こんにちは京子です~
今日は祇園祭の山鉾に関するイベント
曳初(ひきぞめ)を見に行ってきましたっ
どーですか
いよいよ長刀鉾が動き出したんですよ~っ
ワクワクしてきちゃいます!!
あ・・・そうです。
ここでまたまた祇園祭のおさらいをしましょう!
「そもそも祇園祭とは何なのさ???」
「山鉾って何??」
という疑問の声も聞こえてきそうですので京子がご説明させていただきます
祇園祭は869年、京都で疫病が流行した際に神泉苑にて行われた御霊会(政治的陰謀により非業の死を遂げた人や怨霊を慰めることで疫病を鎮めたお祭です)が始まりなんです。
その後
当時の国の数にちなみ、66本の鉾を祇園社(現在の八坂神社)に立て行列したんですね
これが山鉾の元になったんです
※長刀鉾はこの山鉾の一つです
応仁の乱で祇園祭は、一旦途絶え、数もどんどん減り、現在の山鉾の数は32基になりました。
内訳は鉾が9基、山が23基。
最初は鉾だけでしたが
時代とともに、山も作られ、それらを合わせて山鉾と現在は呼びます
各山鉾は、中国、ペルシャ、ベルギーなどからもたらされたタペストリーを飾り、その数々の装飾品の豪華さから「動く美術館」と呼ばれ2009年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されたお祭りなんです。
宵山の後には、32基の山鉾が巡行をします。
京都の中心地を鉾を引っ張り練り歩くイベント
今日の曳初は、その巡行の練習なんです
ちなみにテレビやメディア等で祇園祭というとこの巡行の映像や写真がピックアップされ
祇園祭=巡行
みたいなイメージがありますけど今日まで取り上げてきた「お千度の儀」や、「長刀鉾稚児舞」、「くじ取り式」も
ぜーんぶ、ひっくるめて祇園祭なんです
そして17日巡行の後も多くのイベントがあり7月いっぱいまで続いていくんですよ
では本日行われた曳初を見に行ってみましょう~
7月1日に京子は
「祇園祭が始まった~!」と浮かれていたんですけれど
その主役である山鉾は・・・まだなかったんですね(笑)
そして、いよいよ10日より、やっと京都の街中に山鉾が登場しますちなみに、鉾が出来る事を、「鉾が建つ」と表現します
今日は、その山鉾の中の5つである
長刀鉾(なぎなたぼこ)
鶏鉾(にわとりぼこ)
菊水鉾(きくすいぼこ)
月鉾(つきほこ)
函谷鉾(かんこぼこ)
が建てられ曳初が行われました~
15時半、長刀鉾に行ってみると
・・・すでに人で四条通りは人がいっぱい
この、鉾ってどうやって引っ張るの!?と言いますと
もちろん人力
ちなみに、今日の曳初は一般の人でも参加できたんです~
京子も、実はこの長刀鉾に来る前に、函谷鉾(かんこぼこ)で曳初に参加しちゃいました人数でざっと200人以上はいるでしょうか
これだけの人で鉾から出ている2本の綱を
まるで綱引きのようにひっぱっちゃいます
ふらっと道端に立っていると・・・
「はい、引っ張りますよ~!お願いします」と鉾から声が聞こえ、どわぁ~っと綱の周りに人が集まってくるんです
こうなったら京子も行っちゃえ~って事で
おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、おにいさん、おねぇさんみんなで綱を引きました
進む距離は100メートルほどです
みんなで、ひとつの事するってたのしいですね!!
いい汗かきました(笑)
そして、長刀鉾では写真を撮りたかったので曳初には参加せずパシャリと撮影に専念しちゃいました。
こちら長刀鉾、上には稚児が乗っています。
そして、下の青い縄をもったお2人は鉾を引っ張る合図をする人です
「コンチキチン」
「コンチキチン」
長刀鉾の上には、お囃子をする人が総勢50人ほどが乗り込み
パレードの始まりです。
曳初と言いますけど、もうこれは試運転というよりも
本番さながらの緊張感と雰囲気
四条通りも大勢の警察の交通整理のもと4斜線のうち、片側2車線を一部封鎖して行われるんです
「コンチキチン」
「コンチキチン」
型に合わせて、お2人が団扇を降り、それに合わせ
よぉーーーーっと引っ張ると
鉾が動き出します
ガガガガガガ!
鉾の重さはなんと、10トン以上!
大きな音を立てながらゆっくりと長刀鉾が動いていきます。
湧き上がる拍手!!
パチパチパチ~!
パチパチパチ~!
パチパチパチ~!
あーー!でもでも!危ないっ
大きな車輪は、もちろん軌道修正をする事が出来ません!
ハンドルなんてないのですっ。
そこで登場するのがこの人たちっ
後ろに見える方は回っている車輪の下に先端を斜めにそぎ落とした「かぶらごて」と言われる棒を入れる事で車輪を乗り上げさせ、その瞬間に横に微妙にスライドさせていきます
ガガガと、この時に車輪が音を立てるんですね
移動している長刀鉾の上に乗っている稚児もどこか緊張したご様子。
そうして、20分ほど綱を使って長刀鉾を引っ張り
一度止まって、またもう一度引っ張りと何度も
繰り返し100メートルほど前に進んでいきました
長刀鉾の哀愁漂うお背中~っ。
さて、この山鉾って
一体中はどうなってるの
と気になっちゃいませんか?
この布で隠れている部分・・・・
という事で、組み立て途中だった鶏鉾をご紹介しちゃいます。
なんだか、裸を見てしまっているようで
少々、かわいそうな感じもしますけれど
これが鶏鉾の中。
これは、どの山鉾にも言える事で
じつは釘を使っていないのです
これは「縄がらみ」といって木材を縄でぐるぐる縛って組む方法。
今日も、朝の7時からやっていたみたいですよ~すごい!朝早くからお疲れ様です
ばっちり、縄を縛って
雨にも風にも、移動にも耐える丈夫な山鉾を作っていきます。
そんな説明をしている間に、長刀鉾がこちらに引き返してきましたっ!
無事に定位置に長刀鉾が返ると、稚児や禿(かむろ)が鉾から降り始めますっ。
長刀鉾に立てかけられた特製の階段をつかって
まずは2人の禿が降りていきます。
そして次が稚児の番~っ
って思った瞬間
男の人が稚児の元へ
階段を登ったかと思うと・・・
なーんと、肩に担がれました
わぉ、ブラボー
ここでも、拍手の嵐っ。
パチパチパチ~!
パチパチパチ~!
パチパチパチ~!
今月13日に行われる稚児社参の儀で、稚児は位を授かり、その後地面に足を付けてはならないという決まりがあり、こうして担がれるようなのでそれの練習も兼ねているのかなぁ?と思いました
とにかく、肩に担いだまま階段を降りていく長刀鉾の方。
いつ、階段から足を滑らさないかと
ヒヤヒヤドキドキしましたけれど
無事に
階段を下りて本日の曳初は終了しました~
明日は、先ほども少し触れましたが稚児社参の儀が行われます。そしていよいよ今週末の山鉾巡行に向けて祇園祭はヒートアップしていきます
お楽しみに!!!
本日の長刀鉾の曳初が行われた場所はコチラ↓
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