2013-09-22 | |
テーマ:京都検定 |
京都検定過去問 その219
今回も京都検定の過去問を出題します
写真と解説付きでお届けしているので
早速、チャンレジしてみて下さいね。
では1問目です。
【問題】
東京遷都によって活力を失った京都の復興策として実施された琵琶湖疏水事業では、工事の責任者に( )が起用された。
ア.田邉朔郎(たなべさくろう)
イ.島津源蔵(しまづげんぞう)
ウ.島田道生(しまだみちお)
エ.南一郎平(みなみいちろべい)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ア.田邉朔郎
田邉朔郎は
明治から昭和初期にかけて活躍した
土木工学者です。
琵琶湖疏水事業は
日本人だけの手によって
1885年、彼が23歳の頃に着工されたんですよ
ちなみに南禅寺には
琵琶湖疏水の分線が流れる
水路閣(すいろかく)があります。
※詳しくは、南禅寺 その1の記事をご覧下さい。
続きましては2問目です。
【問題】
現存する鉄道関係施設として日本最古の「ランプ小屋」は、JR奈良線の( )構内に残されている。
ア.城陽駅(じょうようえき)
イ.宇治駅(うじえき)
ウ.六地蔵駅(ろくじぞうえき)
エ.稲荷駅(いなりえき)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.稲荷駅
ランプ小屋は1879年に
建設されたレンガ造りの平屋です。
客車や照明用のランプ
燃料などを収納していた倉庫だったそうですよ。
※レンガ造りになっているのは危険物を取り扱うことから堅牢(けんろう)にしているそうです。
稲荷駅にあるランプ小屋は
国鉄最古の建物として
1970年・準鉄道記念物に指定されました。
現在は、かつて使用されていた
鉄道標識等が収められているそうです
※7日前までに申し込めば内部見学が可能です。
ちなみに駅近くには
商売繁盛の神様として有名な
伏見稲荷大社があります。
それでは3問目にいってみましょう。
【問題】
清凉寺では、4月をはじめ年に数回、円覚上人(えんがくしょうにん)が融通念仏(ゆうずうねんぶつ)を広めるために始めたといわれる( )が行われる。
ア.嵯峨大念仏狂言(さがだいねんぶつきょうげん)
イ.千灯供養(せんとうくよう)
ウ.風流花踊り(ふうりゅうはなおどり)
エ.百万遍大念珠繰り(ひゃくまんべんだいねんじゅくり)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ア.嵯峨大念仏狂言
円覚上人は鎌倉時代中期の僧です。
融通念仏とは
「1人はみんなの為に、みんなは1人の為に念仏を唱えましょう。」
という考え方なんです
※詳しくは、来迎院(大原)の記事をご覧下さい。
これが民間の間にも普及し
大念仏(集団で念仏を唱える事)が生まれたと言われています。
その後、仏教の教えを説く為に始めた
無言劇を起源として
『大念仏狂言』が始められたんですね。
京都3大念仏狂言に数えられ
20ある演目の中から1日に3演目ずつ行われています。
※詳しくは、嵯峨大念仏狂言 2012(清凉寺)、京都3大念仏狂言の記事をご覧下さい。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので、選択肢ではありません。
ズバリでお答えください~っ。
【問題】
天正16年(1588)、豊臣秀吉が造営した聚楽第(じゅらくだい・じゅらくてい)に行幸した天皇は誰か。
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
後陽成天皇(ごようぜいてんのう)
豊臣秀吉と後陽成天皇(第107代)は
大変、深い関係にあり
秀吉が小田原征伐において出陣した際は
天皇自ら、秀吉を見送ったとまで言われています
※詳しくは、海宝寺の記事をご覧下さい。
問題にある聚楽第は
豊臣秀吉が建てた政庁兼、邸宅で
戦国時代特有の、豪華絢爛な建物だったと言われています。
場所は、かつての内裏があった所に建てられたそうで
後陽成天皇が行幸した際には
5日間に渡り、宴が開かれたそうですよ。
ちなみに、後陽成天皇とゆかりの深い和菓子屋と言われているのが
『とらや』で
後陽成天皇に和菓子を献上して以来
皇室御用達の和菓子屋となったと言われています。
という事で本日も4問出題させていただきました!
皆さんは何問正解されましたか?
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