メモ2014-05-12
テーマ:お寺

閑臥庵

今回ご紹介するのは

『京の七口』の1つ鞍馬口(くらまぐち)の東側で

ちょうど御所の北側に位置する場所にある

閑臥庵

閑臥庵(かんがあん)です!


閑臥庵は、黄檗宗(おうばくしゅう)のお寺で

山号を瑞芝山(ずいしざん)と言います。


黄檗宗というのは

明の禅僧である隠元隆琦(いんげんりゅうき)を

始祖とする日本3禅宗の1つなんですね。


ちなみにインゲン豆を日本に広めたのも

隠元隆琦なんですよ

※隠元隆琦について詳しくは、萬福寺の記事をご覧下さい。


こま札

閑臥庵は、江戸時代前期

後水尾法皇(ごみずのおほうおう・第108代天皇)が

夢枕に立った父である後陽成天皇(ごようぜいてんのう・第107代天皇)の声に従って

王城鎮護の目的のため

貴船の奥の院から鎮宅霊符神(ちんたくれいふしん)を勧請し

千呆(せんがい・万福寺6代目の禅師)を

開山として創建したと言われています

※鎮宅霊符神については後ほどご紹介しますね。


また、後水尾法皇は庭に桜を植えて

「霞みゆく 松は夜ふかき 山端の あけぼのいそぐ 花の色かな」

と歌ったそうですよ。


桜はその後、あけぼの桜と呼ばれ

閑臥庵も『曙寺(あけぼのでら)』と

呼ばれるようになりました。


では早速レポートしていきましょう


山門

黄檗宗の中国式の山門を

くぐると右手には

羅漢像

羅漢像がいくつもありました。

※羅漢とは、尊敬されるべき修行僧の事で仏教において、尊敬や施しを受けるのに相応しい聖者のことをそう呼ぶそうです。


羅漢像を通り過ぎ

さらにまっすぐ奥へ進むと

鎮宅霊符神本廟

鎮宅霊符神本廟があります


中には安倍晴明(あべのせいめい)開眼と伝えられる 4尺5寸(約136cm)の北辰鎮宅霊符神が安置されているんですね。


十千十二支九星を司る総守護神で

陰陽道では最高の神様と言われ

方除・厄除にご利益があるそうですよ


手前に狛犬があるんですけれど

五芒星

こちらに彫られているのは五芒星(ごぼうせい)ですよね。


晴明紋とも言われるこの星形のマークは

陰陽道で魔除けの呪符と言われています

※安倍晴明について詳しくは安倍晴明ゆかりの地巡りをご覧下さい。


そして鎮宅霊符神本廟のさらに奥には

本堂

本堂があります。


こちらの本堂の天井には雲龍図が描かれており

雲龍図

一面に龍が描かれているんですね


拝観の際には、まずこの本堂に通され

閑臥庵の歴史などを

説明してくれるビデオ(約10分程)を見ることが出来ます。


ビデオには後水尾法皇330年忌のときの

ご法要も見ることができ

法要の一環として

チベット仏教の高僧によって五色の砂で

砂曼荼羅(すなまんだら)が2つ作成される様子が映されていましたよ

※曼荼羅とは、仏教の世界観などを視覚的にあらわしたものです。


2週間かけて完成した砂曼荼羅に如来を降臨させ

祈りを捧げた後、東西南北から壊すんだそうです。

※法要の際に作成された砂曼荼羅(すなまんだら)の1つは、現在もご本尊である釈迦如来像の前にあるので見ることが出来ますよ♪


そして閑臥庵では隠元が伝えたとされる

普茶料理(ふちゃりょうり)を味わうことも出来るんですよ


ちなみに普茶料理が食べれるお寺は他にもありますけれど

閑臥庵の普茶料理は

京懐石の華やかさを加えた独自のものなんです!


しかし!!こちらは2~3日前に予約が必要のようで

今回はお茶だけになりました


お茶と茶菓子

ちなみに普茶料理とは

普(ひろ)く、多くの人に

お茶を差し上げるという意味なんだそうです


皆さんも普茶料理を食べに訪れる際には

事前予約を忘れずにして下さいね。


21時(拝観は22時)までやってますので

夜でも普茶料理を食べることが出来ますよ


また夜にはライトアップもされていますので

お昼とは違った雰囲気を味わうことも出来ると思います。


お庭

こちらはお庭。


その他、閑臥庵では

伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の十二支版木や

後水尾法皇ゆかりの宝物も見ることが出来ます。

※伊藤若冲について詳しくは、宝蔵寺の記事をご覧下さい。


また次回、予約して食べに行く時には

閑臥庵オリジナルの

華やかな普茶料理をご紹介したいと思いますので

楽しみにしていて下さいね


そんな普茶料理も味わえる

閑臥庵の詳しい場所はコチラ↓


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