2014-04-25 | |
テーマ:お寺 |
称念寺(猫寺)
今回ご紹介するのは
猫の恩返しの話が伝わるお寺
観光寺ではないので、拝観や写真撮影をする場合には、許可が必要になります。
称念寺(しょうねんじ)です!
こちらのお寺は
通称『猫寺』とも呼ばれていて
猫を飼っている、または飼っていた人であれば
知る人ぞ知るお寺なんですよ~
※英語だと「CAT-TEMPLE」と書かれ、急にかわいい印象を受けますね♪
以前から知っていたお寺だったんですけれど
なかなか来る機会がありませんでした。
と、いうのも私自身、猫を飼っていて
そのとき猫はまだ元気だったんですね。
その後、猫にその時がやってきて
お寺に行こう!と決心がつきました。
ですから今回、このお寺をご紹介するのは
愛する猫を失った方の為に
また動物を愛する人の為に
知って頂きたいと思ってレポートさせて頂きます
※ちなみに称念寺は猫だけでなく動物全般を手厚く供養されています。
称念寺は、京都の西陣と呼ばれる地域にある
浄土宗知恩院派のお寺です
ご本尊は、恵心僧都(えしんそうず・平安時代中期の僧)の作と伝わる
内仏来迎仏阿弥陀(ないぶつらいこうぶつあみだ)なんですよ。
1606年(慶長11年)、常陸国(ひたちのくに・現在の茨城県)土浦城主の
松平信吉(まつだいらのぶよし)が
嶽誉(がくよ)上人のために建立したお寺と言われています。
嶽誉上人は自分が尊敬し、模範としていた
浄土宗の捨世(しゃせい)派の祖である
称念上人を開山として
寺の名前も称念寺としたんですね
信吉の母が徳川家康の異父妹であった事から、寺紋も三つ葉葵が使われています。
しかしその後、松平信吉が亡くなると
お寺は徐々に松平家と疎遠になり
300石の寺領も途絶えてしまったそうなんです
当時の3代目の和尚である還誉上人は
寺領を失った事で毎日、托鉢(たくはつ)に頼っていたと言われています。
※托鉢とは、信者等の家を巡り、食料や金品を寄付してもらうこと。信者は代わりに功徳を積む事が出来ます。
そんな和尚には、一匹の愛する猫がいたんですね。
苦しい時も決して、愛猫を手放さずにかわいがっていたそうですよ
しかしある夜・・・
和尚が托鉢から疲れ果てて帰ってくると
本堂のすぐ側で世にも美しい姫が美しい着物をまとい
扇をかざして舞っているではありませんか
これには、和尚さんも
ビックリしちゃったと思いますよ♪
和尚は、月明かりで本堂の障子に姫の影が
ボーっと映し出されている事に気がつきます。
その影を見ると
なんと、自分がかわいがっている猫の影だったんですね
その姿を見た和尚は
自分がかわいがっていた猫が化けたんだと思い
「お寺がこんな状態だというのに
のんきに舞っている場合か!」
と怒り、ついに猫を追放してしまったそうです。
それからしばらくすると
猫は和尚の夢枕に立ち
「明日、寺をある武士が訪れます。
その武士を丁重に持てなせば、お寺は再び隆盛します。」
と告げたそうです
朝になると、猫のお告げどおり
松平家の武士が現れ、亡くなった姫を
お寺に葬ってほしいと言われたそうです。
その後、これが縁となり松平家と復縁を果たし
お寺は以前よりも栄えたそうですよ。
今まで和尚にかわいがられていた猫が
お寺の為に恩返しした形となったわけなんですね
そしてこちらは和尚が
かわいがっていた猫を偲んで植えたとされる松です。
通称・猫松
1本の松の枝が、なんと地面と平行にまっすぐ
20メートル以上も伸びています
見た目が、猫が伏した姿に見えることから
『猫松』とも呼ばれているそうですよ。
猫寺らしく可愛い
ネーミングですよね
こういった猫の恩返しの話があり
お寺では動物の霊を手厚く供養されているそうです。
ちなみに称念寺は
動物供養をするお寺としては
京都で一番古いと言われています!
また、境内では住職さんが飼われている猫を
描いたお守りも売っていました。
つらく悲しい事ですけれど
愛するパートナーを失った方は
1度、称念寺を訪れて
相談されてみてはいかがでしょうか。
そんな称念寺の場所はコチラ↓
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