こちらでは、ずいき神輿を詳しくレポしたいと思います
里芋の茎である「芋苗英(いもずいき)」で屋根を覆った神輿(みこし)を使い
様々な野菜を中心とした食べ物を使いこの「ずいき神輿」は装飾されています。
野菜や、果物、稲麦、草花、海藻、などなど
その数、約30種類
瑞饋神輿の取り扱い説明書です(笑)
じ~っくり見ていきましょう
流石は、「ずいき」の名を欲しいままにするお神輿さんです。
屋根葺きの部分が、オールずいき
アップでみてみると・・・
「赤ずいき」と「白ずいき」の合わせ技がおしゃれです
わぉーっ北野天満宮の神紋こと、梅鉢紋が縄で編まれます。
この縄は稲穂なんですよ~、細かい・・・流石です!
最近、発売され話題になっていた
「ポケモン」ーーーー!ではなく
狛犬なのですね。口元を見ると「あ・うん」にちゃんとなっています。
体が「かしら芋」
鬣は「根」
目の部分が「栗」
口の部分は「唐辛子」を使っています~っ
真紅と呼ばれ、千日紅と呼ばれるインド原産の草花を
ナントーッ
12,000個も糸に通して巻きつけ
白花で「天満宮」と字を入れてるんですって。
ちなみに、縄で編まれた神紋についている紫色の塊は賀茂茄子の型をした鈴です
こちらは、瓔珞(ようらく)と呼ばれ
赤茄子や唐辛子、柚子などで彩られてるんです。
とぉ~っても華やかですね☆
写真では見えてないですけど
この上部にある傘にはっ!
白色は白ゴマ
黒色は九条ネギの種
茶色は水菜の種
線は白い燈芯を赤と青に染めたものを使っているそうです。
「松に鶴」と題された
松とみょうがの組み合わせで
こちらはその対となる
「梅に鶯」な
ズイキの皮と、みょうが、赤唐辛子
で出来ているんです
まさに「野菜で出来た御神輿」ですね
屋根は、中世以来の神社建築によく使われた
「入母屋唐破風」の屋根なんだそうです。
こうしてみると、確かに神社の屋根ですよね。
そして、神輿の四面には、
謡曲や昔話から採った人物の造り物などが取り付けられているんですよ~。
ちなみに、おの神輿の四面は毎年変わるようで
昔話や題材にしたものが多いそうですよ~
まずはこちらの面をご紹介しましょう
鳥居は、色で染めた麦藁が張り巡らされています
・・・っと、この「小野道風」さん
「書道の神」としても祀られているそうなんです。
えっ?書道??
京子ブログ読者の皆さんにはもうすっかりおなじみの
「空海」が思い浮かんだ人も多いのではないでしょうか♪
実は、この道風
気性が激しく、空海が書いた額を批判したとか。
これの上に見えるのは・・・
こちらは、百鬼夜行でしょうね♪
さて、こちらの面に移動すると
おやおや?こちらは、「犬」と書かれています。
かわいいですね
上で何やら戦っているのは
「百足退治伝説」の俵藤太こと、
藤原秀郷(ふじわら の ひでさと)という人です。
この人の打った弓矢が平将門の首に刺さったんですよね~。
秀郷は当時、関東最強の武士と言われていて
将門側につこうと挨拶に行ったら・・・
将門がきちんとした服装じゃなかったため
なんて無礼なヤツなんだーー!バカにされたと思って
朝廷軍になったんですよね♪
「将門の乱」は秀郷がどっちにつくかで勝敗が決まる
とまで言われているほど強かったのが、この秀郷だったんですね。
ちなみに関東で将門が新皇を名乗って朝廷と起こる争いが「将門の乱」なのです
もうひとつの面に移動してみましょう~!!
曲水の宴でも、ご紹介した歌が書かれていますね☆
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」
の道長さんです。
道長さんもド・アップでご紹介
こんなに綺麗で澄んだ満月が見えると、
うっとりしちゃいますよね
ちなみに、このお神輿は
江戸時代では八基ほど
各町から出ていたそうなんですー
でも、今では西ノ京との二基のみなんだそうです。
以上、京子のずいき神輿レポでした~