知
「恵比寿さん」ですよね
こちらが当のご本人
いつも笑顔でとても癒されます
こちらは「ウサギと亀」ですよね?
ウサギと亀といえばアノお話しか思い浮かびませんけれど
ウサギの背中に亀が乗る描写なんて記憶にないよ~という方もいらっしゃると思います。
実は、皆さんがご存知のウサギと亀のお話には続きがありました。
亀に負けたウサギは悔しがり再戦を挑みます
もちろん、今度の勝負は真剣勝負です。
亀がウサギに敵うはずもなくウサギの勝利になるのですけれど、亀は悔しがりません
その理由は、亀が前回勝利した時のタイムより今回挑戦した時のタイムが上回っていたからなのです。
このお話が第2話となり、第3話においては
陸上では、亀はウサギの背中に乗り
海上では、ウサギは亀の背中に乗って目的地を目指すというお話なんだそうですよ。
つまり、敵は自分自身であり誰しも長所と短所があるのだから
お互いを認め助けあいましょうというお話だったのです
なにやら大きな羽付きの建物に長い棒を挿している姿が見られます。
ヒントは、風車に突撃です
もうお分かりですよね。
ドンドンドン・ドンキー・ドンキホーテ♪
のディスカウントストアではないですけれど
「ドン・キホーテ」です
こちらの兎ちゃんは何処を見ているのか…否、みかえっているのか?
京子ブログを読んで頂いている方にはもうピーンと来たのではないでしょうか
そう、「みかえり兎です」
莵道稚郎子を振り返り振り返り道案内したお話ですよね。
※詳しくは「宇治神社」をご覧下さい。
すこし見難いの拡大してみましょう。
「鯉の滝上り」です。
勢いがいいことや、地位を得て認められるという例えでよく表現されますよね
こちらは、道真が詠んだ「手向山」
後の赤い模様はもみじを表して
「このたびは 幣もとりあへず 手向山
紅葉の錦 神のまにまに」
と詠んでいる所なのでしょうか♪
なんとも可愛い狐ちゃんです
きつねと言えば・・・?
そう「ごんぎつね」です
悪さをした子狐ごんが、償いの為に今まさに栗や松茸を届けている所ですね
頼朝に追われている義経が、関所で尋問されている所です
関所の場所は安宅(あたか)という現在の石川県小松市においての一コマ
山伏に扮した義経一向は、関所で富樫左衛門(とがしさえもん)の尋問にあいます。
機転を利かせた弁慶は、白紙の巻き物を勧進帳というお寺に寄付を募る嘆願書に見せかけます。
一旦は、関所を通そうとしますが家来が
「あれ?この人義経っぽくない?」
と怪しんだため、弁慶はとっさの行動に出ます。
それは・・・
ナント持っている杖で義経を叩きます
現代でも目上の人を叩くのは恐れ多いのに、この時代の主従関係を考慮するともう死を覚悟した行為ですよね。
そんな弁慶の忠誠心に心を動かされた富樫左衛門は、関所を通してあげるというお話なんです。
と、4面全てご紹介しましたけれど今年はこれでは終わりません。
みよ!この可愛いお神輿を!!
これは子供用のずいき神輿なんですよ~
子供用だからと言って侮ってはいけません!
このクリクリとした可愛い目を持つキャラは、
「おじゃる丸」
確かおじゃる丸の苗字が坂ノ上、居候先の家の苗字が田村
というのは清水寺でご紹介させて頂きましたよね♪
つづきましてこちらは、
熊と、大きく「金」と書かれた前掛けは何を隠そう
「金太郎」ですよね。
金太郎が大きくなったその後は、首塚大明神をご覧下さいな。
如何でしたか今年のずいき神輿は
毎年、テーマが変更されるので次はどんなテーマが採用されるのか楽しみになりますよね。
ちなみに、ずいき神輿は
江戸時代では八基ほど
各町から出ていたそうなんですー
でも、今では西ノ京との二基のみなんだそうです。
以上、京子のずいき神輿レポでした~