こんにちは京子です
さて、本日ご紹介するのは・・・
![龍源院の入り口](2011/03/25/01/2011-03-25-1.jpg)
龍源院(りょうげんいん)です。
千利休で有名な大徳寺の
境内塔頭のひとつである龍源院は、常時公開しているお寺の一つになります
※大徳寺の境内塔頭はこれまでに、総見院や、高桐院、瑞峯院も京子ブログで紹介していますので併せてご覧下さい。
大徳寺の広い境内には、なんと23もの寺院が立ち並んでいるんですね。
では、その中のひとつである龍源院を、ご紹介していきたいと思います。
![龍源院のこま札](2011/03/25/01/2011-03-25-2.jpg)
創建されたのは、1502年。
開祖には、東渓宗牧(とうけいそうぼく)というお坊さんを迎え
能登の守護大名であった畠山義元や、豊後国(現在の大分県)の大友義長らによって
創建されました。
では、早速中に入ってみましょう
![龍源院の石畳](2011/03/25/01/2011-03-25-3.jpg)
門を潜ると、石畳を道なりに進んでいきます。
ちなみに
先ほど、冒頭でアップした表門は、創建当初から残るものだそうで
重要文化財に指定されているという事ですよ。
![龍源院の庫裏(くり)](2011/03/25/01/2011-03-25-4.jpg)
そして、庫裏(くり)から中へと上がります。
※庫裏とは、お坊さんなどが食事の支度などに用いられる場所です。
龍源院には、それぞれ赴きの違う4つのお庭を見る事が出来ます。
まずは、そのひとつであるのがコチラ
![龍源院のこ沱庭(こだてい)](2011/03/25/01/2011-03-25-5.jpg)
「こ沱庭(こだてい)」です。
「こ沱」というのは中国に流れる「こ沱河」から名付けられたという事です
臨済宗の開祖である臨済義玄が
中国のお坊さんである事から
中国にまつわる名前のお庭があるんですね
よーく、見てみると奥側と手前側に2つ、石が配置されているのがおわかりですか?
奥側の石を「阿の石」、そして手前側を「吽の石」といい
この事から、こ沱庭は「阿吽の石庭」とも呼ばれているそうですよ。
ちなみに、阿吽の石は
豊臣秀吉が作った政庁兼、邸宅である
「聚楽第(じゅらくてい)」の礎石を用いたものだそうです
お庭を楽しみ、中を移動すると・・・
何点か寺宝が展示されていました!
![龍源院の種子島銃](2011/03/25/01/2011-03-25-6.jpg)
「種子島銃」
こちらの銃には、「天正十一年九月九日喜蔵とりつき」と記されています。
天正十一年というと、、、
信長が討たれ、家臣であった豊臣秀吉と
柴田勝家による
賤ヶ岳の戦い(しずがたけのたたかい)が行われた年ですね。
とても古い、火縄銃なんですね~
![龍源院の四方蒔絵碁盤と碁筒](2011/03/25/01/2011-03-25-7.jpg)
「四方蒔絵碁盤と碁筒」
綺麗な模様がほどこされたこの碁盤は
徳川家康が豊臣秀吉が対局したと言われています
では!
ここで、また一つお庭をご紹介します。
![龍源院の東滴壺(とうてきこ)](2011/03/25/01/2011-03-25-8.jpg)
東滴壺(とうてきこ)
廊下と廊下の間に設けられた坪庭である東滴壺。
日本で一番小さい坪庭だそうですよ。
そして、中を歩いて辿りついたのが・・・
![龍源院の方丈](2011/03/25/01/2011-03-25-9.jpg)
方丈です。
室町時代に作られ、創建当初から残るこちらの建物は
もちろん重要文化財に指定されています
![龍源院の方丈内の襖絵](2011/03/25/01/2011-03-25-10.jpg)
方丈内の襖絵です。臨済宗といえば、龍ですよね
建仁寺など、臨済宗のお寺には龍がよく描かれていますよね。
![龍源院の白蔵主(はくぞうす)](2011/03/25/01/2011-03-25-11.jpg)
屏風に描かれているのは白蔵主(はくぞうす)
江戸時代の奇談集「絵本百物語」にも登場する
高僧に化けた狐です
では、ここでまたまたお庭をご覧頂きます
![龍源院の一枝坦(いっしだん)](2011/03/25/01/2011-03-25-12.jpg)
一枝坦(いっしだん)
砂は海を意味し、奥側の角に位置する岩は
蓬莱(ほうらい)と呼ばれる中国に伝わる仙人の住む山に見立てています
※蓬莱に見立てられている枯山水のお庭は瑞峯院や、東福寺にもありましたね。
丸い形をしたものが亀島一番右端の岩を鶴島と言うそうです
そして、方丈を取り囲むようにもうひとつお庭がありました。
![龍源院の竜吟庭(りょうぎんてい)](2011/03/25/01/2011-03-25-13.jpg)
「竜吟庭(りょうぎんてい)」です。
28個の石で構成されたお庭は、室町時代から伝わるものだそうですよ。
という事で、4つのお庭も紹介したところで
最後はコチラ
![龍源院の開祖堂](2011/03/25/01/2011-03-25-14.jpg)
開祖堂です。
龍源院の開祖である、東渓宗牧が祀られています。
檜(ひのき)の樹皮で作られた屋根が特徴的な建物ですけれど
創建は昭和に入ってからとの事です。
と、いう事で、一気にご紹介しました龍源院
4つのお庭もさることながら
日本最古の種子島銃や秀吉、家康が指したといわれている碁盤など
お庭も寺宝も見応えがありましたよ~
そんな大徳寺の境内塔頭である龍源院の場所はコチラ↓
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