こんにちは京子です!
さて、今回は・・・
先日、ご紹介した東本願寺の
飛地(とびち)、つまり別邸で
徳川の家臣であり、詩仙堂も設計した
石川丈山(いしかわじょうざん)
によって作庭された・・
渉成園(しょうせいえん)です
この渉成園は通称
「枳殻邸(きこくてい)」とも言われているんですね
枳殻
これはどういう意味かというと、枳殻(カラタチ)というミカン科の植物が植えられている事からそう呼ばれていますよ~っ。
1936年には国の名勝に指定されました
さてさて、先ほどもご説明した通り
ここは東本願寺から東に150メートル程離れた別邸でもあります。
そもそもの始まりは1641年!江戸時代っ。
三代将軍「徳川家光」によって
東本願寺の宣如(せんにょ)というお坊さんに
土地が寄進された事に始まります
※宣如はちなみに東本願寺を作った教如(きょうにょ)の息子さんであります。
その土地に宣如は屋敷を造り石川丈山を呼んで、庭を作ってもらったんですね。
後年、宣如はこの渉成園へ隠居したのです。
では、入園口(西門)を通ってぐるーっと左回りに渉成園をご紹介していきたいと思います~っ。
この渉成園の大きさは
というと約200メートル四方の正方形で大きな池を中心とした
景観を楽しむ池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)なのですね。
左に見えるのが臨池亭(りんちてい)です。
読んで字の如く、まさに池を臨んでいますよね~っ
奥の建物は滴翠軒(てきすいけん)と言います。
その池に落ちる滴からそう名付けられました
こちらはその先にあります、代笠席(だいりっせき)
煎茶席(茶室)でありながら、名前の意味は「笠代わり(雨宿り)」する為の建物なんだそうです。
臨池亭や滴翠軒の前にある池以外にも
もうひとつ大きな池があるんですよ~
その大きな池に続いている、遣水(やりみず)と呼ばれる水路の先に
何が見えるのかと言いますとっ・・・!
傍花閣 (ぼうかかく)
建物は2階建てになっていまして、左右には階段が付いております♪
春にはこの周りに綺麗な桜が咲くそうです~
残念ながら中には入れませんけれど2階には四畳半のお部屋があります。
さて、こちら石川丈山が作った素敵なお庭は
江戸後期にもなると、いろんな人が遊びに来ているんですね
十四代将軍「家茂」や
十五代将軍「慶喜」なんかも来ていますし
福井藩主「松平春嶽(まつだいらしゅんがく)」などなど!
他に、貴族では
三条実美(さんじょうさねとみ)、岩倉具視(いわくらともみ)や
明治天皇まで
うーん、確かにこれだけの広いお庭・・・
誰しもが見たくなる気持ちわかります。
※裏千家の茶会もここで催されていたようです。
だって
庭園には四季折々の花が咲き誇るそうで
変化に富んだ景観から「十三勝」や「十景」と言われてるんですから
園林堂(おんりんどう)の中には42枚の襖絵が飾られています。
ではでは、お待たせしました
もう一つの大きな池、その名も
印月池(いんげつち)
渉成園の中心となるとーーーっても広い池!
こちらの名前の由来は
東山から上る月影を水面に映して美しい事から
その名前が付いたそうです
京子は、京都タワーをその印月池に映して撮影してみました(笑)
もう一度ここでおさらいをしておきますと
こちらの渉成園は池泉回遊式庭園と言う日本庭園のひとつのスタイルです
渉成園の東側には印月池があり西側には先ほどご紹介した建物を中心に所々に茶亭や、庭園を眺望する展望所(先ほどの2階立ての傍花閣)を設けているんですね。
回棹廊(かいとうろう)は印月池にある小島を結ぶ橋となっています。
侵雪橋(しんせつきょう)。雪がこの上に積もると絵になりそうですね~っ。
池の端に佇むのは漱枕居(そうちんきょ)。水上に乗り出すように建てられています。旅路にある事を意味する「漱流枕石」(そうりゅうちんせき)から名づけられたそうです。
庭園を回遊して鑑賞でき、休憩も出来て様々な角度から庭園を楽しめ池に設けられる小島や橋、そして石垣や石灯篭で見事な景色を作り出しています
この池泉回遊式庭園は、渉成園以外にも、京子が今まで取り上げた中だと
なんかにもありますのでよければそちらもご覧下さいっ
さて、印月池を鑑賞した後は・・・
てくてく歩くその先にっ
閬風亭(ろうふうてい)
こちらで明治天皇がご休憩になられたそうですっ。
ちなみに来たる11月3日、文化の日は「明治天皇」のお誕生日でもあります~!
※閬風とはちなみに、中国の崑崙(こんろん)山脈の頂部にあるといわれる山の名前だそうですよ。
明治天皇もここから見る、印月池をご覧になられたのですね~っ
渉成園はこの他にも十三花と呼ばれる花々が入れ替わりで咲き、
四季を彩っているんですね
椿、梅、枳殻(からたち)、桜、ツツジ、ホオノキ
センダン、キショウブ、クチナシ、紫陽花、睡蓮(すいれん)
ノカンゾウ、紫式部
と、一年を通して楽しめる渉成園に足を運んでみてはいかがでしょうか?
場所はコチラ↓
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