今回ご紹介するのは京都市北区にある
金閣寺(きんかくじ)です。
京都を旅行するにあたり
外すわけにはいかない場所ですよね
この金閣寺ですが、正式名称は
鹿苑寺(ろくおんじ)といいます
実は、金閣寺は、もともと室町幕府3代将軍の
足利義満(あしかがよしみつ)の山荘
「北山殿」だったものをお寺に改めたものなんですね。
北山殿は、義満の遺言によって禅宗の寺院となりました。
金閣寺の正式名称である
鹿王院も義満の法名から名付けられたんですよ
ちなみに室町幕府の全盛期は、義満の時といわれています
公家文化の華やかさと武家文化の雄大さが融合した
独特の北山文化が花開いた時代です♪
その北山文化を代表するのが、ここ金閣寺なんですね
それでは、じっくりと金閣寺をご紹介していきましょう
総門
まずは総門です。この総門をくぐって見えてくるのが
鐘楼(しょうろう)です。鎌倉時代に作られたといわれています。
鐘楼
こちらが庫裏(くり)です。禅宗様式の建物で、寺院内で
僧侶が食事や生活をする場所です。
庫裏
庫裏斜め前あたりに唐門(からもん)があります。
唐門の隣にある受付でお札を頂いて
中に入っていきましょう♪
唐門
中に入って右手にあるのが方丈(ほうじょう)です。
方丈
本堂にあたる建物です。中にはご本尊である
聖観世音菩薩坐像(しょうかんぜおんぼさつざぞう)が
安置されています
毎年2月23日には、特別公開が行われているそうです。
そして、左に目を向けると、金閣が見えます!
すごいですね~♪私達が普段金閣と呼んでいるものは
正式には舎利殿(しゃりでん)といいます。
舎利殿
一層、二層、三層と分かれていて
1階部分にあたる一層は法水院(ほっすいいん)
二層は潮音洞(ちょうおんどう)
三層はは究竟頂(くっきょうちょう)と呼ばれています。
一層の法水院は寝殿造、二層の潮音洞は武家造
三層の究竟頂は禅宗仏殿造となっています。
そして、二層と三層に漆が塗られ、その上に
金箔が貼られているんですね
屋根は桜の木を幾重にも重ねて作った
杮葺き(こけらぶき)となっています。
その上には「鳳凰(ほうおう)」が飾られています。
鳳凰
それにしても美しいですよね
この美しさを引き立てているのが
周りの池の鏡湖池(きょうこち)です。
光が反射して舎利殿がキラキラと光って見えます
金閣寺の庭園は、鏡湖池を中心とする
池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)で
国の特別史跡・特別名勝に指定されているんですよ♪
鏡湖池・葦原島
池泉回遊式庭園とは
境内を歩きながら観賞できる日本庭園の様式の1つです。
鏡湖池には、石や島がいくつか配置されているんですが
その中でもひと際大きなものが、葦原島(あしはらじま)です
金閣の後ろを横目に進むと、銀河泉(ぎんがせん)があります。
義満は、この泉から湧き出る水でお茶をたてていたそうです
銀河泉
その近くには、義満が手洗い用に使った泉である
巌下水(がんかすい)があります。
巌下水
そして、石をも打ち砕きそうな
龍門滝(りゅうもんたき)があります。
この滝には、中国の故事である「登竜門」に
ちなんだ鯉魚石(りぎょせき)が置かれています
龍門滝・鯉魚石
この故事は、中国の黄河上流にある竜門山という場所にある
激しい急流を竜門といって、この竜門を登りきった鯉が
竜になって再び地上に戻るというお話ですね
このお話は、努力が報われることを象徴しているそうです♪
そして、見えてきました、こちらは夕佳亭(せっかてい)です。
「夕日に映える金閣が殊(こと)に佳(よ)い」ということから
名付けられたそうなんです。なんともおしゃれですね
夕佳亭
数奇屋造りの茶席で、茶道家の
金森宗和(かなもりそうわ)が造りました。
最後にご紹介するのは、こちらの不動堂です。
不動堂
金閣寺が出来る前からあるようで
平安時代のお坊さんである弘法大師空海(くうかい)が
彫ったとされる石不動明王を本尊とするお堂です
普段は非公開となっているんですけれど
8月16日(五山送り火)と2月3日(節分)の年に2度
開扉法要(かいひほうよう)が営まれ、ご開帳されます。
石不動明王を拝めば「首から上の病が治る」といわれています
ということで、今回は金閣寺を
ご紹介しました。場所はコチラ↓